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アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

映画「少年たち」感想文

ついに映画「少年たち」を観てまいりましたのでその感想を記しますが、軽くネタバレありです!でも大丈夫!たとえネタバレしたとしても、この作品の持つ「なにか」は決して損なわれることありませんから!

 

少年たちヤバいって前評判は耳にはいっており、既に観た友人たちからもこれを見るとジャニ菌保有者はさらに重症化するし、保有してなくとも罹患する!と脅されましたが、いやまさに。

一人で観るのは怖かったので一緒にいってくれる人を探し、朝8時半に映画館で待ち合わせました。こんなに朝早くから映画を観たの生まれて初めてです。

 

映画終わって照明が戻り友人と顔を見合わせて「えっ!!!」ってお互いに声がでました。えっ!!

 

ツッコミどころ満載とか、もうそういうのではなく、なんだろう....上手く言い表せられないけど、

 

この春、驚きの映画体験!

 

って言葉が浮かんだし、それに尽きる。別に4DXとかじゃないのに。ガチ2Dなのに、誰もまだ観たことのない映画体験がそこに。こんなブログ読んでないでさっさと映画館行って観てパンフレット買って帰ってください、そしてパンフレットの裏面中央にある、ある人のシンボルマークをご確認下さい。もう私あの裏面のマークで焼き印作ってどら焼きにおして販売したいですもん。

 

冒頭、川崎皇輝君が飛行機乗ってるくだりからニヤニヤが止まらなかったです。あークるーー!映画開始1分で既に薫る濃厚なジャニ風味!と思ってたら急に場面が切り替わり、少年刑務所の内部へ!

 

少年刑務所って!

今をときめくアイドルたちの映画の舞台が少年刑務所!斬新!

受刑者であるアイドルたちが脱獄する話!超斬新!

 

この映画度々時空が歪む、いや、「2012年」とかしっかり画面に書いてあるのに「2012年って!嘘やろ!」って思ってしまう。見てる間けっこうな長きにわたり「♪赤い~りんごに~くちび~るよせて~」って1945年(昭和20年)のヒット曲『リンゴの唄』が脳内に流れてました。

 

よく知らなかったんですけど、そもそもミュージカル「少年たち」の映画化であり、そのミュージカルの初演は1969年(昭和44年)なんですって。パンフレットで知りました。ああ、だから....。私調べでは凶悪少年犯罪数は昭和30年代に最多を極め、ですので50年前というのは今より少年刑務所という存在が身近だったのでは....さすがに分からないけど多分....

 

だから私が「えっ時代設定いつ?!2012年?んなわけ!」って戸惑いを感じても致しかたない。

あえて言うならこれは『ジャニー・H・喜多川時代』の設定です。だから過去と現在が行ったり来たりしても不思議はない。横山裕君が今どき誰もかぶってるの見たこと無いけど「戦後の東京」的な白黒写真ではよく見かける帽子&スーツ姿で登場し、てっきり老け役なのかと思って顔をみたらゆで卵みたいないつもの30代横山君だったり、森本慎太郎君の使ってるドリルの表紙が『うちのタマ知りませんか』(80年代)だったりするもの想定内の範疇。

 

兎に角、ジャニー喜多川時代においては数十年の流れなど問題ではなく、すべてがジャニーさんの記憶箱に渾然一体となり収まっているのです。

 

作家や絵描きがただひとつのことを言いたいがために何度も何度も作品をつくるのと同じように、稀代の芸術家であるジャニーさんも、繰り返し繰り返し繰り返し繰りか....同じモチーフを使うのでしょう。

 

一種の群像劇だ。群れる少年たちの影と、光りが、怒号が、殴る音が、青春の日の感動が!

 

↑この詩は私が書いたのではなく、40年以上前に出版されたジャニーズ本*1からの抜粋です。1976年発行のこの本、ちゃんと「少年たち」について記載がありました。まずそんな本が私の本棚にあること自体が既に尋常ではないのですが。

 

 

変わらない!ぜんっぜん変わってない!

少年たちは殴り合い脱走をし、時には死に、あいつの分も生きると誓い、握りこぶしに力をこめて、瞳に光るしずくを拭わずに歌ってきた!この50年以上!

