夕暮れにシゲ担を待ちながら。

この文章はスタバで友だちを待ってる間に書いてるのですが、隣には息子がいます。夕方の時間に一人で留守番させるわけにもいかず、街までついてきてもらったんですが、ヘッドフォンをしてタブレットyoutubeを見てる息子、大きくなったなぁ…って思います。最近またNEWS恋みたいなことをすごく言うんですけど、これから来る自立への助走なのかなって思ったり。

 

きのうも、家で私がメガネかけてたら「メガネとってごらん?可愛い顔を見せて?」って言ってきたんですけど、言い方がまんま手越君で今思い出しても笑う。そのあとに続けて、「45歳くらいだよね?でも、中2ぐらいに見えるよ。」との言葉をかけられ、体を折り曲げて爆笑しました。

 

まぁ、みためはともかく、気持ちの一部は中2かな。。。

 

母が、私が20代後半の時に「私、気持ちは26歳ぐらいのつもり。」って言って、お母さんww私より年下wwwwって思ったんですけど、あれからずいぶん時間がたち、母の気持ちが分かるようになりました。

 

シゲのラジオで読まれるメールを聴いたりしてると、あー、シゲより年下で、シゲに色々なこと教えてもらって成長する、そんなファンの人が羨ましいよぉ~。シゲのフィルターを通して世界を発見したいよぉ~。って思ってたんです。でも、音楽も料理も知らないからシゲの話してることわかんなーいで終わらせないで、一歩踏み込んで新しい音楽を聴いてみる、とか、新しい料理試してみる、とか、「好き」を開拓したいなって今の私は思ってます。

 

 

ところで、こないだ仕事してたら突然「夜遊びが!!したい!!!」って神からの啓示のように考えがおりてきました。

 

その啓示がおりた前日は、夫が休みだったので久しぶりに残業をした日でした。夜の会社で「ああ、夜働くってこういう感じだったわ。疲れと高揚感が一緒になったような。周りの人と親密になれるような気がするあの感じだ。」と思い出しました。

 

遅くまで仕事して、そのまま会社の人と飲みにでかけたり、深夜営業の本屋に寄ったり、まぁ大体は帰りにスーパー寄って値下げしてる弁当を買ったり、私もそんな生活をしていたんでした。結婚して出産してすっかり夜を切り捨ててました。

 

残業して真っ直ぐ帰るのためらわれて、コーヒー飲んで帰ります!とメールしました。

秋になって暗くなるのが早くなった街のカフェ。友達同士のテーブル、私にはとっても楽しそうに見えました。いいなぁ、楽しそうだなぁって見ながら、コーヒーをグイッと飲んで帰宅。

 

 

母が、気持ちは26歳って言ったのは、母が結婚したのが27歳だったからなのかな、ってふと思いました。母はその世代にしては珍しい「働く女」だったけど、夫の仕事を優先するために責任ある職を手放したことや、色んな想いがあったんだろうなぁ…と昔の母の姿を思い浮かべました。

 

母への反発心もあって、なんとなく適当に就職先を選び、流されるように今に至る私が、年をとると母に似てくるのって、やっぱり色々繋がってるんだな~って思います。

 

そして、子どもを産んで、たとえそれが我が子でも、無意識のうちに、これ以上自分の心のテリトリーを失いたくない、と思った私が選んだのがアイドルを好きになることだったのかな、って思いました。

 

中年でも既婚でもアイドルを好きでいいんだから、いい時代ですね。そもそも結婚してるとか独身だとか子どもいるとかいないとか、そういうふうにカテゴライズせずに生きられるのってとても楽なことなんですね。

 

アイドルに沸いている自分は、ただの自分だって思えるんです。

 

そして私は一度は失いかけた自分を取り戻して、アイドルを通じて色んな人と知り合いになれて、遠くに住んでるシゲ担がこの街に来るのでちょこっと彼女に会うために、夕方の街に今いるんです。

 

年齢も、環境も、経歴も違うし、なんなら知らないのに、好きなものが一緒ってだけでまるで昔からの友人のようで面白いです。

年齢や経歴なんて、その人の持ってる個性には関係ないんだなって思うんです。

 

はなし、すごい風呂敷広げた感があって畳みかたが分からない 笑

 

人の心は自由だっていう話です、多分言いたいのは。

 

 

残業した日、家に帰ったら、夕飯を担当した夫が「俺、専業主夫になろうかな。向いてると思う。」って言いました。私が今稼いでくるお金じゃとても一家を支えられないですけど、そういうふうに、心情だけでも役割に柔軟性を持たせられるのはいいな、と思いました。

 

シゲシゲ言ってる母を見ながら育ってる息子が、キッチンに立ち、「うちの母親加藤シゲアキが昔から好きでさぁ~。」と、TVに映るおじさんになったシゲを見ながら彼女や奥さんと一緒にご飯を作る、そんな未来があるといいな。

 

シゲのフィルターを通して、って書いたけど、ふとした時に、例えば会社でパソコンに向かってる時とか、記憶がフワッとよみがえることがあって、あっこの瞬間あのときと一緒の感覚だって、記憶の断片をつまんで拾いだすような作業を頭のどこかでしている時は、長く生きてるの(まぁそれでもまだ45年くらいだけど)楽しいなぁと思ったりします。

 

うん。

 

風呂敷広げたまま終わります!

来年は夜遊びするぞ!

まっすーなの?増田さんなの?それとも貴なの?

色々書きたいことはあるんだけど、将来的にこのブログ読み返したときに、まっすーのMgirlについては書いておいた方がいい気がしました。

と、思ったんですけど、Mgirl派*1mina*2がいるみたいなんで、改めてminaも開きました。

 

うむむ。

どっちだ。ていうか、これ誰だ。

まっすーか。増田さんか。貴久か。それともタカか。

 

この雑誌、どっちもビニールのカバー掛かったりまっすーの頁は袋とじになってるんですよ。この封印を解く時の焦りたるや。私シゲ担なのに。しかもMgirlってムック本だから雑誌のコーナーになくて本屋さんで「まぁぁぁすぅぅ~?!どこ~?」って心の中で叫びながら捜しまわっちゃいました。『女性実用コーナー』にありました。

 

本を見つけ、封印を解き開いても、増田さんとまっすーの間で迷子。

 

まっすーって不思議な人ですよね。

よく、雑誌やTVやジャニWebなんかで、みんなまっすーを「ほんとうにいい奴」って言うじゃないですか。社交的でにこやかでみんなに愛されて、、って。まっすー自身もお洋服屋で店員さんといっぱい喋っちゃった~とか言うし。でも、あの「まっすー」と、私の知ってる「まっすー」ってどこか隔たりがあるんです。

 

まっすーって、そんな常時ひととニコニコして話すような人に見えないんですよぉ。

嫌な奴だって言ってるんじゃないですよ。

「葉山の貴」、あ、葉山でのシェアハウスの増田さんの事をこう呼んでるんですけど、あれ見た時、ドキーーーンとしました。葉山の貴、すごい増田さんだった。。。ソファーの端っこのポジション取って(なのでシゲは西日が眩しい席に)、太ももあらわに座り、罰ゲームを「増田さん放棄しそうだもんな~」って慶ちゃんに言われ特に反論することもなく、エマちゃんの頭を撫で、自分の褒め言葉はしっかり人の目を見て頂戴し、でもありがとうの言葉を手越に求められると「なんでだよ」と言う葉山の貴。

 

気難しそうでマイペースで、自分の仕事に没頭してて、不快ではないのに人を寄せ付けないオーラを出してて。いる!こういう男性いる!

