Kis-My-Ft2 DVD『I SCREAM』の感想文

Kis-My-Ft2のライブDVD「I SCREAM」を見たのでその感想です。初回限定盤についてるドキュメンタリーへの言及が多いので、これから見る予定の方はネタバレご注意下さいませ。

 

まず、コンサート会場が映り、メンバーを模したキャラクター(シンプルに「チビ」とか「女性のおでこの産毛が好物」とかキャプションウケる)が『うちわは胸の高さまで~♪』『椅子の上に立ったり駈け寄るのは禁止~♪』と、<開演前のお願い>を可愛く歌うのをきいて、あげ底盛髪、銀テ争奪戦、などのワードが頭をよぎり、心して観なければ....!と気合を入れました。

 

私が今までに観たジャニーズのライブDVDはNEWSと関ジャニ∞『8uppers』だけなんですが、この『I SCREAM』が一番、ジャニーズの王道ぽかったです。舞台の構成、衣装、ジュニアとのからみ、太鼓などの和風パフォーマンスなど。研鑽を積んできたキスマイが舞台をローラースケートで駆け回る姿に、ジャニーズの歴史が重なりました。コンサート通してSnow Man(ZIG ZAG LOVEとても良かった。)はじめジュニアの活躍が目立つのですが、途中で出てくるパペットとキスマイメンバーとの絡み、背後からの遠巻きのショットで、パペットをジュニアが操作している事が分かります。今どきの若い子らしくスタイルの良い彼らが観客から自分たちが見えないよう、手にはめたパペットを掲げつつ舞台の裏で体を必死に折り曲げてる様子に心からグッときました。

 

宮田くん

ソロ曲『ヲタクだったってIt's Alright !』を歌い終わった宮田くんが、極上の笑顔で「みんなやってくれてありがとーーー!みんな大好きーーーーー!!」と観客に向かって叫ぶ姿に、鼻の奥がつん、としました。

元々宮田君は気になる存在だったのですが、このDVDにはテレビでは見られない宮田君の姿がいっぱい収められていて嬉しかったです~。とにかく、宮田君は言葉のチョイスが秀逸で、生きているのが楽しいのだろうな~と見てる人に思わせるハッピーオーラが凄い。これ書いてる今も、自分の髪型を「レオナルドディカプリオを意識した髪型」と表現する宮田君の笑顔を思い出すだけで唇の両側が持ち上がってきます。

「ライブに行けない人の気持ちがすっげー分かるから」(仕事でラブライブのライブに行けなかったことあるそう)と言う宮田君、ソロのMCでは全公演違うネタを用意してお客さんを楽しませてくれます。

このコンサートの最後、退場の際に頭にタオルかぶった宮田君が笑顔で、

俺たちなりに、みんながビビるようなカッコイイ男でいるから、ずっと俺らのこと好きでいてねー!!

そんな可愛いこと言われたら、ずっと好きでいさせてね。って感じです。

公演前の円陣の挨拶はいつも宮田君が担当してるのですが、毎回その個性的な挨拶がメイキングのキモとなってます。福岡ドームでは「福岡の民(たみ)が俺たちの登場を待っている....」で始まってました笑。宮田君だって、色々な葛藤はあるんだろうけど、それを見せることなく「宮田俊哉」を徹底してて偉いな。MCの〆や円陣の挨拶はもっぱら宮田君。宮田氏はジャニーズのメシアですよぉ~、ぶひひひ!と宮田君のソロっぽく言ってみたくなる。

私、舞祭組が歌ってるの初めてしっかり見ましたが、最高ですね!盛り上がり最高潮!