 

性癖、と簡単に言えないジャニーさんの過去の原風景....

戦争を体験してきた人の死生観がそこに。

あっけなく死にますからね、少年。でも人は簡単に意味もなく死ぬってことを実感できてるのは戦争のような未曽有の出来事をくぐってきたからこそ。

見終わって友人と喋りに喋って帰宅した足で統一地方選の投票に行ったのですが、(平和な国でありますように。)との気持ちを込めて一票を投じてきました。

 

あれ?観てるあいだと鑑賞終了時には笑いが止まらなかったのに、静かに感動している自分がいるな。。。

 

映画館には10代とおぼしきJr.ファンもいらしてましたが、彼女たちにこの少年刑務所の話は伝わるのだろうか。と、同様に、演じてるジュニアたち自身にも伝わってるんだろうか?

パンフレットのCASTのページをめくると、演者たちの正直な思いが伝わってきてこちらの頬も緩みます。特に、ジェシーくん、松村北斗くんのコメントにニヤリとしました。

 

彼らも私たち同様、なんだかわからんけどジャニーさんの持つ磁力に導かれてここにいるんですよね。わけわかんないけどこの熱狂の渦に巻き込まれて。

結局それを作り出したのが昭和のはじめにロサンゼルスで生まれた一人の日系人の男*2で、彼の脳内で展開されたことが周囲の人を巻き込み、脳内がどんどん現実化して夢を叶えて行ってることに、私なんかは言い知れぬ魅力?歴史のめぐりあわせの不思議?生まれたこと?出会えたこと?夢を持つことの大事さ?....なんとなく全部にクエスチョン付けたくなりますけど、そういうものを感じているんですよね。

北斗君もパンフレットで言ってるように、この映画から何かを受けとったことを周囲の人々に発信していって伝播していけば何かが変わるんじゃないかと、そんな夢を見れる気持ちになる映画です。

少年倶楽部やそれに準ずるヒロム舞台でのジャニーズたちが巫女っぽいのも、それゆえ。

 

ワオ!ファンタスティック!イッツジャニーズワールド!アメージング!って、映画の最後に出てくるジュニア総出演の絢爛豪華なジャニーズショーを観ている海外から来た客みたいに感嘆したくなりますよね。東京オリンピックは山崎某氏じゃなくて、もうこれでいいじゃないかと私は思いますけど、実際問題難しいだろうなぁ。美少年たちのジャポネでエキゾチックで雅な絵巻物、世界に見せたいんだけどなぁ~

 

エンドロール、どんな人々がこの映画に参加し、ジャニーさんの巫女となってるのだろうか?と食い入るようにスタッフの名前を見つめました。少年の美って字だけちゃんと赤文字になってるところや、なにわ男子、Aぇ少年、Lilかんさい、7 MEN 侍、少年忍者、といった相変わらずのネーミングセンスに隠れてしまいがちですが、本木監督はじめプロの皆さんのお仕事ぶり、冒頭8分にも渡るワンカットのダンスシーンでも明らかな演者たちの鍛錬。ジュニアたちはみんな振付一回で覚えますよ、とジャニーズ側に言われて信じられなかった本木監督も、実際にその様子を見て感銘を受けたそう。このダンスシーンのカットには約200人が関わってるそうです。正直この部分を見るだけでも映画代金の価値はあると思います。サントラないんすか?サントラ欲しい...みんな、踊りも上手ければ歌も上手いの!!!

 

とは言うものの!

やっぱり笑いをかみ殺したくなる瞬間は多く!

映画開始早々、「俺、エガオ!ここではエガオって呼ばれてる!」って高地優吾くんがトレードマークの笑顔で自己紹介する場面に(エガオってあだ名!)って口元を抑えましたし、アイツはダイケン!大検に受かったのはアイツが初!って北斗君と指さすところも(ダイケンっ!)ってなりました。変なあだ名の人と普通の名前の人の違いはどこ~!?