 

貴~!

 

そんな貴がメンバーと作った15周年記念ソング「Strawberry」の出だし。

 

7月4日に生まれた僕~♪

 

しちがつよっか?アメリカ独立記念日??ってマジで思いました。とっさにまっすーの誕生日だって気付かなくて。だってあまりにも意外で、冒頭に自分の誕生日持ってくるって 笑。だってここに「7月11日に生まれた僕~ 」って歌ってるシゲの姿想像できないじゃないですか。

 

まず自分の誕生日を宣言!!ってすごいな!って。覚えますからね増田さんの誕生日、一度聴けば。すごい「まっすー」ぽいなぁって。

まっすーの思考って私には理解できないこともあって、15周年記念を語呂合わせで「イチゴ」に例えるのも最初きいたとき全然ピンと来なかった。でも、後から、こういう時は何か象徴的なモチーフがあるといいんだっていう彼の意見をきき、ああ確かにそうだな、まっすーすげぇや。って思いました。衣装もそうで、最初ピンと来なくても後からジワリジワリと納得するというか、確かにそうだわ。と思わせることが多いんですよね。

 

でもその「7月4日に生まれた僕~♪」って歌ってるまっすーと、時に目にする「貴要素」がいまいち私の中でしっくり噛み合わないので、まっすーなの?増田さんなの?貴久君なの?ってなるんです。惑わされちゃって、まっすーについて思考を整理して語ろうと思っても言葉がでてこない。

 

ただでさえこんななのに、Mgirlなんて見ちゃった日には。

Mgirl見たゆずさんの妄想を期待してます!って言われたんですけど、何を私に期待してるんですか?笑  あんな美貌の。。。。

 

仕事で二週間、一人で上海に行くことになった。着いて2日目、服飾資材を扱う市場を回って色んなものを集めてた時に立ち寄った一軒のお店。奥でお兄さんが出前のギョウザを食べながら店番をしてた。めんどくさそうに立ち上がるお兄さん。真顔でこっちを見てくるから高いところにあるサンプルをとってもらうようお願いするにも躊躇する。と思ったらニコッと笑いかけたり、やりづらいな~

次の日の夜、ホテルの駐車場にうずくまる人影....病人かと思って近付いたらあちこち傷だらけで、、、あれ?昨日のお店のお兄さん?

お兄さんは無言で立ち上がり行こうとしたので、慌てて引き留める。病院は?行かない?そうか....と絆創膏を何か所か貼ってあげたらお兄さんはふらりと立ち上がり、夜の街に消えて行った。

その次の日、取引先の人に歓楽街に連れていってもらった。ここは今はやりのbarなんですよなんて、半裸の男性がウロウロしるし。どう見ても怪しい店。。。

と、一人の男の人に目が留まった。あ、あの。。。

 

なんてね。昼間は市場で働いて夜は怪しげなお店で働いてるんでしょうね。なんか秘密がありそうですね。でも、言葉が通じなくてもお互いの心と体が求めあってるのは分かるんですよね。激しく恋に落ちるんですよね。二週間、身も心もお兄さんに奪われて「もっと…感じさせてやるよ…」とか言われてしまうんですよねぇ多分。上海の夜。

 

なんか増田さんってそういう「不詳」感があるって思うんです。どこの誰だかも分かんないような。。。ふらっときて勝手に居場所を作ってまたふらっといなくなる野良猫のような。

 

ご自身は「7月4日に生まれた僕~」って生年月日や、お父さんはパンが好きだとか、ジャニーズ大好きとか、はっきり素性を明かしてるのにですよ!!!

 

minaのまっすーは、今日は泊まっちゃおうか....ってまぁわりとストーリー的には普通なんですけど、、、「服着たままお風呂はいっちゃおっか。」って、どんな性癖だよ!ってビックリしますよね。でも、貴君のどこ見てんだか分かんないけど確実に私が射程に入ってる目を見てしまったら「うん。」って言うしかないでしょ?

「服を着たままバスタブに浸かってみたい!」って小学生みたいに無邪気な感じで言ってるけど、水に浸かったまっすーの仕上がりは袋とじ。

 

ほんとまっすーって不思議。人を惑わす。

考えても分かんない。Don't think. Feel まっすー。

自分でもなに書いてるか分かんなくなってきちゃった。

 

多分まっすーってながぁーいスパンで物事を考える人だと思うので、10年20年後のビジョンも頭の中にあって、別にヌードを出すとか、彼の中では特別なことでもなくて、その大きな流れの一貫なんだろうなぁって気がします。だって、まっすーはいっつも「増田貴久」と一緒にいるんでしょ?あの顔と身体で生きてるんでしょ?周りにNEWSのメンバーとかいっぱいジャニーズがいてさ。うわぁ。。。

 

だめだ、惑わされて終着点が見えない。まっすーって呼べなくなりそう。

葉山の貴でも見て気持ちを落ち着かせよ。きんだいちきんだいち(気持ちが落ち着くおまじない)

 


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 これはまっすー?増田さん?それとも貴?

*1:M girl No.23 Matoi Pablishing

*2:mina 2018年12月号 主婦の友社

NEWSのシェアハウスがくれたもの(2018/10/19 少年倶楽部プレミアム 感想)

番組開始5分で「全世帯分DVDに焼いてマンションのロビーの各ポストに配布したい!」と危険な考えが生まれました、今夜の少年倶楽部プレミアム。NEWSはじめてのシェアハウスin葉山。

 

少クラを一人で堪能した後、家族で夕食をとり、少し団らんをして子どもが寝る時間になり、とりあえず私も寝るってていで電気を消して布団にはいりました。眠る気などなく、窓の外、下の道路を行き交う車のライトが作る動く影を寝室の天井に見ながら、結局NEWSが私にくれたものってなんだろうって、考えてました。

 

人を好きになることは幸せなことで、人に好きになられるのも幸せなことなんだな、って、私がもらったものってそういうことなのかなって思ったらますます目が覚めてきました。

 

夕日の中、「Strawberry」を歌う4人はTVのこちらに向かって「好きだよ。大好きだよ。ありがとう。ほんとにありがとう。」って言ってるようでした。

 

私が彼らのファンになって3年、時にNEWSが真面目すぎて、そんなに真剣にファンの気持ちを汲んだりしなくていいんだよって、ものの分かった大人みたいに思ったりすることも少なくなかったんですけど、非常に自然なあの顔を見てたら、ああ素直に愛を受け取っていいんだなって思えました。

 

感謝感謝感謝の気持ちを叫ばれると、う、ってひるむ部分がある(なんでかな?感謝って言われると、関係性に上下が出来る気がするからかな)のですが、大好きだよ、愛してるよ、って気持ちはいくらでも受け取れるってことも分かりました。私も「大好きだよ、愛してるよ!」って何万回も言えるし言えばいうほどじんわりと幸せな気持ちになる。

 

ああ、人を好きになるのって楽しいんだ。って、自分が今まで経験した恋愛でもあまり実感したことない気持ちを、NEWSを好きになることで味わってます。

 

ピュア100%....とか思っちゃって、そんな自分にウケてます。

 

アイドルの彼らは、人に好きになられるのが仕事で、元々の資質に加え、どうしたら人に愛されるか長年トライ&エラーした結果、あのような感じの人間になったわけですから、私のような素人を惚れさすなんか朝飯前なのです。

で、まんまとその罠にはまったうぶな私はどうかというと、これがすごい幸せで好循環を生んでいるんです。

 

