ゆずこんぶおいしい

アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

ジャニオタ必携アイテム「うちわ」について調べてみました。

3週間後に迫ったNEWSのツアー、3年目にしてはじめて『自作うちわ』を持っていこう!と決めて材料を買い、どんなうちわにしようかな~と参考のために手持ちのジャニーズ各グループのDVDを見てたら、「そもそもなんでうちわ?いつから?」って気になって仕方なくなったので睡眠時間削ってうちわについて調べてみました。

 

ジャニーズコンサートにおいてうちわが持ち込まれたのは1990年代初頭、光GENJIの活動中期というのが定説になっているようですが、実はもっと前から「うちわ」自体は存在してるんではないかと思います。

 

なぜかというと、私、1980年代前半にレコード屋さんでうちわが配られてたことを覚えてるんです。当時大学生だった知り合いのお姉さんがレコード買うのに付き合って、駅ビルの地下にあったレコード屋に行った時、お姉さんがレジの人からそのレコードのノベルティーのうちわを貰ってたんです。

しかし肝心の、誰のレコードだったのかは覚えておらず。ミュージシャンではなく、男性アイドルっぽい感じだったことは覚えてる、でも、もしトシちゃんとかマッチとかチェッカーズだったら鮮明に覚えてる気がするんだけど....。と、思い、ふと、もしかしてあれは「ザ・グッバイ」だったのかもしれない、と思いつき、Googleで検索したら出てきましたよ!インターネット時代すごい!白地のうちわに青字でグループロゴだけが書かれたそれは、非常にシンプル。シンプルさが逆に公式っぽい。

 

画像を見ても記憶がよみがえる事は無かったのですが、「チェッカーズ うちわ」でも同様の、レコード発売時のノベルティーのうちわの画像がヒットしたので1980年代前半~中頃にはすでにアイドルのレコードの販促物/ノベルティーとして「うちわは有り」ということが分かりました。

 

と、そこで、じゃあもっと古い時代はどうなんだろう?と思い、ぐっと時代をさかのぼり「石原裕次郎 うちわ」「吉永小百合 うちわ」「美空ひばり うちわ」と画像検索してみました。気になったら調べずにはいられない性格です。

 

あります!あります!昭和のスターの顔がドーンと載ったうちわが!

多くのパターンは、表がスターの顔で、裏にはお店や会社の名前や商品名が書かれたうちわ。

これは「人気者の顔をのせれば持っていく人が増え、宣伝になる」ことを見越して作られていますね。うちわは顔の前で扇ぐもので、一番目に付きやすいので広告に使われることが多かったらしいです。

調べてみると、既に明治時代には、商家の配布用として需要があり、「冬のカレンダー、夏の団扇」広告業界において重要な季節商品だったそう。

 

し、か、も、ですよ。

うちわには手であおいで涼をとる、という物理的な機能のほかに、文化的な要素があるらしい。

古来、うちわはもっと大型で、「あおぐ」ためより「はらう」「かざす」ためのもので、威儀、儀式、縁起、祈願、軍配、行司、信仰、占い、などに使われた。

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踊りにおいて使われる例は大変多い。全員がもつ場合は同じ図柄をもつことで集団を表し、踊りの際は拍子などとり、休息時には涼をもとめるもの。大型のものでは、その扇部に組や講中、役名などを大書きして掲げ持ち、所在を表示することが多く、翳(さしば)*1的な用法となる。(Wikipediaより)

 

儀式、信仰、踊り、役名大書、所在表明、、、

 

理にかなってる!

ジャニーズのうちわ、理にかなってる!

本来の用法じゃん....

 

何も間違ってない!

 

ざっと言うと、

(古代~中世~戦国)儀式・戦における威儀道具→(江戸)庶民に普及、日常道具へ→(明治)広告媒体としてのうちわが普及→(戦時中)生産が激減→(戦後)昭和20年代から生産が回復。昭和30~40年代は当時人気の俳優・女優の姿が扇部を飾り、人々は手に取って楽しむように。

 

歴史の先にジャニーズうちわ文化がある!