ケンカをしたジェシー君に伊武雅刀演じる看守が豆大福を渡すところも、ああ、ねぇお砂糖が貴重な時代だからねぇ........いや違うわ!戦後の話じゃないし!って無言でセルフツッコミしたし、いやお前たち!ほんとに脱走するのかよ!ってそもそもメインストーリーにツッコみだし、細かいこと言えば、どこの純喫茶!?とか、ジュン(京本大我君)絵上手すぎないか?!とか、時空が歪み過ぎててA.B.C-Zの戸塚君が綺麗な中学生女子に見えた!とか、途中ではさみ込まれる嵐みたいな爽やかなMVは一体!とか、頬が震えた瞬間を挙げていったらそれこそ上映時間全てになるんですけど。

少年刑務所の話っていうと、ハイアンドローとかクローズzeroとか、日本映画界で一定の需要があるヤンキーものと思われがちですけど、一切ヤンキー要素ないですからね、この映画。

少年たち、お揃いの原色のツナギと帽子を着用してるんですけど、メンバーカラーみたいで「シブがき隊のデビュー当時」を思い出しました。それぞれ「赤帽・青帽・黒帽」って呼ばれてるのかと思ったけど、帽子じゃなくて「房」でした。でも、そのつなぎと帽子のセットで動きまくる彼ら収監少年たちが、「ためしてガッテン」とかその類の情報番組で、『乳酸菌の働きはこんな感じでーす』ってエキストラの人たちが全身タイツきて集団で動いてるみたいな可愛らしい絵に見えて、一人笑いをこらえてました。(伝わる自信なし)

 

赤房団長ジェシーくんと青房団長岩本照くんが、シンメよろしく配置されていて、高身長で美貌の二人の対峙シーンどれもよかったです。アメリカ(じぇしー)/日本(ひかるちゃん)にも見えて、この二人でジャニーさんを体現しているようだった。そして、岩本君だけすごい罪状重そうだった、他の子は思春期の過ちってかんじなのに、岩本君は暴力的組織と繋がってるか、関係者全部殺してきた顔してました。

室龍太君、俳優顔ですね。一緒に見た関西ジュニア推しの友人は「室君30歳だから。そもそも少年院に入れないから」って言ってましたが 笑。中村嶺亜くんは一瞬しか出てこないけど、妙に人を不安にさせる顔つきをしているので、組織に潜入して組織を掻きまわして破滅させる刺客役とか似合う。深澤辰哉くんはスクリーンで見るととても美人。

 

あとは、横山さん問題なのですが。

なぜここで横山裕さん?横山さんってジャニーさんとそんなにかかわりふかいのかしら。横山さんって謎....。私には横山さんがジャニーさんに見えて仕方なかったです。いやほんとにビックリ...

 

ネタバレしようかと思ったけどやっぱ止めとこう!!

だってやっぱり観るべき映画だから!少年たち!

ジャニーさんの心はいまでも、昭和37年(1962年)、丸の内ピカデリーで上映されてた映画「ウエストサイドストーリー」に少年たちを連れていったところにあるんだろうし、和歌山空襲やロスで触れた音楽とステージにあるんだろうなぁって思いました。

 

想いを貫いて努力していけば、いつかだれかが助けてくれるし、映画の最後に流れる「君が歌い続けてくれ~♪(歌詞うろ覚え)」ってフレーズはジャニーさんの叫びだなと感じました。

この映画に刻まれた、子どもは大人になれるけれど、大人は子どもに戻ることができないってメッセージ、まるで子どものようなジャニーさんが言うと深いですね~。

 

平成の終わり、令和の直前にこの映画が公開されたことも意義あることですね。事務所的にも変化のただなかにある現在、昭和平成をかけ抜けた一人の人間に思いを寄せ、彼の情熱に自分の情熱を重ねていった少年たちや人々に思いをめぐらすのも、また良きことかな。色んな楽しみがつまったこの映画、映画館でご鑑賞するのをおすすめします!

 

最後にジャニーさん関係の当ブログ過去記事貼っておきます!ジャニーさん長生きしてね!

 

yuzukonbu.hatenablog.com

 

 

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*1:ジャニーズ・ファミリー 裸になった少年たち(オリオン出版 1976年)

*2:ジャニーさんは1931年(昭和6年生まれ)