疑似恋愛、人はそれをそう呼ぶのかもしれませんが、アイドルに愛されることで自分に自信がつき、実生活でも人を愛したくなったり愛されたくなったりするんです。

 

少プレ見た私は、夕飯を食べてる夫に「ねぇねぇ、私のいいところってどんなところ?」って恥ずかしげもなくききました。夫は抵抗することもなく「知識が豊富なとこでしょ、レスポンスが早いところでしょ、たまに知ったかぶりするところと、マニアックでユニークでグローバルなところ。作ってないところ。」と、すらすらと答えてくれました。「ありがと!褒められるって気持ちいいね!あなたもききたい?」って言ったら昭和の男も「うん。ききたい。」と素直に言ったのでお互いのいいところを褒め合って二人でうふふふえへへへ。ってなりました。

 

(この褒め合うっていうの、20代で未来が見えずもがいていたころに女友だちとよくやりました。効果的なのでやってみて下さい。)

 

褒めて褒めて!って素直に言えるのも「俺褒められて育つから」って期待に満ちた目でまっすーを見る手越くんのおかげだし、そんな手越くんを可愛くて仕方ないって顔で見つめる他3人のおかげだな。炎天下の中ひとり、BLACK HOLEる手越くんに私の愛と笑いが爆発。

 

優しいんだもんNEWS。

メンバーの間の空気感が優しくって。外見の素晴らしさにあんな優しさ、素敵!としか言いようがない。そしてそこにあのリラックスした幸せそうな表情でしょ。もう、私見てる間ずっと口元両手で押さえてましたもん。尊くって。

 

途中で挟みこまれた関ジャニKAT-TUNのコンサートレポも良くって、特に、すばる君を送り出して6人になった関ジャニのメンバー同士の優しさが沁みて、ああ、私も自分のことばかりではなく、人に優しい人間になりたいって思いました。(今朝のビビット沢田研二さんのドタキャンの件について、色んな立場の人の目線に立って話をするシゲの優しさにも心打たれました。メンバーへの信頼と絆を感じるコメントにも。)

 

人には色んな事情があるけど、そこを汲み取って人の幸せを願える人になりたいな。

....あら、私ったら良い人間じゃない?

 

あんな美しい映像を見ながら、波の音とあんないい音楽を聴いてたら良い人間にもなりますわ。

 

ほんと、焼いて配りたい、この少クラ。魂が浄化されて幸せになります、とか言って。

そして誰かと4000円くらいのランチをゆっくりと食べたい!(葉山のレストラン美味しそうだったー)

 

今日は綺麗な感じでまとめようと思ったんですけど、いいですか?葉山のレストランでテゴちゃんがみんなにありがとう言うくだりとテゴマスのくだりがたまらなくって。。。

 

慶ちゃんのことを「お兄ちゃんのように俺に接してくれて」という手越の隣で膝にナプキン乗せて下を向いて話を聞くシゲが結婚式でスピーチきいてる人みたいだったし、はい次はシゲちゃんシゲちゃんって指す慶ちゃんの指サインも、手越に褒められるシゲの口元が緩んでるのも、その直後手越の肩を叩いてシゲが何か言ってるのも(なんて言ってるの?音声入ってない)震えるほど萌えあがって、手越がまっすーのこと褒めてる時にまっすーがビタ1も目線を手越の目からそらすことないのも『増田さん!そういうとこ!』ってなったし、じゃあ手越は誰のありがとうをききたい?ってスタッフに問われた手越がバクバク食ってる隣のまっすーの肩をポンとしてまっすーが「なんでだよぉ」って言うのも、話し出すまっすーききながらシゲがパンをちぎってムシャムシャ食べてるのも、全部ぜぇぇぇぇぇんぶ!!!!

あとちょいちょい、お互いにアーンしあって食べさせ合ってるのも!しますぅ?普通、三十路の男たちが自然にアーンって。

 

ランチ食べて満腹になった4人がシェアハウスに戻ってきて西日の差す中、眠たくなったシゲが自然に小山さん(かわいい優しいかっこいいそして切ない)に飲み物頼むところとか、エマちゃんに手を伸ばしてなでなでするところとか、、、、とにかく自然なの。泣く。

 

からの~、「Strawberry」。優しくって!4人の顔!シゲの顔!話戻るけど。

シゲの優しい目と、優しく語りかけるような歌声、、、

シゲに、NEWSに愛されて、私自分がどんどん可愛く綺麗になっていく気がします。人に見られることに特化した美しい男たちにあんなに愛されてるんですよ?綺麗にならないわけがない。。。

 

私のことはいいんです。こんなに幸せをくれるNEWSになにでお返しをすればいいのか。お返しのお返しのお返し、、、ってNEWS恋のシゲ本編にもありましたけど、シェアハウスに着くや、まず梨むいてテーブルに出す、とか、そういうおばあちゃんぽさをシゲから感じてさらに愛しい。こやまに梨アーンしてもらって満面の笑みのシゲが愛しい。

 

あー、もうとにかく好き!今日もNEWSが大好き!ありがとう愛してるよ!

 

じゃーね!


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ところで、シゲは手越を「祐也」って呼んでるの…?

シゲ部聴いたら眠れなくなったからひとりで喋ってる。

明日も仕事なんだから早く寝ればいいのに、スマホをポチポチしてます。

 

眠れなくないですか?シゲのSORASHIGE BOOK聴いたあとって。ラジオから与えられる情報量が多くって。夜11時からの30分間、ちょうど体が副交感神経を動かし眠りに向かうときにこの情報量、脳が目覚めて眠れなくなる。

 

しかも私、前にも話した通り、音楽やお笑いや料理について詳しくないのです。長年のシンメ兼親友の小山慶一郎さんなら、絶妙な相槌で聞き流すことができるんでしょうけど。私はもう途中でぼんやりしちゃって、シゲアキくんが元気で楽しそうに喋ってる、それはなにより。っておばあちゃんの感想になっちゃう。

 

タブレットで何かをみてたり、DSでゲームをしてる息子が「ねぇ!きいて!○○が○○で○○で!俺が○○ってやったら○○になって○○って!すごくない?!」って幸せそうに笑顔で話しかけてくる内容のほとんどが伏せ字状態で全く私には意味が分からないけど、なんか楽しそうだね~よかったね~ってなるのと一緒。

 

シゲアキくんは本とか好きなんだよね?バァバが図書券あげるかい?って、母親越えておばあちゃん。

 

産んでないですよね?なんか今日みたいなシゲ部の語り聴いてると母性本能が刺激されて。シゲのこと年下の彼氏だと思ってるのに。

 

絶賛通販中のNEWSの15周年記念フォトの目玉が、メンバーが各自選んだ15年間の個人写真なんです。私も友人にお願いして早速シゲのだけ入手しました。成亮くんのお写真。15歳くらいからの全セット。完全に成長写真。ミニフォトサイズのアルバムにひとつひとつ入れて、ページをパラパラ~とめくると、言い知れない愛しさに溢れて、あれ?私産んだ?って気持ちになります。1日に何回もパラパラ~としてます 笑。

 

これ、例えば10代とかのお若いファンのひとがパラパラ~としたら、同じように「産んだっけ?」ってなるんですかね…ならないか。今の色気ムンムンの大人のシゲアキに憧れてるような娘さんが、この「若シゲ通り越して子どもシゲ」を見ると、どんな気持ちになるかちょっと気になります。

 

と、共に、こんな少年の成長写真を合法的に販売して何万人もが共有してるジャニーズってすごいな!!ってやはり思いました。

 

案の定、他の三人の成長写真(という名称ではない)も通販で注文しましたからね。我が家でひとりぼっちの成亮くんがさみしそうで、お友だち呼んでこなきゃ!って。四連のフォトアルバムを探しに行かねば。

 

なんの話だっけ…

 

そう!!!

