まっすーのお誕生日の前に恋と愛について考えてみた。

アイドルを応援する副産物のひとつとして、アイドルを好きでなければ出会えなかった人たちと仲良くなれるという事があります。特にわたしのように、夫の転勤にくっついてやってきた者にとっては、この土地でママ友や仕事以外のお付き合いができることはとても有り難いことです。

 

昨日はtwitterで知り合った友人に誘われてデュアルスクリーン初体験してきました。麗しいNEWSくんのお姿を大きい画面で見ながら話していて感じたこと、明日は増田さんのお誕生日でもあるしメモっておこうと思います。

 

集まった中の一人に、強火まっすー担がいらして、アイドルとの馴れ初めが大好物な私は早速どのようなきっかけでファンになったのかきいてみました。彼女は小学校高学年の時に、誰かのバックで踊るまだJr.だった増田さんをテレビで見て一目惚れして以来ずっと彼一筋、と。

 

急に増田さんに恋した娘に親もビックリしちゃって、小さかったからコンサートも行けないし、そもそも北海道にNEWSが来ることも多くはなかったし、あんまり貴くん貴くん言うもんだから中学生の時は「貴くん禁止令」が親から出されたりして!でもちょうどその時NEWSは活動休止してたりして。タイミングwwと笑う彼女は大画面の増田さんにずっとキャーキャー言って、貴くんのこの顔!この角度!はぁかっこいいー!と言い、私たちシゲ担も「あっ今のシゲ!巻き戻し!あぁ~カッコいい!」負けずに言いました。

 

私のNEWSの入り口はRemedy(10周年コンサートでの増田さんの伝説のソロ)を偶然youtubeで見ちゃったことなので、久しぶりのRemedyを大画面で見て、その直後にEPCOTIAのマルチアングルでEROTICAのエロ~い増田さんを強火マス担と見てると、シゲが出てきて「ちょっと~、まっすー見すぎでしょ、別にいいけど。」って言われちゃいそうって思いました 笑。

 

楽しい時間を過ごし、彼女たちは子どもたちの帰宅時間に間に合うように高速に乗って帰っていき、私も自宅に戻って夜、帰宅した夫に本日の話をしたら、

 

えっ、まっすーに一目惚れ。意外…。まっすーってそういう人じゃないじゃない。スルメみたいな…噛めば味が出る系の…。

 

と、相変わらずあなたにとってのまっすーって。ってなりましたが、多分シゲに対しても「ぇ、シゲに一目惚れ… 意外…。だってシゲってそういう人じゃないじゃない。」って言いそう。ええ、確かに、はじめてシゲを見たとき、「この人がアイドル。ちょっと無理があるな、この人がアイドルというのは。」って思いましたが。顔とか声とかオーラとかトータルで。

 

4人以前の時代を知る彼女に当時のシゲについてきいたら、「…あまり印象にないです。とにかく会場に来ている人は山Pか亮ちゃんのファンでした。」とのことで、私含めその場にいたシゲ担は、だからシゲはあんなにコンサートでファンを探してありがとう、って言って、ラジオに届いたメール全部読んで…シゲ……って、目配りだけで理解し合えました。言葉にもしたけど。シゲもさー、いいよ刃抱えてる人を抱きしめなくても。シゲのこと好きな人だけ抱きしめればさー!って。

 

地味メンだったシゲのことは過去のDVDでしか知らない私は、例えばテレビで2006年頃の映像(NEWSとは一切関係ないニュース映像。やっぱこの名前ややこしいな。)が流れたりすると自動的に、「2006年、私はいくつでシゲはいくつで…」って当時の年齢を計算して、あぁこの頃からシゲを好きでいればなぁ~!って毎回思って、いやいや、あのときの私にシゲを好きになる余地は無かったわ、って「解決済み」の付箋をペタリと貼って置いとくんですけど、付箋の糊が弱いのか、すぐに付箋が取れちゃう。

 

シゲがJr.の頃から応援してて、人気の無かった(らしい)シゲのうちわを買い続け、ファンレター送ってシゲを励まし、シゲのソロ仕事に大喜びし、そしたら、シゲに認知されコンサートで「あ、来てる。」という顔をされることもあったかもしれない…!

