ゆずこんぶおいしい

アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

RIDE ON TIMEの関西ジュニアの回が面白かったのでその感想。

フジテレビで放送されたRIDE ON TIMEの関西ジュニアの回が面白かったので感想残しておこうと思いました。計4回のあらすじはこんな感じ↓

 

「なにわ男子」という新しく結成されたジュニアグループが売り出しにかかっている、というのがメインの話。そしてそれがもたらす関西ジュニア内の変化がもうひとつの柱。そして後輩の売り出しに係わる、関ジャニエイト、主に横山さんと大倉さんの話が交差。この3つの話を重ねることで奥行きのあるストーリーが生まれていました。

 

まず、なにわ男子のメンバーの面々が急な好待遇に目を白黒するところから物語ははじまります。センターの子が、いつも電車で移動です。と言ってカバンをジャニ持ちして駅から出てきます。全然売れてないんでね、という彼の顔、私も何度も見たことがあり、かなりの売れっ子だと認識してたので意外。ドラマのロケの合間に一人で振付の確認をする姿が印象的。(ジャニーズアイドルという特異性を垣間見た気がした)

 

売り出し中のなにわ男子は、関ジャニのドーム公演でオリジナル曲披露することが決まる。横山さんと大倉さんがメインで面倒を見ることになっている様子。プロデュースしているらしい。大筋としてはジャニーズ事務所伝統の「光GENJIのコンサート行ったらデビュー前のSMAPが出てきて歌ってた。」この伝統は事務所設立時から存在するので説明不要って感じで話は進んでいきます。

 

思ったよりガッツリ行ってるんです、関ジャニのふたり。押し付けられてる感はなく、能動的な感情が見て取れる。意外ではなかったです。むしろ、横山さんの私服がオシャレで自分をすごく良く分かってる風なほうが意外でした。大倉君の私服はアメカジテイストで体が大きく見えるビッグサイズで男っぽく、綺麗な女性たちが彼を自分の隣に置きたくなる気持ちが分かりました。

 

関ジャニのふたり、人を育てたいと思うキャリアと年齢になったということなんですね。この子たちのために、なにかしてあげたい、手伝いたいという真摯な気持ちが伝わりました。それに、人が好きで真面目に生きてる人なら、とてもやりがいのある仕事だと思うんです、この二人がやってることって。二人とも楽しそうですもん。特に大倉君は指導者に向いてるタイプのような気がした。本人にとって少し高めの目標を設置してあげてる(ハイトーンボイスが特徴の子にさらにキー高い曲を用意する)ところとか、その行いによってもたらされる本人にとっての不利益を伝えながら本質を注意する(プロ意識の伴わない小さい子たちに、友だち同士じゃないから、そんなんじゃマイク持たれへんで、小学生も中学生も関係ないから、と言う)部分に感じました。若い子たちに接触することで刺激を受け、自分たちのキャリアに還元する二人の姿がひとつの柱。

 

ところで、このなにわ男子の活躍の裏では進退について考えざるを得ないメンバーもいました。その話がもう一つの柱であり、放送におけるクライマックス。いままで年長者として関西ジュニアを支えてきた二人のジュニア、一人は東京のユニットに参加するため関西を離れ、もう一人は俳優業に専念することが明かされます。

背景については掘り下げられていませんでしたが、どんな場所でも、新しい何かが生まれればそこから去っていくものがあるわけで、それは世の常。努力をしている人は報われてほしいと思うのも世の常。しかし努力だけではかなわないものがあることを彼らも私たちも既に知っているわけです。

 

売れるきっかけなんて、番組内でもしきりとみんな言ってますが絶好のタイミングで「爪痕を残」したり、たまたまカメラさんがその子の一番いい表情を抜いていたり、そもそも年齢や入所の時期や同時期に入ってきたメンバーとのバランスだったり、偶然と気まぐれが左右する世界なわけです。

 