 

カウコン!!ドームコン!!!!!

 

おめでとうございます!!!

 

もうね、NEWSからのプレゼントがアメリカ人の金持ちの家のクリスマスツリーの下ぐらい折り重なって大変!開封が間に合わない!

 

もぉ~すごいんだからぁ~!

 

とにかく嬉しくって!

 

ほんとに嬉しいと言葉でない!

 

芸能人のブログみたいな、行間余白大きめのブログになっちゃう!

 

文字数多くないと読んでもらうの悪い気がしちゃう!

 

今日のシゲのお喋りは、色々あった以前の、夏前のシゲのお喋りに戻ったみたいでした。時が戻ったわけではなく、色々な気持ちを内包してそのうえでああして好きなことを好きなように心から楽しそうに話せる時間が帰ってきたのが嬉しいです。

 

批判や逆風にさらされても、良いものはいいし、残るんだって思います。というか、削られても削られてもまたそこから新しい何かを生み出せる強さのようなものをシゲから感じて勇気付けられます。

 

アイドルオタの気持ちって、突き詰めると、「推しが生きてくれてありがとう」ってところに最終的に集約されるらしいんですけど、わたしもそういう心境だなぁ。

 

シゲアキくんが元気で楽しそうにお仕事してればそれで私も幸せだよ~

 

シゲアキくんが幸せなのが一番だよ~

 

生きててくれてありがとう~

 

命が尊い

 

って、こんな理屈っぽい私でも、あまりものを考えなくなる。これって退化なのか進化なのか!

 

自分がコンサートに行けるかどうかはその次。と、いいつつ、発表当日は行ける可能性を探し、必死で段取りを考え、いや年末年始に家族を置いてコンサートに行くこと事態が果たして正しいことなのか…?とかぐるぐる考えていたら背中がバキバキに凝りました。

 

ま、そこに正しいも正しくもないんですけどね。自分がどうしたいか、ということです。

 

倍率もすごそうなんで、飛行機とホテルを予約して、あとは当たってから考えよーってところに落ち着きました。当たらなかったらまたなんとかできないか?!って思い悩むんでしょうけど。すっぱり諦めることができたり、価値基準が揺るがない人はカッコいいと思います。

 

私はシゲアキくんとNEWSが幸せならばそれでいいの… いいの…

 

と性格の良さをアピールしつつ徳を積もうとしてる根性が見え隠れしています!

 

それにしても!!(私的感情)

EPCOTIAの円盤まだぁー?

EPCOTIAと味スタと年末年始ドームツアーを、セットでまとめてドーン!とDVDBOX発売とかじゃないよね?10枚組とかで。もう編集とかいいから早く見せて!!EPCOTIAの亡霊出てきちゃう!はやくエアハグするシゲや、カメラ取り合う四人や、宙吊りになる四人や、sweet martiniる四人見せてぇぇぇぇーーー!!

 

あー、はやく通販で買ったもの届かないかな~。成亮くんのお友だちの写真。ほんと通販って素晴らしいな~。諭吉分買ったから少しは通販の後押しに参加できたかな~。

 

このブログ、内容が無いな!

シゲってすごいな、あんなみっしり内容のある話をあの熱量で出来て。うん、やっぱ好き!

 

オヤスミッ

 

「生きろ」プラチナディスクおめでとうの気持ちと過去シングルを振り返り。

「生きろ」プラチナディスク認定おめでとうございます!

25万正味出荷枚数なんですって!オリコンビルボード協力店以外のお店の販売数も入った枚数なんですって!そうなんですって!

めでたーーーい!!!

 

ところで先日、家族とトランプしてたら、久々にEMMAが見たくなり(MVの中で4人のトランプシーンがある)再生したらカッコ良くてぶっとびました。

 

この2017年に発売されたシングル、期待したよりハネなかった印象があり、なんとなく残念なシングルだったと個人的には感じてたんですけど、いやいや、、

 

EMMAの初聴きの印象について、「チャンカパーナを聴いたときくらい『変だな』と思った」と慶ちゃんが言ってました(うん、わたしもそう思ったよ)が、そんな正直さが出ちゃうくらい、慶ちゃんの言葉を借りるなら、いい意味で「脱力感」「力が抜けてて」ました。

 

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たまんなくなって四銃士までさかのぼってMVとメイキングを見ることにしました。なぜ四銃士かというとちょうどそのあたりで私がNEWSを知りファンになったからです。2015年の秋のことです。

 

 

四銃士(2015年11月発売)

あ、なんか思ったより4人とも若い!しかしこの曲にこそ、今のNEWSの神髄があるような気がしました。クラシックの原曲を元に西本智実さんが総編曲を手掛け、オーケストラが演奏をしたこの曲について4人は、

 

(新曲を初聴きする時は)いつもはパソコンでちょろっとだけ流すだけで、しかもそれぞれに渡されて別々に聴くのに、今回は4人全員一緒に部屋に呼ばれてなんかあったのかな?叱られるのかな?と思った。4人でスピーカーの前に立ち「さぁ行きますよ!」って聴いた、と言ってました。

 

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増田さんの「真顔でモニターチェック」

 

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襟足をカールさせてトップがもっこりしてるヘアスタイル懐かしい。

 

シゲは「クラシックファンがNEWSファンになったり、NEWSファンがクラシックに興味を持ったり、情報交換になったらいい。」とこの曲について語ってました。

 

シゲにとってファンの人って、感情を共有したり寄り添ったりするものなんだなぁって今年になってしみじみと思うんですが、(優しい人なんだなぁ....と惚れる。ラジオに届くメール全部読んでたり、共同で作詞を手掛けた『Strawberry』の中で、NEWSとファンの関係をことを苺の花言葉に例えて『幸せな家庭』と言ったり。)昔の発言のふしぶしから、クールに見えて、実は人一倍、優しくて人が好きなのが滲み出てる。最近はそういう部分も隠さなくなったんだなって思った。

 

4人とも、まだ四銃士の曲に気後れしてる部分もあるように感じました。

 

 

ヒカリノシズク/Touch(2016年1月発売)

当時私まだジャニーズへの認識が薄くて、小山さんとジャニーズWESTの桐山君の区別がつかない時がありました。Touchのまっすーは女子みたいな可愛さだし、シゲはアドリブ撮影にはじき切れてなくてクールなイケメン風だし、たった数年とは言え、時の流れを感じました。

 

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注目してほしいのはまっすーの肩に置かれたシゲの手と手越くんの小動物感です。

 

そして、ヒカリノシズクのメイキングの中で印象的なテゴシゲのカット。

 妄想小説風にまとめるとこんな感じです。

 

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雨のセットを組んだ撮影スタジオの隅でアイツが俺に言った。

「濡れる自分、嫌いじゃないでしょ。」

「まぁ、嫌いじゃないですけど。」と答える俺に意味深な顔でほほ笑むアイツ。

「Good luck.」

なんだよ、それ。なんで俺、こいつと同じメンバーになっちゃったんだろ。運命ってイタズラだな。

「交わっちゃったんだよな。」

「そう、交わっちゃったんだ。」

夕日の中でアイツが笑った。運命、か。。。

 