 

 

アイドルとファン

宮田君に限らず、ああして十代の頃からお客さんの前に立ち、歓声を浴びて驕る気持ちがあってもおかしくないのに、キスマイは謙虚でした。DVD通して横尾さんが発言する場面は多くないのですが、「恩返しできる場所。このひとたちがいるから僕らが活動できるということを忘れちゃいけない」と、無口で真面目そうな彼が、しみじみとコンサートと観客について語る言葉に重みがありました。横尾さんのソロ、「小さい子がお父さんやお母さんのお手伝いをしてくれたらいいと思って」(ここでお母さんだけでなくお父さん、と入れるところに横尾さんのセンスを感じた)と、まさかこんな動機でこの曲を!『お前ら残すなよ!』というのがまさに文字通りの意味であることに驚きました。

 

キスマイのライブは主にキタミツ君と二階堂君が演出をしてるそうですが、「(ファン)と一緒に作っていく感じが好き。」「ファンの子は色んな面が見たいだろうと思って」「キスマイが好きな人が集まってくれて。うちわ見てると思うわ。」と口々に語る彼らは、ファンの近くにいることを大切にしている気持ちが伺えました。もちろん、編集されてるだろうし全てが綺麗事ではないのは分かった上で、そういうアイドルの姿を有り難く頂こうと思います。二階堂君の誕生日当日のスタンドに、ファンのペンライトで浮かび上がった『ニカオメデトウ』の文字を見て揺れた、二階堂君の瞳。そこに嘘はありませんでした。

 

二階堂君がまだ26歳なことにも驚きました。随分昔からジャニーズにいたような印象があったので、、といいつつ、割と最近まで二階堂君と千賀君は同じ人だと思ってました。千賀君のソロで登場する二階堂君に向かって、千賀「いつもは俺が言ってるからさ、今日はニカが言ってよ」照れる二階堂君が「大好きだよ」、と。すっげー甘酸っぱんですけど!ヒューヒューだよ~。全編通して千賀君の喋りがいちいち優しいのと、『フラミンゴ』での二階堂君のしなやかな肢体に目を瞠りました。

 

「1ファンとしてファンと同調できたらいいな」と、ジョッシー松村さんに扮して観客と一緒に「ラブ、キスマイイエス!」と煽る二階堂君はじめ、ジャニーズって純粋な人多いなって思います。ジャニーズという特殊な空間で人生のほとんどを過ごし、先輩方の姿を見続け、『アイドルとは何か』ということを考え続け、ファンの想いを受け取り続ける彼ら。アイドルとファン、両者の愛がこんだけの経済活動を生み起こしてるって凄いな。

 

 

泥臭さ

今日のTBSビビットで、青山学院大学陸上部の原監督が、「チャラいは褒め言葉。華やかで綺麗に見えるものほど実は努力してて泥臭い」という意味のことをおっしゃってて、宝塚出身の真矢みきさんが深く同意していました。私が最初に新宿でキスマイの看板(おそらくメジャーデビュー時)見た時「ホストクラブの宣伝」と思ったほどチャラかったキスマイ。初日終わって「修正点が多すぎて」という北山君や、ライブ前の円陣で「変更があるのでケガがないように」という宮田君や、太鼓や宙づりなどハードな稽古をする際、喉を大事にするために終始マスクつけてる彼らは、まさに真矢さんたちの言葉通りでした。

 

 

私がこのDVD購入したのは、昨年発売された同名のアルバムがとっても良かったのと、テレビでちらりと見た、『最新装置・キスマイジェット』を使って濡れながら「I SCREAM NIGHT」を歌うキスマイを見たかったからです。噴き出す水と花火と、ビショビショに濡れるキスマイ。そこには【2016年の夏】がありました。この夏は一度しかない、なんて当たり前ですけど、アイドルと一緒に送る夏はなんだかとても特別な感じがしました。うわージャニーズってすごいな!って思いました。なんというか、キスマイはファンと同一の目線を持ち、私たちの仲間って思わせてくれるアイドルでした。

NEWSのシゲ担の私は元々分析したがりな性格で、そしてNEWSというグループそのものがなにか解釈を加えずにはいられないところがあるのですが、カッコイイ可愛い好き!ってシンプルに楽しむことを大事にしたいな。ってキスマイのDVDを見て思いました。素顔見れるドキュメンタリーはとても嬉しいけど、彼らが一番見てもらいたいのは作り上げてるステージだと思うし。

 

長い感想文読んでいただきありがとうございます!ではまた~

 

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豪雨レベルでびしょびしょ。