漫喫初体験と「溺れるナイフ」と自由

こんにちは。

先週はこどもが病気のため、私も仕事を休まなければならず外にもでれず悶々としてました。ドラえもんのDVDを借りに行ったついでに、なんか漫画読みたいな~と思って、そういえば最近話題になってるな、、と、ジョージ朝倉の「溺れるナイフ」1~3巻を手に取りました。

これが思いのほか面白くって。

昨日の日曜日は夫が面倒みてくれたので1日フリータイムをもらい母業はお休み。

映画館で見たかった洋画一本をモーニング料金で見た後、さぁ何しようかな~と考え思いついたのが「マンガ喫茶に行ってみる!」というアイデア

マンガ喫茶って行ったこと無かったんです。むかぁ~し、それこそまだ「まんきつ」なんて呼ばれてなかったころ友だちと冷やかし気分で行ったことがあったかなぁ?って位。

スマホで近所のマンガ喫茶の場所を調べ、もし入場して「溺れるナイフ」が置いて無かったらどうしようかな~なんてちょぴりドキドキしながら行ってみました。スマホQRコードを取りアプリをダウンロードして入力し無事会員証作成、マッサージチェア付の個室を指定しました。

 

棚に直行し、溺れるナイフあったーー!!と、喜びいさんでマンガを抱えて個室に向かう。

 

個室の入り口50センチぐらい?せっま!

うわぁ~コクピット感すっご~!

えーこんなメニューあるんだ!すごいお店みたい!

飲み物は無料なんだ!すごいすごい!

おお!こんなところに折り畳みの机が!

スタンド電気の付け方が分からなくてちょっと焦りましたが、椅子の位置を調節してマンガ置き場を作り、ウーロン茶をくんできてドリンクホルダーに置いたら「さぁ~!読むぞ!」と4巻を手に取りました。

 

と同時に急激な空腹に気付き、メニューから人気の高そうな「唐揚げ丼」をチョイスして電話でオーダー。「味噌汁無料でお付けできますがいかがでしょうか?」「お、おねがいします!」しばらくして運ばれてきた唐揚げ丼めっちゃ美味しかったぁ~

 

あんなに集中してマンガ読んだの久しぶりでした。溺れるナイフ全17巻を4時間半かけて読破しました!

最初はこの子たち小学生?大人っぽいな~と思ってたのですがグイグイ物語に引き込まれ。

小学生の時輝いていたコウちゃんが中学2,3年生になるとただのヤンキーみたいに見えてくるの分かる分かるだし、主人公の夏芽ちゃんがモデルをするほどの美少女なのに自覚がなくて普通の子なのもあるあるだし、クラスの女子たちも「あーこんな子いるわー」って自分の子ども時代を思い出したりしました。

 

出てくる人物の中で一番痛いというか切ないのはカナちゃんのエピソードで異議なしだと思うのですが、夏芽でもカナちゃんでも早瀬(いじわるな女子)でもなかった私は、それぞれにちょびっとづつ感情移入しつつ読んだのでした。

コウちゃんの闇は特殊なように見えますが、生まれたところにずーっと住み続けて同じ人間関係の中で生き続けるというのは、ある種の人々にとっては毒になるんだろうな~と思いました。私は人生で15回以上引っ越ししてる女なので、土地に生きるという実感が分からないけど、代々そこに住み続け(ないといけない)るというのは、大友みたいに恵まれた(性格や才能や家庭など色んな面で)人間じゃないと辛いんじゃないかな~。なんにせよ自分で選択肢を選べないのはキツいっす。その反面、生まれてからずっと家族と同じ家で住んで同じ自然の中で生きるというのに「クウネル的暮らし」*1を感じて憧れもあったりしますが、これは私がもう中年だから思うのかもしれませんね、中高生のころは家から出たくて仕方なかったから。

 

コウちゃんもあの土地からでて、東京で一人暮らしでもしたら憑き物が落ちたようにフツーの少年になりそうな感じがしました。なんか結局あの土地から出れないコウちゃんが気の毒でね。

誰かとこのマンガについて語り合いたい!と思う作品に出会えたのは久しぶりでした。

映画も見に行きたいな~。

マンガのこと知る前に予告編見たときは「また菅田将暉か!!日本映画界には菅田将暉しかいないのか!」という思い(菅田君自身は素晴らしいけどね)と「あれでしょ?露出大目の白っぽい画面でバイク2人乗りしてアハハウフフ~ってするんでしょ」という先入観で(見ないリスト)に入れたんです。小松菜奈ちゃんとWESTの重岡君も出てるのは魅力だな~と思いつつ。(重岡君、とっても評判良いみたいですね!私も、この役は重岡君にぴったり!と思いつつ読んでました。)

 

 

コウちゃんが歴史的名著と呼ばれる哲学書を読んでる姿にきゅんとしました。

コウちゃんは本を読むことで自己を保とうとしてるわけでしょ?

それって私がジャニーズに傾倒するのとどこか似てるなぁ、なんて思いました。

 

ほら、私って40代既婚子持ちパートタイマーじゃないですか。

やらなきゃいけないこといっぱいあるじゃないですか。

(私って~じゃないですか、で話すスタイル)

ジャニーズにさく時間もお金も本来なら無いじゃないですか。

その時間あったら夕飯のおかず増やしたり家掃除したり資格の勉強でもしたほうがいいって感じじゃないですか。

 

それなのに夜な夜なジャニーズの番組みて音楽聴いて、あまつさえブログまで。

裏返せば、アイドルへの気持ちだけは義務ではないんです。

大げさにいうと聖域と言うか。ここだけは誰にも踏み込めないし、強制されない部分なんです。

だからこんなにも大切に思うのかな~ なーんて。

社交的って言われることが私多いんですけど、ママ友との当たり障りないランチ会とかは半ば仕事ですからね。(多分みんなそう思ってこなしてると感じている。)

自分の中にそういうものを持ってることって特に中年以降は大事なような気がします。勿論ジャニーズじゃなくても。

不満をため込んで不倫に走った知人も少なくないので、疑似恋愛すら楽しめるジャニーズにはまってほんと私は良かったなぁ~。

いい意味でナルシシズム満載なジャニメン(アイドルというのは皆ナルシシズム持ってるものです)みてると、私も自分をもっと愛してあげようって思いますしね。

 

重岡君が「溺れるナイフ」に出演してなかったら、原作のマンガを手に取ることもなかったし、漫喫のことも『家出少女がいたりする都会の闇』と捉え続けてたかも。実際のマンガ喫茶はどちらかと言うと『都会のオアシス』でした。楽しすぎて個室の中で写真撮りました。そんな自分にウケました。

 

 

*1:マガジンハウスが出してるライフスタイルの雑誌。丁寧に生きることをテーマにしてるこういう雑誌を読むと頑張ろうと思う反面、どうしても丁寧に生きられない自分に落ち込むことも多し。