7月11日に思うこと/愛情をサブスクリプション

これとこれ、なにか繋がらないかなぁと期待しつつ、最近あったことについて書きますね。シゲのお誕生日によせる文章になればいいな。

 

シゲ担友人がちょいちょいRTするミュージシャンに興味が湧き、サブスクリプションで試しに聴いてみたらあらいいじゃない♪ってなって、たまたま札幌でライブの予定があるというので見たら空席があったので特に何も考えずにLINE TICKETをピコンと押してチケットを買いました。

 

当日、行われたライブ。正直、えっこの人でこの規模感?と驚いたほどの小さい会場で、沢山の楽器を駆使し、美しい声で奏でられるメロディーに思わず体が揺れました。自作曲ももちろん素晴らしかったのですが、途中でUAの「ミルクティー」をやってくれて、私的オールウェィズBest100には入ってくる大好きな曲なので、あ、これは私のためのライブだ!引き寄せてくれた!って思いました。

 

数年前UAの後ろでやらせてもらったときからミルクティー絶対やろうと思っていたので、と語る彼に、この人いつもはバックミュージジャンなんだ!と全然キャリアやバックグラウンドを知らないで行ったので新鮮に驚きました。

 

サブスクリプションだと、知名度高い低い関係なく色んな人が交じって表示されるので(私のサブスクもマイケル・ジャクソンから息子がはまってるネットの歌い手っていうのかな、youtubeで曲を発表してる人たち、まで雑多に収められてる)、この人がどれくらいの知名度で売れてるのか分からないんですよね。フラットな視線で楽しむことができるのでサブスクリプションは好きです。

 

Kan Sanoさんという方です。僕みたいなメジャーでもアングラでもないミュージシャンは居場所が難しい、とおっしゃってましたけどすごい才能だとわたしは思いました。良かったら聴いてみてください。

Kan Sano official web site

 

「皆さんどうやって僕を知ったんですか?」と、そうだよね気になるよねそこ!という質問を投げたら、「Spotify!」という声が上がり、色々批判もあるサブスクリプションですけど、僕はすごいチャンスだと思って、沢山の人に聴いてもらえる可能性があるし、という彼のコメントに「まさに」と思いました。

 

最初北海道は来れる予定じゃなかったんです、やはり飛行機代がかかるので、でも他の小さなフェスに出れることになってじゃあ札幌でできるか、ってことになって、こういうのもすべて、地元のイベンターの方のおかげで、普段は会社員をしててイベントの企画もして、特に地方ではそのような方がひとりいるだけでも全然違っていて、ほんとありがたいです、と、いう話をきき、そうか~と思って物販コーナーでCD1枚買いました。

 

口コミからのサブスクリプションでライブ行ってCD買う、そしてこうしてアウトプットする、この一連の流れ、今の典型的かつ理想的な消費行動じゃないですか?わたしもモノを売る仕事をしてて日々感じるんですけど、今ってモノが売れないじゃないですか。私は服を売ってるんですけど、服が欲しいというより、服を着ることによって得られる経験が欲しいんだなって感じます。同様にわたしにとっても、音楽を聴くことで得られる気持ちのよさ、夜遊びする高揚感、素敵なミュージシャンを知れた喜び、そして少しでも課金して彼の音楽活動の足しにできたかな?って、貢献できたことへの気持ちよさ、そういうのまるっと「音楽を楽しむこと」に含められてると思うのです。

 

そもそもその件の音楽に出会ったのも、友人と出会ったからであり、友人と出会ったのも、お互い別々のまったく交差しない人生で、たまたまシゲと出会って好きになったからであり。

 

よっしゃシングル発売!CD複数予約しまくり!CD店頭から全部無くすぞ!やったオリコン一位!とか、我生涯唯一シゲアキ愛永久!(言わないけどそんな気持ち)ジャニオタとしての私のメンタルはこんな感じ。シゲを、というかジャニーズを応援するのは、心のなかにプチジャニーさんがいるようなもの。うちの子を、うちの子たちに美味しいご飯を食べさせたいんです!お腹いっぱいに!ってなりがち。なので、週末に楽しんだ音楽の方向性とは一見まったく別物に見えるのですが、実際はどこかで繋がってるんだろうなぁと思うのです。

 

FM YOKOHAMAで8年間続いてるシゲのラジオ、その中でシゲはおすすめの曲を沢山紹介してくれます。私は音楽の知識はないけど、良さを感じるセンスはあると思ってるので、シゲが紹介する音楽をすいすいと吸収して行きます。ジャニオタはジャニーズしか聴かないなんて思われがちですけど全然そんなことはなくて、友人たちからおすすめの曲リスト送られてきますし(まるでシゲからプレイリストもらったみたいに!)、色んな音楽を聴いてきて、ついにジャニーズの良さに気付いたという人もいっっっっぱぁぁいいます。40過ぎからジャニーズにはまった私もその部類。色んなファンの人がいるというのも、ジャニーズの良さであり、懐の広さ。

 

ライブ終わって夜の街をひとりでテクテク歩いてたら、シゲのことを思いました。「賞をとってもいないのに、本が出せたのは自分がジャニーズだから」というシゲがとてもカッコいいと思ったけど、デビューして即成功が約束されてること、大きな会場でコンサートができること、ファンからの歓声、応援してもらうこと、ジャニーズアイドルとして自らが受けとる報酬(金銭的な意味ではなく)と自分の実力が見合わない、と思い続けた日々だったのかなって。

 

ラジオで有名無名に関わらず好きな曲をガーッ!と熱く説明しながら紹介するシゲは、ジャニーズアイドルとしての自分の出自において、他のアーティストに対してなにかできることはないかな、と思う部分もあるのではないかな。それは「俺が叩かれる日が来た」とピンクとグレーの発売日を迎えたシゲにとって自然なことのように感じました。

 

おとといジャニーさんがお亡くなりになって、ジャニーズというのは「愛」で成り立ってるものだったんだなって改めて感じました。愛があるから、ジャニーズのタレントさんはあんなにキラキラと輝いていて、その愛が欲しくて、私はジャニーズに引き寄せられたんだなって、ジャニーズと出会って人生に愛が溢れるようになった私は思いました。

 

こんな世の中ですから、人々はさらに愛を追い求めて、ジャニーズの本質を見てくれる人たちも増えるんでないかな。そしたら、彼らジャニーズの情熱が、80歳まで音楽を作り続けたいし、それができると思う、と言った、音楽を愛する真摯なミュージシャンのものと同じだって分かるんじゃないかな。私のサブスクリプションみたいに、ボーダーレスに全てはフラットで繋がっていくんじゃないかな。そんなふうに思ったシゲのお誕生日の朝です。わたしが愛するすべての人たちの幸せを願いながら。ではお仕事行ってきます!