4/15 14:00、ジャニーズ的にはそれどころじゃないし、私もそれどころじゃないと思うけど、これはこれそれはそれで、昨日行ってきたNEVERLAND展について書きます。
NEVERLAND展、ほんとーーーーに素晴らしかったです!
初の試みの衣装展、なかなか日程も場所も動員数もタイトで行けない方も多そうなので、少しでも雰囲気が伝わればいいなーと思ってネタバレ(っていうのかなこういうもの)ガッツリで記事にしますね。
行かれる方で、先入観なしに見たいって方は飛ばしてください。
ただ、30分という短い時間で全てをみるのは難しいので、NEVERLAND展に関しては先に情報を入れておくのもアリだと思いました。
【基本情報】
- NEVERLANDで使用された衣装のうち6タイプ(×4名分)が展示されています。
- ガラスケースなどには入っておらず、ギリギリまで近寄って見ることができます。
- 一度に入場できる人数は100人程度。札幌会場の広さは大き目の体育館程度で、会場内の人口密度は低い。
- 入場の前にNEWSの立ちトークの動画が流されます(よく見るワチャワチャなアレ)。
- 観覧の順番などは決まっておらず、会場内での動きは各人の自由。
- 通常の美術館博物館での鑑賞方法(時間制限有)だと思ってもらえばいいです。
- 衣裳に対しての細かい説明文などはありません。
- 衣裳を引き立たせるために会場内の電気は暗くしてありますがメモをとる分には問題ありません。
- 30分入れ替え制で、25分経過したあたりでMr.インポッシブルの声で終了間近の案内があります。
- 最後の展示物の先に出口があり、再入場はできません。
- 場内は撮影禁止ですが、出口に撮影できるコーナーがあります。(NEVERLANDの鍵と旗のモニュメント)
思った以上にゆったりと静かな空間でした。扉が開いて、入口そばのオープニングの衣装が見えた時には「わぁ~!」と歓声が上がりましたがその後は声が上がることもなく、皆さん無言で必死に衣装を見ていました。規制線のロープはありますが、30センチ、いやそれより近い距離で衣装を見ることができます。ファスナーの引き手に「YKK」って書いてあるのが見える近さ!30分ではありますが、急かされることもなく、あれ見てこれ見て、やっぱりもう一回あっちも見ておこうこれも確認しておこうって好きに回れるのはとても良かったです。
近くで見ると、予想通り、細部が物凄く凝った衣装で、DVDでも分からない細部をみているとあっという間に30分たちます。(うーん、NEWSがこれを着ていた....)と感慨に浸る暇はありません!「手越くんのサイズ、女の子じゃん!!」とはなりましたが。沢山の情報を持ち帰りたかったので、テスト前に教科書の内容を叩き込む!って勢いで脳みそフル回転させました。お持ちであるなら、去年の装苑(2017年9月号)を再読して、どの辺をよく見たいか事前に考えとくといいかもしれません。あちこちに目が奪われますので。
ではここからは私が見た子細情報です。衣装のタイトルは装苑に準ず。そんなに面白くもないのでざっと飛ばし読みしてください 笑
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<オープニング>
- シゲのコートのフロントの印象的な赤いボタンは、マットな透け感があって、ビンテージっぽい趣き。円の周囲に彫り飾り有。
- 裾のブレード(テープ状の紐)は、一つのブレードの上にもう一つのブレードが重なっている。
- パンツはジャガード織のジョッパーズ。
- ポケットのふち飾りが各々異なる。
<EMMA>
- 手越の首に巻いているある刺しゅう入りの布はオープニングのコートの裏地と同じ生地(ワインレッドのペイズリー柄)
- 増田の白シャツ(肌襦袢的なやつ)は、Tシャツを解体したみたいな実は凝った作り。
- 増田の革パンのコインポケット(ポケットの上部にある小さ目のポケット)がコーデュロイ生地。
- シゲの腰布のふちに、小さい黒い石のスタッズ
- シゲの上着はクラッシュベロア生地で形はタイト。袖口がクシャクシャと巻き上げられており(デフォルト仕様)、シゲの男臭さを表してて萌える。
<迷彩>
- 目に付きにくい箇所にも、高価な金モールエンブレムがあしらわれてる。
- 増田の襟(よだれかけ状)と裾の白い部分はワッフル生地。首元には無数の鍵。
- シゲのパーカーの裾にえんじ色のスエット生地が足されている。アメリカの古着っぽくくたびれていて、シゲの部屋着を連想させて萌える。袖口のリブが(シゲ由来ではないかもだけど)毛玉ぎみにボアボアしてて、「シゲ生きてる感」がして萌える。
<ファーのパッチワーク>
- シゲのグレーのダボッとしたパンツのロールアップに萌える。シゲの私服っぽい。
<モノクロピンク>
- 増田のベストの生地はスエード。ふち全体に赤いビーズのブレードがあしらわれていて、ボタンは赤いガラス製(?)シャツの袖に「NEVERLAND」の刺繍。
- シゲのベストはざっくりした麻交じりっぽい生地で、すこしかっちりした形がシゲっぽい。V字の合わせに赤いビロードのトリミングがあって、色っぽさ追加。
- ピンクベスト、色は近いが素材はそれぞれ異なっていて、こだわりを感じる。
- 小山の黒い襟部分は、シースルー感のある生地で切り返しが多用された凝った作り。
- シゲのストライプロングシャツには白いくるみボタン。ちょっとシワ感あり(シゲ由来)
<黒金>
- ゴールドのパンツの切り替え沢山、飾りステッチ、ファスナー使いが効いている。
- 黒ベストは本革に見えた。
- Tシャツはところどころダメージが加えられ肌見せ効果あり。ベストだけでなくTシャツにもメタルパーツが縫い付けてある。
- ファスナーの引き手の形状の種類まで変えてる細かさ。
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服飾系の仕事をしてたので、生地やパーツや縫い目を細かく見てたのですが、とにかく仕事が丁寧。ここは補強するため念入りにミシンで縫ってるな、とか、2種類のブレードを重ねて奥行きを出してるんだな、とか発見が沢山ありました。
色は同じでも生地を細かく変えたりとか、モノクロピンクのシゲベストの赤いトリミングや、慶ちゃんの黒襟のような、「普通に見ると、あってもなくてもさほど変わらないけど、よくみるとすごく凝ってて、製作者の熱意を感じる」って部分が多かった!