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手越「Good luck.」妄想じゃなくて実際の会話だから。

 

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監督からそれぞれのキャラクターの役割を与えられ、「こんなMV初めて」と、個人的な経験の引き出しを広げて演技をする手越くんの姿が新鮮です。

小山さんが他のメンバーの撮影を見守る様子はまるで母親。俺はいつかドラマで主題歌を持ってくるとシゲは言っていた、が「うちのシゲちゃん、ドラマの主題歌持ってくるってずっと言ってたんですよぉ~。それがほんとになって、ねぇ、ほんとあの子がねぇ」って私には聞こえました。

 

 

恋をしらない君へ(2016年7月発売)

大人になってきたNEWSが深みのある切ない世界観を表現したこの曲。小山さんは、「この曲はメッセージ性とパワーがある。秋の匂いがしてくるさみしさ、みなさんの中にすっと落ちてくるような....」と表現してました。

 

布のセットの中で恋の痛みを演じる4人。これ、監督が「隣にいる彼女の指輪を触る。彼女を見る。話しかける、『かわいいじゃん、これ』」などと状況説明をして、寝転んだシゲがそれに合わせて、(隣に寝ているっていうていの架空の彼女に)微笑んだり眩しそうな顔をしたりするんですけど、とんでもなくシンドい仕上がりです!全シゲ担に「ど、どお?」って聞いて回りたくなったのを思い出しました。(そのころまだTwitterやってなかった)

 

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寝てるだけでしんどいのに。

 

歌番組でこの曲歌う時はいつもコヤシゲ、音外さないかドキドキしてました。そういうこともなくなってきたなぁ~。

 

 

EMMA(2017年1月発売)

「NEWS史上最高に男くさいMV」「若い時にはなかった世界観」と口々に4人が言ってます。今回3年分のメイキング見て気付いたんですけど、「大人」というワードが4人の口からすごく出てくるんですよね。それだけ「大人になる」ということを意識する年齢なのかも、20代の終わりって。

で、確かに、このEMMAで急にNEWSが大人になったような印象を受けました。

その時は「エマッ!エマッ!エマッ!オゥオゥオゥ」と腰振りに気を取られていて、格段にあがった表現力に目があまりいかなかったかも。

 

増田さんが完全にスタイリストの顔でメンバーの衣装を直すところがじっくり映されて、本編以外からも「大人のNEWS」を感じることが多かったです。

 

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あと、私、ファンになった当初からまっすーがモニターチェックする真顔が好き過ぎるんですけど、このEMMAのメイキングでもそこがフィーチャーされてて、数えたらなんと丸8秒間、全く動かない増田さんの真顔が映ってました。動画が静止した状態の8秒ってかなり長いですよ!私が編集したのかと思いました。

 

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8秒の瞬間(とき)

 

で、まさかの2017年はシングルこの1枚だけだったわけです。。。

 

 

LPS(2018年1月発売)

まっすーが風邪の初期症状で、あまりにも寒がってるので見てるだけでこっちも悪寒がしてくるメイキング。

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慶ちゃんがまっすーの体をこすって温めてる図なんですけど、これこそLPS(Love Peace Smile)なのかな~。

シゲ立案のワンカット撮影。シゲがふっくらした美人さんなのと、慶ちゃんがなんかすごく綺麗なのと、まっすーが黒髪なのがリアルです。祐君はいつも通り天使です。ここで、4人が力を入れなくても、普通にしてても色っぽいことが発見できます。2017年に色んな経験をして深みが増したのでしょうね。

 

 

BLUE(2018年6月発売)

この曲聴くと6月の自分の心情思い出してキュンとします。味スタでタオルを手にせり上がって来た4人の姿を見た時の気持ちも。

とってもカッコ良いので歌う姿をテレビでもっと見たかったのは正直あります。特別な一曲。

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NEWSのサッカー曲には名曲が多いです。色んなフィールドに出ていって成果をグループに還元する姿が頼もしい。メイキングで愛犬を抱っこする姿、どっちが犬か分かんない可愛さだったのに、歌ってる時のこの麗しくカッコイイ姿。

エマちゃん(愛犬の名前)を抱っこする手越を膝に乗せて抱っこするシゲのショットをジャニショで発売してくれてありがとうございます。エマ>祐也>シゲアキ。宝物です。

 

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シゲが疲れていることに気付きじりじりと近寄ってくるまっすー

 

撮影はEPCOTIAツアーのラストのさいたまアリーナの2日前。味スタでの15周年記念コンサートも決まり、波に乗っている4人のウキウキした様子が伝わってきます。

 

 

「生きろ」(2018年9月発売)

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そしてそして、プラチナディスクになったこの「生きろ」。

この時期にシゲ主演のドラマ「ゼロ一獲千金ゲーム」があって良かったと、ほんとうに思います。あのドラマの存在は大きかった。

 

一蓮托生のようなジャニーズグループのアイドルについて考えていた時でもあり、はじめてこのMV本編を見た時は、4人の手首にぐるぐるにまかれた紐が「しがらみ」に見えて、その「しらがみ」に捉えられてメンバーが身動きできなくなってるようで複雑な気持ちになりました。

 

しかし、メイキングを見たら監督自身が、前半はあえてわずらわしく縛られてるネガティブなイメージ、後半はその紐に灯りがともりポジティブなイメージと述べていたことにより、そうかやっぱり他の人にも彼らはそう見えるのか、と安堵を感じました。

 

彼らの関係性は陰と陽どちらにも捉えられるもので、それは私個人の人間関係もそうなんだけど、そんなことを感じて日常を送ってるわけではないので、こうして、ジャニーズたちが見せてくれる濃密な人間模様に触れると、少々の気の毒さと共に尊さを感じます。

 

と、思ったんですけど、今回3年分のシングルを見返してメイキングでさりげなくお互いをカバーする姿に、ひとりひとりでは成しえなかったけど、メンバーがいたからここまでこれたんだなと改めて思いました。(会社なんかも創業者が一人より、二人以上で立ち上げる方が長続きするんだそうです)

 

シングルを見るにあたって自分のブログの過去記事のいくつかを読み返してみました。どんどん愛が深まるというか、NEWSに対する愛が自分に還元していってるような、そんな気がしました。

 

私の人生もシゲとNEWSに「交わっちゃ」いました。ふふ。

 

このシングルたちの間にアルバム作ってコンサートしてテレビに出て舞台やって、全てが糧となってかれらの芸能に反映されてどんどん進化していってるのが分かりました。

 

そんなこと考えてぼんやりしてたら、ヒールの靴をはいて小さなバッグを下げて、年下の彼氏に会いに来た~♡って軽い気持ちでコンサート会場に立ってる自分の姿が浮かびました。

それが3年後なのか5年後なのか10年後なのか、未来のことは分からないけど、できるだけ長く、歌うNEWSを見ていたいな。

アイドルっていう既存の概念にも常識にもとらわれず彼らが活躍していきますように。改めて15周年とプラチナディスクおめでとうございます!

 

ついつい長くなっちゃった!

おしまい♡

続々・妄想100%ブログはこちらになります

続編です。恋の行方、どうなるかな~?

