昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【後編】(ネタバレあり)

※しっかりはっきりネタバレしてるのでご注意下さい

 

まさかの後編。前回に続いて友人に話すというていで語ってます。狂わせられてる~

あとほんとこの一年人と喋ってなかったんだなってことがよく分かる。

これもネタバレあります!

 

感想前編↓

昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【前編】(ネタバレあり) - ゆずこんぶおいしい

 

----------------

ごめーん忙しいのに連日!

はー。もうどうしよう。どうしようって何。どうもしない笑

どうもしないんだけどフラッシュバックがすごくて。

あのさぁ。この「あのさぁ。」っていい方シゲっぽくない?て、すぐそういうこと言っちゃうの。あ、これシゲっぽいとか。だってシゲに言われたくない?「あのさぁ!」ってそこから真実を言われたくない?はーいいな~まっすー。まっすーはシゲに夜中電話して「シゲぇ~ 今いい~?」とか甘えた声で言えるんでしょ。シゲぇ~シゲぇ~って。でシゲ「お、まっすー。なに?」とか言ってさ~

あ、昨日慶ちゃんが観にきてたらしい!Keiichiroでポスターと一緒の写真あげてた。もうさぞ当然のようにシンメなんでしょ。はいはいシゲシゲ。ってシゲを軽く扱ってもいいっていう、俺のシゲ。だから。でシゲも当然のように慶ちゃんに甘えるんでしょ。なんかたまにシゲ慶ちゃんの彼女みたいな顔して隣収まってるときあるよね。

 

わたしも少年に生まれ変わってジャニーさんに選ばれたいよ。顔採用じゃなくて能力採用がいいな。だって顔採用だったらシゲとシンメにはならなくない?コヤシゲをシンメにしたジャニーさんの嗅覚すごくない?「Youと加藤のシンメ最高にかっこいいよ!」とJr.の慶ちゃんに言ったジャニーさんにつつ....と近寄って「加藤は将来小説家になって吉川英治文学賞を獲りますよ。事務所在籍中に、です。加藤と小山、大人になったらさらにいいシンメになります...お見立てさすがです...」と一言言いたい。

 

いやいいのよジャニーさんの話は。ついつい脱線してしまう。

 

あのさぁ!またあのさぁって言っちゃったw

あのさ、人が恋に落ちる瞬間の顔みたことある?うん。

わたし、見ちゃった。シゲの顔でそれみちゃったの。。。

どうしよう。。。。その顔がフラッシュバックして。。。

 

一座のみんながいる場所の端っこで彼女と近くになったシゲがね、それまでもちょっと気になる存在ではあったんだけど、照れ笑いを浮かべて下を向いて、そして顔をあげて彼女と目があって、そのまま真顔になるの。シゲが。真顔と言ってもいつものような怖い顔じゃないのよ。まっさらで、無垢な真顔なの。「あっ」と心が一瞬大きく鼓動するような、自分の中にある何かに触れてびっくりした、みたいな、そんな、、ああ上手く説明できない。人が恋に落ちる瞬間ってああいう顔するんだぁ、、、って。それを自担で見てしまって。双眼鏡のクリアな視界で。で、その表情になった瞬間に暗転。だから一瞬の間なんだけど、その一瞬で分かるの、シゲが恋してるって。彼女の目を見た時、分かったんだね、お互いが好きだってこと。あ、まって胸がドキドキしてきたわ今。

 

そうなの、一昨日は2階だったんだけど昨日は1階のすごく前の方の席で。わぁ近い!これは双眼鏡要らないねって思ったんだけど、始まる直前になって、いや、やっぱり出しておこう何があるかわからないし!ね!って双眼鏡出したよw 

結果出して大正解。ごめんこんな近くで双眼鏡なんて、と思わないでもなかったけど、「さぁ!ここ双眼鏡構えてじっくり見て下さいよ~」って向こうからオファーしてるよな場面が結構あってさ、見させていただきました。だって、シゲがズボン脱ぐ場面とかあるんだよ?あまりストーリーに関係ないのに。怪我してズボン脱ぎなさい脱ぎなさい言われて脱ぐの。で、太ももに傷がっていうんだけど、双眼鏡でシゲの膝小僧みちゃった。あ、シゲすね毛剃った?とか思ってしまい。でもね、足の手当て終わってシゲがズボンのチャックを自分であげるときは双眼鏡を目から外した。それが私の謎の恥じらい笑。