ディテールの積み重ねが物語を作るんだなと、改めて思いました。
しっかりとした知識に裏打ちされた高い技術とモノ作りへのこだわり、係わるスタッフの手厚さ、それを可能にする資金を感じ、やはり舞台衣装の面でもジャニーズエンターテインメントはTOP OF TOPなのだと実感しました。
行く前は、このNEVERLAND展が全くどのようなものか分からず、衣装の一部がチョロッと置いてあって、コンサートの写真パネルが並べてあって....とかそういうのだったらちょっとな~と思ってたのですが、そんな安易なものではなく、骨太な「衣装展」であったことにとても感激しました。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や、NYのメトロポリタン美術館の衣装展といった雰囲気でした。増田さん含む、チームNEWSの熱意と、良いものを作り上げたいというプロの仕事に感動した次第です。
会場内も、○○君が着てた衣裳ー!キャー!という雰囲気はなく、みんな服飾系の学生のような顔で衣装を見つめていました。まっすーの衣装にかける思いや、プロのデザイナーや仕立て屋さんの気持ちに触れたからでしょうか。丁寧で美しい仕事というのはそれだけで人を静かにさせる迫力があるんだなぁと思いました。感動して泣いてる方もいました。
同時に、ファンへのNEWSからの信頼も感じました。だって、ガラスケースもなにもないんですよ、ガッツリ縛られてない空間で手を伸ばせば触れる距離にNEWSが着た衣装があるんです。不測の事態だって考えられるのに、よくまぁやってくれたな、って。それは今回のEPCOTIAツアーの演出に関してもそう思ったのですが、NEWSはファンを信頼してるし、「みんなのこと信用してるよ」って言動をすることに、そういうファンであって欲しいという願いも感じます。そしてファンもそれに応えようとしているなって。
NEWSだけでなく、他のグループのメンバーも、時々ジャニーズWEBでファンに対して要望だったり苦言に近いことを言いますけど、「こんなことを言わせてしまった」のではなく、意見ありがとう、と受け止めるほうがいいと思います。私は、彼らアイドルにはファンの子を導く責任もあると、最近よく思います、「親のしつけ」じゃないけど。
列に並んでる時、20分ほど待っていたので、隣に並んでた同じくおひとり様の女性に話しかけてみました。黄色のネイルをしてらしたので「増田君ですか?」ってきいたら「コンサートじゃないからメンバーカラーっていうのも。だけど、なんかオシャレしたいですよねー」って。なんて可愛い乙女心なのー。誰ですか?ってきかれるとデレデレしちゃいますよね「わたしはシゲです♡」。で、さっそく「アプリしてます?」と、隙あれば『NEWSに恋して』の話をぶちこみたくなる 笑。「今10話です」「あ、じゃあもう?」「ええ、もうお付き合いはしてますw」「ひゃぁー!海行っちゃいましたか!」「あの距離の縮め方ほんとヤバいですよね!」オタクには自己紹介なんていらない、ただ好きという気持ちがあれば....
そんなNEWSファンの層の良さを感じ、NEWSの新たな展開も垣間見た一日でした。
今回は無料の抽選制って様子見の感じですが、是非多くの人に見てもらいたい。展示会だけでなく、図録にして売ってもいいと思うし、DVDの特典で衣装にクローズアップしたドキュメンタリーなんていいのでは。わたしのレポートで少しでも会場の様子が行けなかった方に伝わるといいのですが。
私も何かのプロフェッショナルになりたい、そう強く思う一日でもありました。
先日のライブやこのNEVERLAND展で、NEWSたちの仕事に触れると「じゃあ、お前はどうなんだ?お前は何かのプロなのか?」って、自分の内なる声が語りかけてくるんです。仕事も妻も母も全然中途半端な自分に向き合わざるを得ない。応援もがんばろう、そして自分の生活もがんばろう!とまた背中をおされました。
で、一日たって今度は衝撃のニュースが。
テレビの中の人を好きということは、こういう風に、何の前触れもなく突然知らされるってことなんですね。
個人として生きるということは、グループとして生きることに対立するのか、とか考えだしたらきりがないのですが....。36歳のすばる君の思いは理解できるし、他のメンバーの気持ちも分かるし。ファンとしては見守って幸せを祈る以上のことはできないのでしょうか。ファンって辛いものなんですね。
NEVERLAND展で私が感じた気持ちを一言でいうなら「敬意」なのかなって思いました。
一度きりの人生で「アイドルをすること」を選んでくれた全てのアイドルに敬意をこめて。