 

その1はこちら↓

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その2はこちら↓

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シーン16: 夢

その日の夜、夢を見た。

いつかの夜みたいに桜が満開の川べり、提灯が下がり花見客が行きかう中を私とシゲは歩いている。春なのにシゲは浴衣を着ていて、寒くないの?って私がきいたら、寒いよ。だから暖めてよ、っていたずらっぽい顔で見て、手を広げておいでという仕草をする。私がシゲに抱きつこうとした瞬間に、私が見ているのがテレビの中のシゲだということに私は気が付く。シゲの隣には誰か別の女性が立っていて、どこにも桜なんか咲いてなくて、夏祭りの縁日が並ぶなか、どこから見てもお似合いの二人が楽しそうに歩いていく、、、というところで目が覚めた。

 

 

シーン17:朝の電車

目が覚めてのろのろと起きて洗面所の鏡を見ると青白い顔をした女が映っていた。

きのう、レストランに行くときにはあったキラキラしたものは消え、不安と希望で胸を膨らましていた自分が心の底からバカ、ほんとうにバカだと思いながら支度をして家を出た。

何を言われたわけでもないけど、もうどこにも希望なんてなかった。

つり革につかまって外を眺めていたら、「失ってはじめて人は失くしたものを気付く」って言葉が浮かんできて、じわぁ、、と涙が出てきた。

なんでちゃんと好きだって伝えなかったんだろう。何も言ってない。勝手に遠慮して、傷付きたくなくなくて、余計に傷付いた。

顔をおおったら大泣きしそうだった。

 

やっぱりちゃんと言おう。このまま会えなくなったら、絶対にもっと後悔して引きずる。今日は仕事をちゃんと終わらせて、仕事が終わったら電話をしよう。

 

電車に揺られながら、なんていうか考えた。昨日はありがとう。昨日は言えなかったけど、私、シゲのことが好きです、、、そのあとの言葉が続かない。付き合いたい?いやそれは.... でも、この気持ちは伝えないといけない。

 

 

シーン18: 夜の電車

早く帰ろう、と思っていたのに仕事のトラブルが発生して遅くなった。朝感じていた「絶対に好きって言おう」と思った気持ちがしぼんで小さくなっていく。

残業中も何度も携帯を見た。もしかしたら、もしかしたらと思って。でも期待してる人からの通知はなく、朝の決意はどこかに去っていこうとしてた。

自宅のある駅で降りて、疲れた。。。帰ってゆっくりお風呂に入ろう、と思いながら改札を出たところで携帯が鳴った。

 

 

シーン19:駅

着信画面にはシゲの番号。指が震えた。

「あ。お疲れさま。外?まだ仕事?」

私が駅名を言うと、

「そっか、、、あのさ、今から会えない?すぐ済むから。」とシゲ。

「え?今どこにいるの?」と私がきくと、

「あ、、、わりと近所。というか家のそば。よく考えたら、場所は知ってるけど、部屋番号は知らなかった。」

「え?うちの前にいるの?」

「うん、、、。」

「え?? いや、もうすぐ着くけど。ちょっと待って、すぐ着くから!」

青信号が点滅しだした駅前の横断歩道を速足で渡り、家までゆるやかな下り坂になっている道を急いだ。なんで私は駅から徒歩10分もかかるところに住んでるんだろう!と悔やみながら。

 

そしたら、下り坂の向こうに、よく知ってる人影が歩いてくるのを見つけた。

 

「おつかれ。」

「お疲れさま…」

「よく考えたら部屋番号知らないし、そこに立ってるのも不審者丸出しだから迎えに来た。」

と、シゲは電話と同じことを口にした。

「仕事終わったの?」なんとなく噛み合わない返事だなと思いながら私は言った。

「うん。今日はもう。」

このへんは都心だけどあまり人通りはない。それでもなんとなく気になって後ろを確認した。

「大丈夫だって。」とシゲが言う。

 

二人で並んで、私がいつも通る道を歩く。

「これ渡そうと思って。」と、シゲが手にした紙袋をかかげた。

「何?」

「ローストビーフ。」

「ローストビーフ…?」

「うん。」

「え?ローストビーフ渡しに来たの?」

「うん。」

「なんで?」わけがわからなかった。

「いや、なんでと言われても....。昨日、様子おかしかったし。昨日の店でローストビーフ食べた時。暗くて味が分からないって言ってただろ?だから。」

「だから、、、、」

 

シゲってやっぱり、、、私は思わず吹きだしそうになった。頭の中でとっさに今朝出てきた自分の部屋の状況を思い浮かべた。大丈夫だ。

「シゲ、時間あるんでしょ?家で一緒に食べようよ。」

「えっ、、いいの?」

「だって、私居なかったらどうするつもりだったの?」

「いや、、考えてなかったけど、フツーに帰ってうちで食べてたわ。」

「良かった、間に合って。」

 

以前の雰囲気が戻ってきたみたいだった。

 

 

シーン20:部屋

建物の入口から私の部屋までのあいだ、シゲは黙って私の後ろに付いてきた。

鍵を開けて扉をガチャと開き、先に私が入って「どうぞ」と促す。

「失礼しまーす…」と言いながら、キョロキョロと周囲を見るシゲ。うわ、シゲが私の部屋に…

 

ローストビーフ切るからキッチン使ってもいい?と早速言うシゲに、包丁はここ、お皿はここ、と簡単に伝える。私はリビングに置いてある雑誌やリモコンを片付ける。

シゲは「はぁーい…」と言いながら、紙袋からタッパーを取り出した。

 

「まさかローストビーフ作ってきたの?」

「うん。」

「シゲのおく」

と、私は言いかけて止めた。

 

「なに?」

シゲがこちらを向いた。いや、なんでもない、と言う私に、なに?今なんて言ったの?とシゲは手を止めて眉間にシワを寄せこちらを見た。シゲの大きな目で見つめられた私は、仕方なく、

「シゲの奥さんになる人は幸せだな、と思って。」

 

そう言ったら、シゲがつかつかとやってきて、無言のまま、いきなり私を強く抱きしめた。

 

「俺たち、もうそういうの、やめよう。もう、そういう、ごまかしたり、なにもない、みたいにするのやめよう。」

 

シゲは私を抱きしめながらそう言った。あ、あの時の匂い。テントの中で抱きしめられた時の匂いがよみがえった。

 

「そうやって、ちょっとづつ俺から距離を取るな。」

 

シゲの苦しそうな声が私の髪にあたって聴こえた。

 

「シゲだって」私の口から言葉がこぼれた。「シゲだってすぐに線を引こうとする!私にはシゲの気持ちなんてわかんないよ。近付いたと思ったらすっと離れて。どの距離で私、いればいいのかわからない。諦めたみたいな顔して、ごめんって言わないで。」

私の中で溜めこんでいた気持ちが爆発しそうだった。

「会っても苦しいだけなら、私たちもう会わないほうがいい。」

 

「いつから?」

「え、、」

「いつからそう思うようになった?」

「シゲのことを好きになればなるほど、ダメだって思った。好きになっちゃいけないって。」

「なんで?」

私は言葉が出なかった。

「俺の仕事のせい?」

 

ふぅ、、、と溜息をついて、シゲはずるずると壁にもたれてしゃがみこんだ。

 

「あのさ、、、俺も普通の人間だし、普通に人を好きになるよ。そっちが俺のこと気にかけてくれるのは分かってる。正直、今の俺に付き合ったりする時間や余裕があるのか、俺一人の問題じゃないこともあるから、自分でも分からないんだけど。だから、ずっと曖昧な態度で示してた。」ごめん、とシゲはまた言った。

 

そして一呼吸置いて、

「でも、もう無理なんだ。」と、床に座り、両方の足を投げ出すように広げて、

「おいで。」と言った。

 

