ゆずこんぶおいしい

アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

ジャニーズから感じるブロードウェイとヤンキー要素について

録画してあった少年倶楽部2月9日放送分を観たら、相変わらずブロードウェイ魂が引き継がれててて嬉しかった。ブロードウェイに行ったこともないのに、これがブロードウェイだと感じてしまう。なぜだ。

 

ってことで今日はそのことについて考えてます。

 

ジャニーズとミュージカル

1961年公開の映画「ウエスト・サイドストーリー」*1をジャニーさん自らが主宰する少年野球チームのメンバーたちと見に行ったことが、ジャニーズ事務所設立のきっかけだったというのはよく知られた話です。

 

こんなに魂をゆさぶるものがこの世にあるなんて、四人は信じられなかった(中略)

ミュージカル!

なんて素晴らしい!

ミュージカル!

夢のような世界!

ミュージカル!

感動への誘惑!

(オリオン出版 『ジャニーズ・ファミリー』より)

 

と、のちの初代ジャニーズになる少年たちはジャニーさんに連れられ何度も丸の内ピカデリーに足を運ぶうちに、帰り道で突然、街の通りに駆けだして踊り出すようにまでなったそうです。実際、当時を知る義母によると「ウエストサイドの帰りは皆、指を鳴らしながら映画館を出ていった。私も前かがみでつま先立ちして指を鳴らしながら歩いたわ」とのことで....

 

現代日本で、この「ちょっと前屈みになり、つま先立ちして、指を鳴らす格好」をしてる人います?

 

いた!!

ジャニーズ!!

2月9日放送分で披露された、Princeの新曲「You are my princess」で踊る岸君。指を鳴らすような仕草とメリハリのある振付に私の心の中の『ウエストサイドセンサー』がビンビンに反応しました。分かりやすく言うと『ブロードウェイセンサー』、もっと分かりやすく言うと『少年隊センサー』になります....最初からそういえば良かった。

 

 

Princeから感じる少年隊

少年隊と言えばジャニーさんも認めるジャニーズアイドルの最高峰であり、デビュー当時はかなりブロードウェイを意識したグループでした。戦後の日本で、アメリカの文化と豊かさに憧れた東京の少年たちがウエストサイドストーリーを皮切りにジャニーさんを通して作り上げた結晶の究極が「少年隊」だったとも言えます。

 

その後、ジャニーさんと初代ジャニーズが目指した「ミュージカル」は、男の子たちの成長と仲間意識を見せつつ疑似恋愛を提供するという、女の子に好まれる要素を多分に盛り込んだ今のジャニーズの姿に変わっていったように思います。

 

しかし、この数年、ジャニーズは再び「元々そのつもりだった」エンターテイメントに舵を切ってるような印象を受けます。ジャニーさんがご自身の仕事の集大成を図ってることは想像に難くないし、今日も「東京五輪期間中、銀座一帯の劇場で自身の舞台を上演することを目指して」いることと、そのために「世界共通語だから。(所属タレントは)英語覚えてください」とジャニーさんが言っていたことがメディアに報じられていました。 *2

 

そしてこの、デビューを控えたPrinceから感じる少年隊み。この曲でメインセンターをはる、しきりに前髪をかきあげながら熱い目線を視聴者に送り、メリハリのきいた踊りをする岸優太君からは、少年隊フィーチャリング木村拓哉という最強の布陣を感じます。なにより、PrinceとKingという二つのグループを以前対立構造に置いたことがウエストサイドストーリー。

 

この2月9日の回は、岩崎大昇君(彼の伸び伸びした明るさからは古き良きアメリカを感じる)の「胸の振子」(作詞:サトウハチロー /作曲:服部良一)からの「HiB HiB dream」もあり、過去と現代が繋がった!という気持ちになります。

 

 

 ジャニーズとヤンキー

ところで、春にデビューする(春っていつ?)彼らのファンクラブ人数が既にすごい事になってますが、入会方法がネットで簡単になったことや、人気ジュニアの待望のデビュー、このところごたついてた事務所の明るいニュースというお祭り要素のほかに、このグループが有している、ある要素が人々を引き付けているのでは?と思いました。

 

