グリーンマイルを観てきました。

10/21夜の部のグリーンマイルを観てきました。一晩寝たらこの感動が薄れるのが勿体なくてホテルのベッドで寝そべりながら文章にしてみます。

 

素晴らしかったです。お芝居ってすごいですね!生身の人間がすぐそこで同じ時間で演じてるんですね!なんか、当たり前だけどまずそのことに感動しました。

 

シゲ、生きてました。すぐそこにシゲがいました。シゲ、私と同じ人間でした。

最初から主人公ポールの独白で始まるんですけど、あっシゲの声!いつも私がテレビやラジオで聴いてるシゲの声で、私の鼓膜にその大好きな声が直接入ってくるのが心地よくて、でもなんかシゲの声じゃないような、ポールの声のような、不思議な感覚でした。

 

時間をちょっとさかのぼります。

 

数ヵ月前、シゲが舞台をすると知り、とにかく申し込もう、もし落選したら今じゃなかったと諦めよう、と思ったチケットが当選し初めての遠征を決めました。

現実感無いまま出発当日を迎え、帰宅した夫とバトンタッチして空港へ。深夜のフライトってなんか特別な感じがしませんか?

私、若い頃遠距離恋愛をしてて、よく深夜の便に乗って彼に会いに行ってたんですけど、そのせいもあるかもしれない。売店のシャッターが閉まった空港や窓からみる漆黒の空、目的地に近付くと見えてくる街の光り、静かに待つ乗客たち。その静寂さと、向こうで彼が待ってるという高揚が混じった感じ。

今回は彼氏が待ってる訳じゃないけど、この飛行機に乗ってる理由は「シゲが好きだから」ということに他ならなくて。

 

窓に流れていく雨を見ていたら、あの頃の私はどこに行ったのかな、って昔の自分の輪郭を探すような気分になりました。たしかに、あれは過去の私なんだけど、その過ぎていった時間というのはどこにも残らないでただ消えてくだけなんだろうか?あの瞬間は私の体のどこかに残っているのだろうか?とか、そういう事を考えてしまいがちなのが夜の飛行機です。

 

さて、そんなことを考えてる間に羽田につき、朝目覚めて私が目指したのが原宿。そう、ジャニショ。念には念をと、開店の25分ほど前に行ったらもう列が出来てました!

昔この近所に住んでてよくこの辺も通ってたんですが、まさかこの列に自分が並ぶようになるとは…。人生って何が起きるか不思議です。

 

で、ジャニショですけど。すごいですね!なんですかあの空間!ジャニーズショップと言っても「写真」しか無いじゃないですか!合理的なんだか不合理的なんだかわかんないあのシステム。ずらっと並ぶ男の子達の写真。ユニクロの大型店ばりに並ぶレジ。規則的に鳴るレジの音。トランプみたいに広げられる写真。表示画面に思った以上を叩き出す金額。

 

私、「NEWSは事務所に推されてない」って意見には、『そっかなー?そんなこともないと思うけど派』だったんですけど、ジャニショ行って考え改めました。NEWSは推されてません!!

新曲でないと写真は出ないらしいときいたんですが、2016年撮影の写真がまだあったよ…。スペースも小さくて。黒髪のまっすーの写真早く置かないと!

 

なぜNEWSはこんなに素晴らしいのに推されてないのか?と、今日初めて会ったNEWS担とジャニショ出てから長い時間話し合ってしまいました。昨晩NHKでアイムカミングしてた手越のエロが可愛いに凌駕されてた件についても。♪開いた果実~で目をぐわっと開くところ、家で確認してください!と教えてもらいました笑。ちなみに、ジャニショのNEWSの写真の前で待ち合わせて彼らが見守る(写真)なか「はじめまして!」してたの面白かったです。NEWSの写真の他には、宮田くんを2枚買いました。ピースしてるのと新郎の格好してるの。(宮田くんはピースサインの写真多め)

 

前置き長いですが、で、そこからのグリーンマイルです。

死、生、罪、善、悪、神、心、力、などなど色んなテーマが考えられる作品でした。映画でも、最初はよく分からなくても何年もかけてジワジワと「あれはなんだったんだろう…そういうことだったのかな」って理解していく作品ありますが、グリーンマイルもその種です。

 

脚本がいいせいか俳優がいいせいか、説明が無くとも登場人物の性格や背景が伝わってきてグッと物語に引き込まれました。元々俳優専門の方、とくに小野寺昭さんなどは発声がとても聞き取りやすく流石!と思いましたが、シゲもほんとうに素晴らしかったです。シゲはポールでした。シゲの声がポールの移り行く感情を伝え、ポールという人間がそこにいました。他の俳優さんもみな素晴らしく、自分の体を使って、別人の人生を形作る俳優という仕事に尊敬の念を覚えました。

 

多分これから何年たってもこの舞台のことは折に触れ思い出して、登場人物たちのことを考えずにはいられないです。

 

観劇が終わって気が付いたらお腹がペコペコでした。渋谷のホテルに戻り、近くの深夜営業のカフェで遅い夕飯を食べて一息つきました。この場所のホテルにしたのは、なんとなくシゲといえば渋谷のような気がしたから。

窓の外から明治通りの裏道を眺めていたら、青学に通ってた頃のシゲが外を歩いてるような錯覚を感じました。

 

ポールを演じていたシゲには、あの恥ずかしそうにアイドルしてた10代の面影は無かったけど、私と同じで、彼の中にも昔の欠片は残っているんだろうな、って思いました。

時間はどんどん過去になってしまうけど、良い時間もそうでない時間も消えて無くなってしまう訳ではなくて、どこかに残されているのかもな、ってアイスティー飲みながら考えてました。

 

なんだか夢のような一日でした。

 

こうして東京で一人の時間を過ごしてるとまるで昔に戻った気分になりますが、家に帰れば快く送り出してくれた夫と子どもが待っていて、またいつもの日常が始まります。でも、心の片隅に今日見たことや感じたことをつねに持っていよう、そう決めました。

 

ここからはまた別の話ですが、仕方がないとは言え、ちょっと気になるな、見てみたいなって人(シゲのファン以外の一般の客)にチケットが行き渡らないのは残念なことです。

そして、ファンの子も「シゲがかっこ良かった」 だけで終わっちゃうの勿体ないなと老婆心ながら思いました。今日のシゲは「アイドル」ではなかったです。だから終わったあとの観客が、まずシゲの顔について話すのをきいて、正当に評価されないアイドルって辛いな…ってちょっぴり思いました。

 

シゲはどうなっていくんだろう?まだまだ変化し続けていくんだろうな。同じ時代に生きて、シゲが生きてる事を、生きてる私の体で感じることができてほんと幸せだと思いました。幸せな一日でした。長生きしようと思いました。