 

…付箋、付箋、と。ぺたり。

 

ところで、こないだのタイプライターズは四年前に地上波で放送された初回放送の再放送でした。四年前、私がシゲと出会う直前です。シゲが若くてビックリしました。製作者さん言うところの「まだポッチャリ顔の加藤さん」は目がキラキラしてて、期待と不安半ば、まだ自分に何が起こるか分かっていない若者の顔をしてました。

 

それを見たらなぜか苦しくなって、「刃を向けた人を抱きしめる」と繰り返し言うシゲや、優しい目をするようになったシゲ、時々、ある種の諦め、悟り、そんなものを抱いてるように私の目に映る今のシゲの顔を思い出して、なんとも言いがたい気持ちに襲われました。

 

どうしたって過去には戻れない…この切なさはなんだろう、そんな気持ちでいたら、シゲ担ではない友人に、「それって恋じゃないですか?」とサラッと言われてハッとしました。

 

あ、これ恋?

なーんだ!恋か!

どうりで!

 

恋ならこういう気持ちになって当然だわ、相手のことを想って心配したり、ちょっとした仕草に嬉しくなったり悲しくなったり。ははっ恋ウケる~ってなんだか楽しくなって、改めて「恋」とシールに大きく書いて、ベタン!と勢いよく心の感情に貼り付けました。これは付箋でなく、簡単に剥がれないやつ。

 

人それぞれ、好きなアイドルに対する感情はあるだろうけど、わたしにとってはこの名前が無いものに「恋」と呼ぶのが一番しっくりします。

 

なので、そのまっすー担さんが、というわけで貴くんは私にとって生涯、心の恋人なんです。と言った時に、心の底から「わかるっ!!」って声が出ました。

 

これだけ長い間好きでいさせてくれるアイドルも、好きを続けられるファンも、素晴らしいなって思いました。なにがあっても貴くんなら大丈夫って思って気が付いたら長い年月がたってた、という彼女の言葉、まっすーにきかせてあげたいなと思いました。まっすーは幸せだな、アイドルって幸せな仕事なんだな、って不安や心配が少しほどける気がしました。

 

自分自身をかえりみたら、確かに年を取るごとに未来は減っていき、諦めや、往々にして意識することのない我慢、そういったものが増えていきます。だからと言って、私が不幸なわけではなく、年齢と共に精神的には自由になり、辿ってきた道を振り返って人のことを思いやれたり、より幸せを深く感じられたりします。だからシゲも、順調に年を取るなかで、私が感じたような気持ちになったりするんだろうな、アイドルとはいえ同じ人間だもんな。って一人でうんうんって納得したり。

 

それと同時に、コンサートに行った回数とか、そんなものは重要じゃないんだなって思いました。アイドルとの関係をどう築くかはその人だけの問題で、その人の心のうちにあれば良いんだなと感じました。

 

すこし前のFMラジオにゲストとして呼ばれた慶ちゃんがNEWSの自己プロデュースに触れたとき、「NEWSは今のNEWSを自分達で作ったんだな。じゃあ、私たちNEWSファンも、『NEWSファン』という存在を自分達で作り上げればいい。ファンという確固たる存在があれば、NEWSは永久に存在し続けるのでは。」と思いました。

 

個人レベルでも、自分なりのファンの形を見つけることができれば、いつまでも幸せなファンでいられるようなそんな気がしました。

 

愛するということは生きることなんだなって、エーリッヒフロムの『愛するということ』を読んでいるシゲは、そういう気持ちを文章にしたいのかなって思ったりもしました。愛さなくてはいけない理由は分かんないけど、人を愛する方法というのはありそうだよね~、ってシゲに言いたくなりました。恋って書いて貼ったシール、ずっと私の心にありますように。

 

ではまた!