「来なよ。」

立ち尽くす私の手首を掴んで自分の足の間に座らせ、ペタンと座り込んだ私に、

「なんか支離滅裂だけど」

と言い、

「今日はこれを言いに来た。好きだって。」

と言った。そして、私の頬を両手ではさんで口づけをした。

「好きなんだ。」

 

何度か繰り返してる間に、シゲの瞳の中に私が映ってるのが見えた。

「あのね」

「うん?」

シゲが私を覗きこんだ。

「私も、今日言おうと思ってた。」

「ほんと?嘘っぽくない?」シゲは微笑みを浮かべた。

「本当。朝の電車の中で今日言おうって決めてた。」

「俺のローストビーフが伝わったのかな。」

 

「シゲが好き」「好きだよ」

二人の声が重なった。シゲがフフッと笑い、

「どうなるか分からないけど、お互いの気持ち、大事にしような。勝手に判断したりするのは止めよ。できるだけ時間も作るし、大切にするから。」

と言って、私の手を持って立ち上がった。

 

おいで、と手を繋いだまま私をキッチンに連れていき、器用に左手でタッパーの蓋を開けてローストビーフを取り出した。

「昨日、家に戻ってから作った。泣いてたの悲しくて。明るい部屋で笑いながら食べて欲しくて、気が付いたら夜中に作ってた。上手にできたら持って行こうって思って。願掛けみたいな。」

ローストビーフはツヤツヤしてて、とても美味しそうだった。一切れ切って、指で掴んで私の口に入れてくれた。

「どう?」

「うわ、すごくおいしい....!!」

「だろ?」

そう言って得意げな顔をするシゲは可愛かった。

 

 

シーン22:朝

朝起きたら隣にシゲがいた。朝でも綺麗な顔だな....

立ち上がってトイレに行こうとしたら目が覚めたみたいで、今何時?と聞いてきた。まだ6時前だよ、と言うと「もうちょっと寝よ」と言ってすぐに「あ、ちがう。家に帰らないといけないんだった。出るわ。」と言った。

ねむ、、、とあくびをしながら服を着て、水だけ飲んだシゲは「これ....」と言って何かを出してきた。

 

「俺の家のカギ。あとこれ住所。」

びっくりして思わず「用意周到!!」と口から出た。

大きく笑ってシゲは「だって、時間も不規則だし、この方がいいでしょ?」とカギと住所が書いてあるメモを私に渡した。「カギと紙、一緒に落とすなよ!居ないときに勝手に入って大丈夫だから。」

「私、料理あまり得意じゃない。。。」と言うと、

「そんなの期待してないから!」とまた笑う。

 

「で、俺のは?」と要求するシゲに、

「えー?そういうこと自分で言うー?」と言いつつ、どこかにスペアがあったな、とガサゴソして渡す、はい、これシゲの。

「おー、やった~。ね、出張中とか入っていい?」

「ええっ?私の出張中に来るの?」

「だってー、そういうの憧れるしー。女の人の部屋あんまり行ったこと無いしー。」

「へぇー」

「不服そうな時、へぇ、って言うよね昔から。」

「そうかな?言ってる?」

「うん。そういうところも好きだよ。」

「へ、へぇぇぇーーー!!?」

「今のはわざとでしょ。」

わははははっ!と笑うシゲは本当に楽しそうで、私はしみじみと幸せを感じた。

 

「あのさ、もし良かったら、今日それ使ってうちに来ても良いよ。今日も会いたい。」

びっくりして二度見した。

「分かった。連絡する。」

「やった。うわ、なんか俺ニヤニヤしてる。笑い止まんない。やっべぇ。」と両頬を手で押さえるシゲ。か、可愛い!

 

「じゃあ、どんな感じか分かったら教えて!」と言って、朝日の中をシゲは出ていった。

 

 

シーン23:朝の電車

電車の窓ガラスに映った私もそうとうニヤニヤしてた。昨日の朝は死にたいほどの気持ちだったのに。嘘みたい。唇の端を噛んでないと自然と笑みがこぼれてしまう。

秋晴れの朝で、世界が輝いて見えた。

 

携帯が震えた。

見たらシゲからで、青い写真が送られてた。

「今日すごい空が青い!!」

って書いてあった。

わたしは堪えきれなくなって、フフフフ!って笑ってしまった。

良かった、ほんとに。

大好き、って思って青空に目をやった。

 

 

 

 

………………………

 

おわりっ!

 

良かった~ 涙。

前回はなんだか切ない展開になって、書いたあとに悲しくなって落ち込んじゃいました。バカか。シゲ担なんだから、シゲのこと幸せにしないと!って反省。

前回の読んでくれた人が「続きは?!」ときくのは、シゲが幸せになってほしいからだよなぁ~、って思いました。で、続き書いたら、良かった…ほんと良かった…ほんとに…って気持ちになりました。(ぜんぶ妄想、すごいマッチポンプ…または自給自足。)

 

幸せになってねー!

最後まで付き合って頂いた方にお礼を言いたいです!

 

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以前に書いたものの続きになります。

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なにとぞ温かい目で見守っていただければ幸いです...では。

 

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シーン7:キャンプ

朝、目が覚めるとシゲはもうテントの外にいた。小型のガスバーナーを手にして「おはよ。ちょうどよかった、これの使い方分かんなくて。どうやるの?」と笑顔できくシゲはいつも通りだった。お湯を沸かして淹れたコーヒーで一息つき、「朝だな~、朝って感じだな~」と遠くを見てしきりに感心するシゲを横目で見る。

同じく山の方を見ながら「男の人と寝て何もなかったのはじめてだよ」って言ったら「俺もだよ」って言われた。「へぇ」と一言返すので精いっぱいで黙ったら「なんかツッコミとかないんだ。まぁいいけど」と言って椅子から立ち上がり背伸びをして「朝だな~!」と山に向かってシゲが大きく言った。

 

 

シーン8:帰りの車中

帰りは俺が運転するから、と私が借りてきたレンタカーの運転を代わってくれた。「キャンプ楽しかったな。でも、カレーって、、、あまりにも定番すぎねぇ?」いいのよ、ほっといてもできるんだから。今度は俺にやらせてよ、ちょっと研究したいと言うシゲに、シゲにやらせると色々うるさいからな~と笑う。「これから少し忙しくなりそうだけど、また連絡するわ。」と車を降りるシゲにバイバイと手を振って運転席に座って車を発進させた。

 

 

シーン9:回想

なにもないわけではなかった。

 

もうちょっと近くに行ってもいい?」

と言われ、いいよと返事したら、シゲは入ってた寝袋の横のジッパーをジジーと下げて、私の隣までズリズリとやってきた。その動作が面白くてフフッと笑ったら、

「なに?ていうか暑いでしょ、もう寝袋じゃ」とシゲも照れ笑いして、

「ん。」と右腕をこちらに出してきた。

「うん、ちょっと暑いかも。冬の登山用だからね、これ。」

と言って私も、自分のジッパーを下げて寝袋から抜け出し、ごろんとシゲの腕に頭を載せた。

 

天井を見上げながら私は話した。

「こうして寝ると、じかに地面が伝わって。大地に自分が吸い込まれるような気がして、子どものころ、それが怖かったの。地球の真ん中にはマグマがあるって本で読んで。マグマまですとーんと落ちてエンマ様に燃やされたらどうしようとか思って。」