 

あのね、すごい綺麗だったの。シゲ。もうその綺麗さなんて説明すれば伝わるのかな~。伝えたいんだけど。一人だけ画素数が違うの。クリアなの。顔が。目で演技できるの。むっつりしてた奏がレビューのショーを見た後楽し気な表情を浮かべて指でひらひらとリズムを取るという、奏が変わっていくことを表すセリフのない場面があったんだけど。レビューを見てるというシーンも説明もないんだけど、その顔と手つきで、彼がレビューの夢に染まっていくことが分るの。その時の、シゲの白目が双眼鏡で見なくてもキラキラと光っていて、口角が自然にあがっていて。思い出し笑いっていうのかなぁ?今の私そういう顔してない?私がするとただのニヤニヤ顔なんだけど、シゲの大きい目だとそれがとても絵になるんだよ。

 

一分一秒もシゲの顔から眼を離せないって感じで、表情が豊かで、どの顔も決まってるの。決まってるってもキメ顔じゃないし、笑顔!悲しい顔!嬉しい顔!泣き顔!みたいな顔文字みたいなバリエーションじゃないの。まつ毛の揺れ、まばたき、それだけで感情が伝わってくるの、あれほんとすごい。大味じゃないの、繊細。でも素材が華やかだからダイナミックでもあるんだよ、でも細やかなの。舞台向きってこういう事なのかな~って思った。

 

あ、今の顔!って思った時にはもう次の顔してるから、どんどん視界が変化していくことすら惜しくて、目にビデオ搭載したい!ってほんとに思った。心のシャッターチャンス切りまくったけど、情報が多くて。

エフリィとして人気者になった奏がね、営業を持ちかけられてそれが軍部の前で軍歌を歌うというもので、僕が軍歌を歌うなんてありえない!調子に乗り過ぎた!と頭を抱えて苦悶する場面があるんだけど、がっくりと腰かけて首をうなだれてる奏が痛々しくて、美しかった。自分の思想と相容れなくて悩む、ってその清潔さ、なんかいいなぁと思ったんだよね。その清潔な感じ、シゲに似合うなぁと。シゲ自身は大人でなんでも受け入れてくれそうなのにね。以前のシゲはもっと「これはダメこれは無理」ってジャッジしてたんじゃないかと思うんだけど、そういう度量の狭そうな感じってある意味こだわりだから、魅力的だったりするよね。

 

でね、その落ち込みからどうやって回復するかというと、お掃除のおばあさんがエフリィ先生辞めちゃうんですかぁとっても良かったのに悲し~って嘆いてるのを毛布かぶって聞いてた奏がすっと毛布から出てきて。この毛布から出てくるのちょっと面白いなって思ったんだけど笑。毛布からできてきた奏はキラキラのエフリィなの。花瓶からバラを一輪とり、歌いながらおばあさんにひざまづいてバラを渡し、エフリィはこれからもずっと歌い続けます。明日、貴女に一番いいチケットを送らせます。って言うの。おばあさん、うひゃ!っていって腰抜かすの。既視感のあるリアクション。

あれはファンとシゲだね。女性ファンにサービスするシゲだわ。おばあさんと自分を重ねたね。コンサート5万人いても、僕はひとりだけの為に歌ってます、っていうシゲだよ。求める人がいる限り僕はアイドルでいたいです。って。重なる重なる!

おばあさん越しのエフリィの顔が慈愛に満ちていて、死ぬ前に見る夢だ。。。って双眼鏡越しにまた思ったよ。わかるでしょ慈愛に満ちたシゲの顔。

色んなものを背負って、また輝きを増すんだね。人の気持ちを乗せて生きていくことは、決して重荷じゃないんだよ。ちょっと安心したの。それ見て。アイドルしてるシゲと重ねちゃってさ。

おばあさんみたいな人がお金を握りしめて夢を見に来てるんだって、奏は思ったんだろうね。シゲもそう思ったりするのかな。私はNEWSに会いに行ってるだけでコンサートに夢を見に行ってるとは思ったことないんだけど、もうその「会いに行ってる」状態が夢、なんだろうねーー。

 

それでね、もうね、あのエフリィのキラキラしたスターぶりが脳から離れなくて。と、同時に奏の感情豊かな顔も離れなくて。どっちもシゲじゃないんだよ。だから私は今3人の男に恋してるの。大変でしょ。ね。一日24時間しかないというのに!