 

ジャニーズ史的に述べると、

1980年初頭『親衛隊』はそれぞれ地域ごとにグループを結成し、そろいのハッピをきて、コンサート会場にメッセージ入りの横断幕を掲げてたりしてました。ステージに向かって紙テープを投げるという行為は危険ということで禁止されたようです。なので、ビニールテープで作ったポンポンや、曲間のコール(エル・オー・ブイ・イー、とか言う)で応援してたらしい。この辺の名残は特に女性アイドル界で残ってますね。

しかし、80年代後半になり、新しくアイドルを応援する世代にとって、親衛隊は「ダサい」ものであり、組織に属すより自分たちの好きなように応援したいじゃーん?*2ってことで、アイドルに向けて思い思いの言葉をのせて掲げる、メッセージボードというのが発明され、コンサート会場に持ち込まれます。

当時、光GENJIは超熱狂的な人気でしたので、畳半畳ほどの大きさすらあったメッセージボードは、後ろの人が全然見えない!迷惑!と問題になり、それではということで応援グッズに加わったのが「うちわ」でした。

それ以前から「うちわ」はノベルティーグッズとしてあった(1987年の少年隊プレゾンのうちわ確認しました)が、光GENJIのうちわが正式にコンサートグッズとして販売されたのが1989年のようです。「メッセージボードはやめて、このうちわを持って応援してね」ってことみたいです。

そのころジャニーズショップでは写真以外のグッズも販売されており、なかでも光GENJIは非常に多くのファンシーなグッズを展開してたので「うちわって!」とビックリしたファンの方もいたようですが、わりとすんなりと受け入れられた様子。

応援グッズの多さでも分かるように、光GENJIって、「一緒に楽しむこと」に重きを置いたグループだったみたいです。ペンライトや、メンバーカラーの確立によるファンの(のちの言葉である)「担当」表明など、今のジャニーズコンサートに繋がる基礎を築いたグループだったんですね。

 

導入した最初は名前だけのシンプルなうちわだったのが、「所在を表示」したいファンの「威儀」と「信仰心」とうまく絡み合って、ジャニーズのコンサート=うちわ!になるのにそう時間はかかりませんでした。で、メッセージボードが禁止されたファンが自作うちわを作り出すのも当然の流れですね。そしていくつかのルール改正*3を経て現在に至る、と。

 

ジャニーズうちわについて調べるにあたり、Twitterで「ジャニーズ うちわ いつから」と検索したら、私の期待した情報よりも、『現場にうちわもってくる人見たけど、○○(LDHとかバンドとか声優とか俳優とかスポーツとかさまざま)はいつからジャニーズになったの?』という嘆きの呟きのほうが多く、いやしかし、上に挙げたうちわの歴史を知ると、なにかしらを応援する者のDNAのどこかに「うちわ文化」が流れてるとしか思えず、まあまあ仕方ないですよ....となだめたくなりました。

 

わたしなんか、うちわの材料買ってる時も(うちわ....ぷぷぷ)って笑いこみあげてきたし、うちわの柄がバッグからのぞかないように苦心しちゃうし、会場前でうちわと一緒に自撮りできないし、でも、こうしてうちわの歴史を振り返ることでうちわに必然性が生まれて、うちわを持ってアイドル応援する恥ずかしさが軽減されたと思います!うちわが好きになりました!

 

何回うちわって言うんだって話ですけど。

 

しかし、うちわに書く文字は全然決まりません!なんて書こー

 

 

*1:中国の昔の絵の中の人が持ってるプラカードみたいなやつ

*2:この辺は私の印象です。ハッピ着てアイドルおっかけてるファンの集団と不良少女の集団の区別がつかなかった。

*3:大きさとか、一人何個まで持っていいとか、フサフサを周りにつけるか否かとか、胸の高さまでとか