「それって地獄のイメージ?」

「多分。子どもってそういうのに敏感に反応するでしょ?」

「分かる。おれも地獄怖かった。でもさ、キリスト教では、人は原罪を持って生まれてくるけど、キリスト教を信じれば地獄に行かなくても済むんだぜ。」

「へぇ、さすが青学。じゃあ仏教とキリスト教の地獄って違うんだね。」

「そうそう....。 いや、寝ようぜ。夜中に何話してんの?なんか怖いんだけど、地獄の話。」

「そっちが面白そうな話はじめたんじゃん」

と私が反論したら、

「寝よ。」

と言って、両手でわたしをぎゅっと抱きしめた。

そして、しばらくしてから手を離して、私の髪を撫で、

「おやすみ。」

と言った。わたしは夢の中のようなそんな気持ちで腕まくらのまま、いつのまにか寝たようだった。

 

 

シーン10:部屋

キャンプのあと、ほんとにシゲは忙しくなった。色々なことがあって、私はなんとNEWSのファンクラブに入ることにした。

朝の情報番組で真剣な顔をする彼をみたらいたたまれなくなって思わず衝動的に調べてそのまま入会してしまった。

あれから連絡はない。連絡とれる共通の知り合いもいないし、こちらから連絡するのはためらう。

 

そして私は初めて、シゲ、というかNEWSが歌ってるところをちゃんと見た。青い衣装を着たシゲはいつものシゲではなく、カッコ良かった。この人の腕で寝たんだなと思ったけど、まるで幻だったみたいに思う。どんな香りがしたっけ?体温は?覚えてるようで覚えてない。テントの下の土の感触は思い出せるのに。

 

夏の間の私の仕事はヒマで、残業もせず帰ってきてシゲやNEWSのメンバーがでてる番組をチェックするようになった。これはただのファンじゃないか....と思いながら。いや、友だちなんだから、友だちの助けになりたいって気持ちは当然だと自分に言いきかせながら。

 

 

シーン11:電話

夏も終わったころに、シゲから電話がかかってきた。

「もしもし!」と勢いよくでたら、

「あ、俺。シゲ。」と久々の声。

「連絡しないで、ごめん。」

「いいのいいの、そんなこと。大変だったね!」

「心配かけて、ごめん。」

明るくしようと明るいテンションで言ったら、シゲのごめんでさえぎられて、胸がつまって言葉がでなくなった。

「ほんとはもっと早めに連絡しようと思ったんだけど、できなくて。ほんとごめん。」

「。。。。」

「もしもし?」

泣きそうな気持ちをこらえながら、

「見たよテレビ。コンサート良かったね。雨も降らなくて」

「うん、ありがとう」

言わなくても良い気がしたけど続けて言った。

「CD買ったよ。いい曲だった。」でもファンクラブのことは言わなかった。

「え!マジで!ありがとう!」

「うん。今度会ったときやってよ、あのセリフ。」

「やんねーし!」

やっと、いつものシゲになってほっとした。いいんだ、こういうのでいいんだ。

先週見た『カメラを止めるな』の話をして、シゲこれから見るならネタバレはしないでおいてあげるねって言ったら「いや、でも、聞かなくても大体どんな展開か俺には分かるけどね」って言われて、なにそれほんと可愛くないね~って笑った。

 

 

シーン12:スタンプ

また連絡してもいい?まだ忙しいんだけど、とシゲは言い、それから時々シゲからメールが来るようになった。

シゲ用スタンプ(シゲ了解、シゲだよ、とか)を導入して使い方の味をしめたのか、スタンプを多用するので私も私の名前が入ったスタンプで返して、その名前スタンプ3ラリーしたぐらいで「喋ろうぜ。。」って折れて文章送ってきて、勝った!と思った。

 

 

シーン13:電話再び

でも、キャンプ以来シゲとは会ってない。

実は外でシゲと会うのが怖くなってしまった。人に見られたりするのが。

シゲは「普通にしてればわかんねーよ。俺オーラないし」とか言って私もそんなものかーと思って今まで普通の店でごはん食べたんだけど、もうそういうところに行く気がしない。

だから、シゲが突然

「今日これから時間ある?一緒にメシ食わない?」って電話してきた時、思わず

「え、二人で?」

って言ってしまった。

「なんで?ふたりだとまずい?」とムッとしたようなシゲに、いやそうではないんだけど、と答えたら、

「俺は二人がいいんだけど。」と言われた。

 

「おれはふたりがいいんだけど」の言葉が頭の中でリフレインしながらお店に向かう。

 

 

シーン14:レストラン

確かに『芸能人御用達』みたいなお店だった。「よぉ、久しぶり」と薄暗い中で手を挙げて笑うシゲにほっとして嬉しさがこみあげてくる。

薄暗くて何を食べてるんだか分かんなくて、

「味覚と視覚って関係あるんだね」って私が言うと、

「だよな。キャンプで食べたカレーうまかった。また食べたい。」って言われて胸がきゅんとした。

 

薄暗いインテリアとかお店のひとの感じとか、私の世界とシゲの世界は違うんだなぁ...って改めて思った。

 

「夜さ、家のベッドに寝てると、ああ俺、空中に浮いてるなって思うようになったの。あれから。キャンプで地面に吸い込まれる話したろ?」

「うん、したね」

「また連れてってよ、キャンプ」

「わかったよ」

 

シゲと一緒にいるのに、なんだかさみしくなってカチャカチャとカトラリーの音だけが鳴った。話したいこと聞きたいこといっぱいあったはずなのに。

 

そして、シゲは私をじっと見てからこう言った。

「俺と会うの怖くなった?」

気持ちを言い当てられて私はハッとなった。

「そういうわけでは、、、でも」

「でも?」

「でも、迷惑になりたくないな、とは、思ってる。」

「ありがとう。いいよ、それで。

もし、しんどかったら、正直に言って。俺は大丈夫だから。」

と言われ、ついに私の目から涙がこぼれてしまった。

「泣くなよ」と言われ、

「泣いてる人に泣くなよって言っちゃいけないの知らないの?」と返したら、

「『せんせー!誰誰ちゃんが泣いてまーす!』じゃないんだから。」と笑われた。それがさも、いつもの日常みたいな感じで切なくてまた泣けてきて、

「だって、シゲがさみしいっぽいこと言うから」

「ぽいってなんだよ。事実だし。」

「もう、やめてよ」

「わかった。もう言わない。でも覚えといてね。」

 

空気を変えるように『カメラを止めるな』やっと見たわ~!と話題を変えるシゲを見ても、私の心のチクチクは収まらなくてどこかをつつかれたらまた泣きだしそうだった。

 

 

シーン15:タクシー

遠回りになるし、いいよ、って言ったけど、いいから、と言われ一緒のタクシーに乗る。大通りに出れば俺んちから直ぐだし、と運転手さんに場所を伝えるシゲ。

このまま終わりになる予感がして、なにか言いたいけど運転手さんの目が気になって、だから思い切って、シゲの左手に右手を置いてみた。そしたらシゲは手を外して、指を絡めてギュッと握ってきた。

思わず顔を見たら、向こうもこちらを見てて、二人でフフッって微笑みあった。手を握られたことより、目を見て笑い合えたことが嬉しかった。

タクシーが私の家の近くに着き、ここでいいから、とシゲを制して「じゃあね!今日はありがとう!」と元気よく言った。「おーまたな!気をつけてな!」

「お仕事頑張ってね!」と言って、後ろを振り向かずにスタスタ歩いた。

気付いたら涙がポロポロと頬を伝っていた。

 

部屋について携帯を見たらシゲからメールきてた。

「シゲおやすみ」のスタンプ。泣き笑いでまた涙が出た。

 

 

 

 

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以上です!

ふぅ~ 謎の汗をかいてます、今。

 

続き↓

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