時間区切って恋しようかな。タイムスケジュールに組み込もうかな。16時から17時はシゲで18時から19時は奏で、20時から21時はエフリィの刻にするの。どう?だってもうシゲのこと好き過ぎて日常生活に支障がでるから、やること沢山あるのに。アイドルは好きにさせるのが仕事だから、客観的に自分をみるとシゲの仕事ぶりに嬉しくもあり、それにしてもヤバいだろうこんなにハマってっていうのもあり、、、

「だから。好きになり過ぎんなって。」

って、言われたいよねー。片方の口角あげて。

そしたらやっぱり潤んだ眼で見つめ返すのが正解なのかな?

できるかなー潤んだ瞳、、、、

 

夢子ちゃんがね、夢子ちゃんが別れの時にほんとに涙流してて、すごいなぁ女優さんって思った。夢子ちゃんの事情を知ると、ああ、だからかって色々合点がいってすごく納得が行くの。いっときでも彼女は夢を見られて幸せだったのかな。でも悲しいよね。なんか昭和10年代の女性たちが悲しくて、この令和の世にタイムスリップさせてあげたかった。

でも、二人のキスシーンは美しかったなぁ。そこもね、唇付く?!って寸前でバッっと照明消えるから笑。双眼鏡で見てたけど。シゲってキスするときもそれはそれは美しくって。まつ毛がね、影を作るの。まつ毛のせいで顔に陰影ができて憂いと色気が生まれるんだなぁと、シゲの横顔を見ながら思った。

とにかく、美しいの横顔が。何もしてなくても美しいの。シゲのセリフの番じゃなくても。それでね、お肌が自然な潤いで光ってて、目も潤んでて、水分を含むと物はひかりをまとうでしょ?そういうしっとりとした輝きがあったの。だからとてもクラシックにスターだった、シゲが。

涙でシゲのまつ毛が濡れていて、ほんとに小さな玉状になった涙のシズクがまつ毛で留まってキラキラとしていたんだよ~........

今思い出しても、夢???って思う。

 

とにかくシゲ、というか奏とエフリィの一挙手一投足から目が離せなくて、慟哭する歪んだ顔も、猫みたいなクシャっとした笑顔も、そんな大きく感情が揺れてないときでも、ずっと表情があった。でもその綺麗な顔がうるさく語ってないの。あれがスターのオーラなんだろうなぁ。とにかく、ずっと顔を見ていたいって人々に思われるような顔をしていた。それはNEWSのシゲの時とまた違うんだよね。どっちかというと、コンサートで見る時のシゲは素の男の人なんだよ。素のままアイドルしてる30代男性なの。でもモダンボーイズのシゲは「シゲちゃん」ではなくて、青森の裕福な家に生まれて頭も良くて、恵まれてることにコンプレックスを抱いて、社会主義革命に自分のを投影させる、戦前の大学生なの。その大学生がスターになっていく成長過程がこの舞台のテーマでもあるの。でも、そこに「加藤シゲアキ」という演じてる人のキャラクターが被さっていくところが、すごく「シゲ的」だなと、思ったな~。分かるよね。

演じてる、だけじゃないの。憑依してるっていうのかな。

シゲと奏とエフリィが共存してるの、役の中で。

そこが職業的俳優ではなく、スターだと思ったんだよね。

シゲの中にエフリィと奏を思わず探しちゃうんだよ。役柄とその人が同一になるっていうか。

吉川英治賞の授賞式のシゲ、エフリィぽかったもんね。そうやって、役を通していろんな人の人生を体験していくシゲは、小説家でも同じようにいろんな人の人生を体験してるわけだからそりゃあ奥行が深くて、シゲ沼深くなるの間違いないわけよ~

 