事務所的に力入れて売りたい新グループの設立の時にたまたま居合わせ少年たちも、これからを確約されているわけではなく、彼らの表情からも浮かれた感じはない。むしろ、二十歳越えたメンバーからは背水の陣が漂ってくる。背中では自分よりさらに若い子の存在を感じ、前方はかなり遠くに見えるようで、なかなか大変そうな世界だな....というところに結局意識が向いてしまう。

 

あまりそういうことを考えずにパフォーマンスだけを可愛いカッコイイって楽しみたい気もする。でも、あれですよね、人間らしい感情というのは人間のアイドルにしか表現できないですものね。実は今生身のアイドルに世間が期待することってそういう「実は舞台裏はこんな感じです」ってことなのかもしれない、と思いました。なんだか皮肉ですね。でもバーチャルや2.5次元などと競合していく時代では、本名丸出し、子どもの事からの成長まるだし、が可能なジャニーズアイドルの差別化においてそこってかなり重要なことなのかも。そこに下世話な興味があったにしても。

 

このRIDE ON TIME、番組紹介ページにも書いてある通り、『これまでカメラが立ち入ることができなかったバックステージやプライベートを追うことで、華やかな世界の陰にある、知られざる真実を毎回お届けします。』ってことが目的の番組。『リアルを描き出す』番組なんです。

 

スマップの件等で相当勉強になったであろうジャニーズ事務所が「もうそれなら最初っから出しちゃえばいいでしょ。逆に。こっちからお出しする分には全然構いません。」っていいたげな番組だなって思って見てます。アイドルのリアルを売った先にはなにがあるのか、そこは興味深いところです。

 

 

しかしあまりにリアル過ぎると、この関西ジュニアの回でもしきりと言われる『夢』ってなんなんだろう?って気持ちになってくる。新人が入ってきてチャンスをつかむ、その裏ではベテランが退き、そしてチャンスを掴んだかに見えた新人も、さらに新しい新人が入ってきて....ロケット鉛筆方式なわけです。ロケット鉛筆全体で「ステージという夢」を見てるのかな?芸能界って、個人が夢を語るにはお客のきまぐれや偶然に左右されることが多い気がする。もし売れっ子になってもその先に「売れっ子の孤独」があるであろうということも分かって視聴者は観ているのです。

 

晦日の東京ドームのカウコンで、なにわ男子の後ろにたち、笑顔でなにわ男子を盛り立てるジャニーズWESTくんの姿に複雑な心境になった方も多いのではないかと思ったのです。私は一瞬映る関ジャニの村上君が「(なにわ男子が)逆にうらやましい」と笑顔で語る姿に、複雑というか、彼もまた道半ばの人間なんだなって感じました。

 

幸運にも夢が叶った人が懐かしく思い出すのは夢が叶う直前だそうです。どこかで読みました。夢を大事にし過ぎて小さな夢を見失うのも大変そうだな、と思います。小さな夢を沢山もって、一つ叶えたらまたひとつ、そんな風に生きていけたらいいなーなんて私は思うけど。太く短く生きることに憧れるには、年を取り過ぎたみたいです、私。好きな人には細く長く生きていって欲しいなって思うので。

 

大卒で、一時は就職活動をしてたと話してたなにわ男子の年長のメンバーも、まるでギャンブル、と、ジャニーズジュニアで居続けることを表現してました。まるでギャンブルであっても、それだけの価値があのステージの光の中にはあるんですね。コンサートにいくとすごくそれは分かります。

 

なんとなく普遍的な内容だったのでなにわ男子のメンバーの固有名詞、文中では出さなかったけど、しっかりanan(まっすーが表紙でシゲの小説が載ってる今週の記念すべきスペシャルな号!)のなにわ男子の特集でメンバーの名前とプロフィール確認しましたからね。番組の思惑通りです。なにわ男子のページよりさらに巻末に加藤シゲアキさんの小説も載ってますからね。シゲの文章は女性目線もイイ。そちらもなにとぞよろしくお願いします。コンビニでは売り切れてるみたいだけど本屋にはまだあったよ。まっすーが部屋でのんびりくつろいでる表紙が目印です!