ジャニーズアイドルの仕事術(2016/07/20少年倶楽部プレミアム トーク部分感想)

小山「お前(手越)、あれだぞ?Shockで光一くんに衣装着せる時マジ震えるからな!」

増田「俺、これだぞ?光一くんのここ(椅子から降りて光一のそばに寄る)にある鉄の棒抜いた時あるからな!もし俺がミスったら光一くんの顔に鉄の棒がっ....!ってなる」

 

と、あれだぞこれだぞとバックダンサー歴の無い手越に自慢するように、矢継ぎ早に「俺がKinKiの後ろでやらせてもらってた時の話」を話すコヤマス。「鉄の棒ってなんやっけ?ああ、あれちゃうん?鎧の恥ずかしいやつちゃうの?」と光一さんが剛さんに振り向いて話しかけ、昔の演出を思い出すKinKi。これがジャニーズの楽しさ。その「恥ずかしい鎧のやつ」ってどこで観れますか?

ジャニ初心者wの手越に「あれをさ、光一君に聴いてもらったら?台湾のコンサートの。だってフライングの大先輩だし」とネタを持ち掛け手越が喋るのかと思いきや、「彼(手越)が台湾のコンサートで、、」と手越を待たず自分で話始めるまっすー。大好きな先輩に話をきいてもらいたい姿がすんげぇ可愛い。光一君になって、よーっしゃよっしゃっと、ムツゴロウさんが犬にするみたいにまっすーの赤髪をクシャクシャに撫でたくなった。

 

 

こういう話を聴きたかったんだよ!はいはい、もう餃子とか犬とか芸人さんいらないからジャニーズだけでフリートーク30分歌30分で決まりだね!

昔ばなしもそうですし、なにしろ、ジャニーズの仕事論が興味深くって。

 

まずは、とにかく剛さんがよく喋ってた。すんごい真面目にアドバイスしてた。

  • (個人の仕事について色々言われたとしても)そんなん第3者の脳みそやから、付き合わんでええよ。
  • 断るときもあるけど、礼儀や恩があるからジャニーさんに言われたことはちゃんとやる。
  • 自分たちで始めたことでないことも沢山あるが、たまたまのタイミングで物事は広がっていく。
  • 自分がこれっ!と思ったことはどんどんやったほうがいい。
  • 自分らしくなくて嫌なことはやらなくていいんじゃない。

 

ミディアムパーマ&眼鏡で話す剛さん(ジョニーデップ似)は、やっぱり自分の素材の良さを熟知して、人から大事にされることを当然として生きてきた人だけが持つ鷹揚さがありました。目先の事にこだわらずゆったり構えている、というのはKinKiの長所でもあり、物事というのは長い時間をかけて成果がでるものだということを知ってるKinKiは素敵な大人になれたんだな、と思いました。若い頃の剛さんにあった殻のようなものはもう無かった。そんな剛さんの話を静かに聴く光一さんの姿に、剛さんに対する敬意と愛情を感じました。

 

音楽の話をすると、アイドルたちの口からでる「昨今のアレンジ」「セットリスト」「サウンド」「キーが高い」「一音下げ」「ブラスが鳴る」「クイックブレス」って無条件に心惹かれる。KinKi、「夏の王様」忘れてなかったのね!

 

「レーベル一緒だよね?」と訊く光一さんにかぶせ気味に「そうです。JEっす」と返事するNEWS4人。ほとんど発言してない手越さんもここだけは速攻返事してて可愛かった。

小山さんの、人が喋ったことを一度まとめたうえで質問する「今~っていう話があったじゃないですか、じゃあ~ってことはどうなんですか?」という技術には感心しますし、シゲの「僕らNEWSってどういうイメージですか?」と直球な質問を投げる姿がせっかちで本質を知りたがるシゲらしくて微笑ましい。でもなによりまっすー。「ぼくの~って覚えてますか?」とKinKiが絶対に覚えてない18年前の出来事をアピールし、KinKiのあげる曲名にちょいちょい反応して今でもバックダンサーで絡みたがる姿がまさにアイドルの妖精。おいおいほんと30歳かよ、と思ったら最後の歌で増田の色香にノックダウン。

 

 

 ちょっと真面目な話をすると、私が、アイドルに夢を持てなくなったのは、「アイドルになりたい」っていう子どもの夢や努力をビジネスとして食い物にしてしまう大人の存在に気付いてしまった10代の頃です。が、逆に自分がすっかり大人になってしまうと、そんな仕組みの中で「自分にはどうにもできない」ことを知りつつ与えられた仕事を懸命にがんばるアイドルが眩しくて仕方ありません。