ま、そんなことは見終わってから考えたことだよ。

見てる間は、シゲが夢子ちゃんの背中を抱くシーンで「あ、シゲの指見とこ。」って双眼鏡で指見てたりしてたもんね笑

こんな機会もうないかもしれないからちゃんとみとこ!おぼえとこ!って。

あ、シゲの首のほくろ。雑誌でみるやつほんとにある。って。

キモいねぇ~

でも、そういうところに萌えながらもちゃんとお話の中身理解してるから。他の俳優さんもちゃんと見てるし!アイドルがでる舞台ってそういうオタクばかりって思われると遺憾だから。舞台ってさ、同じ時間で沢山の人が舞台に出ているから、見るところは観客にゆだねられてて、そして演者も自分のセリフの時じゃなくてもずっと演技してるのが面白いよねぇ。だから端役でも主役を食う役者さんとかいるわけでしょ?そこが役者に平等なのが面白いなって思った。

 

そんな中でもシゲの主役オーラはすごくて。夢ちゃんに髪の毛を梳かれてうっとりとした表情とか、夢ちゃんを探しにきた荒くれ者たちにお前は誰だときかれ「僕は、恋人です。」って果敢に言うところとか、素敵だったなぁ。真っすぐなんだよ、とにかく。熱情が真っすぐで、心うたれちゃうの何してても。夢ちゃんの肩を掴んで、「ずっと一緒だ!ずっと一緒に歌って行こう」って純粋で真剣な顔で言うところとかさ、なんの保証もないけど思わず約束を誓ってしまうような熱というのが、人生を動かしていくんだなぁ~と感じたわ。そして私は夢ちゃんを抱く奏の顔と指を双眼鏡で見るの。これもまた突き動かされた熱と言えなくもない。

 

でね、夢ちゃんが去って行って、彼女と付き合ってたことを周囲には隠していた奏は冷静に事の次第を一座の仲間たちに伝えるんだけどさ。菊谷が「奏大丈夫か、お前ら好きあっていたんだろ?」って言うの。なんで知ってるんですか?誰に聞いたんですか?という奏にみてりゃわかると菊谷が言うのよ。「大丈夫じゃないですよ今もギリギリで立ってます。」と悲しそうな笑顔で奏が言うのが切なかった。

でもさ!本人は隠してるつもりなのに、バレてるっていう脇の甘い感じが、、、、すごくシゲだなぁって今ニヤニヤしてる。嘘つくの下手じゃん。で、「えっ誰に聞いたの!」って本気でビックリしてそうで、シゲ。うん、ここはシゲの話。笑。シゲと奏とエフリィがランダムに私の中に現れてくるの笑。

「え、誰にって。てか、めちゃめちゃ顔に出てたよ?」って言ったら「マジで。」って言ってきそう。あ、これ、私がシゲの友人で実はシゲに惚れててでも関係壊したくなくて言えなくて、シゲが誰かと付き合いだしたの本人に尋ねるっていうツラすぎるシチュエーションで夢想したらほんとに辛すぎたから注意してね。ちなみにちょっと訳ありな女性を好きになりそうなところもシゲぽかったな~ いや知らないけど。イメージ。

 

やばい、止まんないね話。

でね、2日連続でモダンボーイズ観て、シゲからの自宅、自宅からのシゲ。をしてもう満足満足って思ってたのに、フラックバックに悩まされて、今日の12時から当日券の電話かけまくったの。スマホ2台使って670回かけたって履歴が。

まず、当日券に電話するってことが人生はじめてだし、こんなに同じ番号にかけたのもはじめてだよ~ そんなことしてる自分に笑える。

かけてる最中謎の満足感があったもんね笑。あーわたしシゲのこと好きなんだな~って笑。なんか滑稽で必死で可愛いかもしれない、と。思い込み大事!

 

もしまだこの舞台を観る運命ならそうなるだろうし、そうじゃないなら繋がんないだろうしって。やるだけやるっていう、すがすがしさ?当日券の電話にそんなこと思う?って感じだけど。どんだけこの舞台が魅力的かわかるでしょ670回って笑。電話繋がったときは予定枚数終了してたから明日もかけるけど、元気だったら笑。

 

まぁなんにしろ、欲を我慢するのも、欲を出しすぎるのも、よ。人のためになにかを願ったときが、一番願いが叶うような気がするよね。うん、わかるそれ。

なんか怒涛のリダイアルも何かの願掛けの一部な気がするよ~

だからわたしはいつもシゲの幸せを願ってるの。こんだけ多くの人が彼の幸せを願ってるんだから、ひとりひとりのパワーは小さくても合わさったらけっこう大きなシールドになるんじゃないかとか真面目に考えてるの。やばいよね~ 私にとっては生きがいとかそういうのでは全くないんだけど、なんか有意義で貴重な時間を過ごさせてもらってるなぁとファンをしてて思うね。

 

ふぅ。喋りすぎて喉乾いた。

やっぱり話すのっていいよね~

話しきいてくれてありがと!