その要素というのは、ぶっちゃけKing&Princeってヤンキーの香りがするってことです。

 

以前のジャニーズにはヤンキーが多かったと、TOKIOやトニセンのアラフォージャニーズたちは度々口にしますが、彼らと同世代の私にとってもその感覚は強く、自分の中のヤンキー濃度の低さがジャニーズ文化と距離を置いていた部分もあります。私が中学生の時、卒業式の日にヤンキー寄りの女子たちが集団で円陣を組み光GENJIの卒業ソングを校舎前で歌っていて、その、自分たちに酔う感じがヤンキーだなぁ、と感じたことを思い出します。(私も光GENJI好きだったけど一人でひっそり楽しむ派でした)

 

しかしながら、あれから30年という時間が流れ、コンプライアンスを重視される社会になり、ジャニーズからもヤンキー要素が駆逐されていきました。家柄の良さそうな高学歴ジャニーズが増え、ジャニーズヤンキーは国分太一君たちが懐かしく回想する思い出話に登場するのみ、と思っていたのですが。

 

先月だかのTOKIOカケルにKingとPrinceが出演したとき、TOKIO先輩方にグイグイお金の話をする彼らに、「成り上がり上等!」なハングリー精神を見、「この子たちは売れるぞ」と思いました。なんだかんだ言っても日本人はヤンキーが好きなんです。

 

しかも、従来のヤンキーと違うのは、見た目女子な岩橋玄樹くんが実はふんわりしたあの茶髪の内側では、こめかみを刈り上げててゴリゴリにアメリカとラップが好きな野球少年なことだけでなく、岩橋君が「プライベートもすべて、人間としての欲を捨ててPrinceとして届けたい。アイドルとして生きるって決めてから結婚っていうものは考えなくなりました」と、驚くほど強い決意を持ってる*3ことです。こんな覚悟を持ってアイドルをしてることがネオジャニーズアイドルという感じがします。KingとPrinceのあのグイグイくる感じの奥にこんな気持ちがあることと、そして中年の私から見ると、これを明言できる彼の若さもあいまって、とても眩しい。

 

 

ジャニーズジュニアのきらめき

直近の少クラプレミアムでNEWSも語ってたように、ジャニーズジュニアにとってはリハーサルやレッスンがオーディション。実力不足を感じたり、出世していく仲間を見ながら複雑な気持ちになったりすることもあるでしょう。ジュニア時代、NHKから原宿駅まで泣きながら帰ったこともあると、まっすーも言ってました。

 

2月9日の少クラで白眉だったのが、全員白いシンプルなスーツを着たSixTonesSnow Man、関西ジュニアの約20人が時間差でステージに現れてLOVEという曲を歌う場面。サビ前に全員が向かい合い円を作る瞬間に高まりました。(NEWS4人が「フルスイング」で向かい合う感じ)そして、息のあったハーモニーを見せつつ、寄りのカメラを探ししっかり自己アピールをする彼らに、ジャニーズジュニアの厳しさと美しさを見た気がしました。この少クラという場自体が公開オーディションのようなものなのですね。まるでブロードウェイの「コーラスライン」のように。

 

ジュニアたちの研鑽をもってすれば(しかもそれが仕事に繋がるのであれば)、前述のジャニーさんが言う英語力なんて彼らはあっという間に身に付けられるでしょう。ぜひ、世界じゅうにジャニーズの面白さ楽しさを伝えていって欲しいです。ブロードウェイにはじまり、伝統に裏打ちされたヤンキー魂をキラキラ衣装の奥に隠し持つジャニーズからまだまだ目が離せません。

 

アイドルの頑張りというのはどんな年齢の人間にとっても刺激になるのだということを身を持って実感している私からは以上です。なんとかうまく話がまとまりましたでしょうか。

 

f:id:yuzukonbu:20180220171634j:plain

高まる~!

*1:1957年初演のブロードウェイミュージカル。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を元に、当時のNYの社会情勢を反映した二つの対立する少年非行グループの抗争を描く。1961年に映画化され同年に日本でも上映。記録的なロングランヒットを果たす。

*2:ジャニー社長 所属全タレントに英語習得指令/芸能/デイリースポーツ online

*3:With 2018年3月号のインタビューより