その「大人側」に客としての自分がいると思うとツラいのですが、ジャニーズは絶妙に客とタレントの距離が遠いので、あまり自分の立場を意識しないで頑張るアイドルを愛でることができるのもいい。

普段は「ファンのみんなが」とことさらファンに呼びかけ「ファンが喜んでくれることをしたい」とモチベーションを高めてきたNEWSが、「みんながどう思うかなんて知らん、自分たちが納得できる仕事をするだけ」と、こうして言葉にすると誤解されそうですが、それも立派なプロ意識であるところのKinKi(剛さん主導の考えではあると思う)の意見をどう聞いたのか知りたい。

 

 

子どもの頃からアイドルしてるジャニーズは、成長過程のどこかで誰しも「アイドルという仕事」について思い悩む時期があるはず。そして自分の存在意義をいろんな方法で模索した結果が、30代40代でアイドルという、ジャニーズ事務所が発明した、というよりジャニーズタレントが自分たちで見出してきたマーケット。という気がします。

こういう話、やっぱりどこかでまとめたほうがいいんじゃないでしょうか?

お芝居もやって歌もやって、小説も書いてキャスターもやって、選挙特番もやって、、、とはたから見たらジャニーズってなにしたいねん?と思われてる(私も以前はそう思ってた)の勿体ない。好きなタレントがジャニーズだという理由で軽く扱われるの私は嫌なんですよねやっぱり。

ジャニーズ事務所が持つ巨大な権力だけが見えてしまって、ジャニーズアイドルがなにを世の中にもたらしてるかが見えないので、ジャニーズ事務所はプレゼンが下手だなぁって思います。アイドル十何年もやってるタレントたちの語る人生論仕事論が面白くないわけがないのに。

 

 関ジャニの横山さんが「見てる人には中途半端に見えるかもしれないけど、なんでもやるのがアイドルだと思ってる」と言い、渋谷さんが「すべてのことを全力でやるアイドルってほんま最強やなって思いますね」と語った、『関ジャニ∞の仕事術』(SPA!6/28号)という記事を少し前に興味深く読みました。NEWSシゲも今週のKちゃんNEWSで「アパレルの仕事もしたかったし、映画も好きだったからそれにも携わりたいと思った。でもそれ全部ができるのがジャニーズだと途中で気付いた」と言ってました。

 

KinKiであれNEWSであれ、仕事へのアプローチの仕方は違っても、それぞれの人間としての生き方を見せるという点では同じ。今では、その全力な生き方に「アイドル」という名前がついているのではないかと感じます。だから、うちの夫がThe Music Dayのジャニーズシャッフル見て「おじさんばっかり!これがアイドル?!」と呆れたのも、おじさん上等!なわけです。おじさんなのにイキイキキラキラ全力な彼らがアイドルなんです。

 

最後に私の話をすると、私の仕事は上司から与えられた業務をすることです。その点ではNEWSと似ていますが、ここをこうした方がもっと良くなるとか、トライを重ねるところはKinKi的でもありますし、お客様に喜んでもらうには、と考えるところはNEWS的でもあります。私は外で仕事をしてない時期があったからこそ、仕事の面白さ楽しさが今は分かりますし、アイドルの仕事だって一般人とかけ離れてるわけじゃないな、と思います。勿論、私が気付けなかっただけで、専業主婦だって発想を変えれば立派に仕事です。

先に挙げた特集で、大倉さんが「『今日』をずっと繋げていけば、いい40代になってるんだろうなっていう確信はある。(中略)毎日一生懸命生きてれば。結局、仕事をするってことが一番勉強になるんですよ。教えられることがたくさんありますから。」と言ってました。ジャニタレのそんな姿勢に自分の仕事や勉強を重ね合わせて頑張れてるファン多いんじゃないでしょうか。こういった話をもっと聞きたいし、30代以上のタレント本人たちにとっても、こういうことを話せる場がもっと必要なんじゃないだろうか。とてもいい雰囲気だった小クラプレミアムのトークを観て、ますますその想いが強くなりました。

 

 

語り過ぎて、NEWSのパフォーマンスについて書く時間が無くなったーー

シゲの舌だしパフォーマンスと小山さんの乱れ髪のセクシーさについて最後にお伝えして終わります。

では!

 

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俺がミスると鉄の棒が光一君の顔にっ....!