-------------------------

 

続き↓

昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【完結編】(ネタバレあり) - ゆずこんぶおいしい

 

昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【前編】(ネタバレあり)

※舞台のストーリー含むネタバレあります

 

友だちに「モダンボーイズ」を説明するっていうていで書いてます。どうやってこの舞台の良さを伝えようかなって考えたときにこれが一番わかりやすいかなって。この時勢、なかなか人と会って話せない鬱憤も詰め込みました。観劇後、初台から新宿まで甲州街道歩きながら話すだけじゃ足りん!ネタバレありますのでご注意下さい。

--------------------

 

はい!これお土産~。うん、行ってきたのシゲの舞台『モダンボーイズ』。

あのねぇ、もう最高。まだ余韻に浸ってる。夢だったのかな?って思うけど、夢じゃないんだよ。ていうかもう見終わった瞬間に「夢?」って思ったの。だってこんなに私が見たかったものが見れるなんて、、、、夢??

私は2階の席でね、だからオペラグラスで見ることが多かったんだけど、オペラグラスの丸い視界の中でね、レビューのスターに扮したシゲがね、そこだけ切り取られて浮かび上がって。シゲの白目やおでこがキラキラと輝いてて。私がよく見る、私に都合のいい夢がリアルにそこにいるんだよ!同じ場所同じ時間!
あーごめん、もうさっそく興奮してた。もうね、一秒たりとも目が離せないの。なんなら3時間息止めてた嘘だけど。「夢?」って思いながら。マスクの下でため息の連続。は~~~って。息止めてたは嘘だけど、明らかに通常の呼吸の仕方じゃなかった。

あ、いい?ちょっと時間もらって語っていい?

ざっくりあらすじいうとね、戦前の浅草の話なの。戦前の浅草のレビュー小屋にアカ狩りから逃げ込んできた社会主義に傾倒する早大生のシゲが一座の人に匿われて、彼らに親切にされていく中でレビューの素晴らしさに触れ、レビューのスターとなっていく、っていう話なんだけど。シゲの演じる矢萩奏って男は、青森の出身で家にピアノがあって母親が音楽教師で子どもの頃から音楽やってるんだけど、そのことをブルジョア的だと恥じてる男なのよ。この人物像が素晴らしくって。

知らないけどさ、わかる!って感じなの。田舎の優等生が社会の不合理や恵まれない人を見た時に共産主義理想社会の実現を夢見るってのは。芸名のエフリィっていうのは、青森の方言で「ええかっこうしい」っていう意味なんだけどさ。顔も良くて頭もよくて、そんな自分にプライドもあるけど劣等感もある、みたいなさ。それって、、、「シゲじゃん!」でしょ?でしょでしょ!

これはね、元々27年前、えっと1994年にキムタクが演じた役なの。そうなの、20代前半の、ブレイク寸前のキムタクよ。

今回キャストがシゲになることで書き直されてはいるけど、確かに「あ、キムタクっぽい」って感じるところがあったわ。えっとあのねぇ、レビュー一座の女性たちが「奏~!」って言ってまとわりついてくるのを苦笑いで御するところとかw 自分のモテモテを勿論自覚してるんだけど無自覚ふうにふるまってるところがキムタクの片鱗あった。

でもさぁ、よく考えてよ。キムタクの次がカトシゲ。

一昨年に座付き作家に目線を変えた劇は上演されてるんだけど、「モダンボーイズ」として上演されるのはおそらくキムタク以来なわけ。

詳しくは分からないけど、コンサートツアーのスケジュールが既に決まってるところにこの作品あるけどどう?シゲが難しかったら他の人に回すけど。って話がシゲに来たってことは、この作品が割と急遽決まったものだと思うの。おそらくコロナで色んな舞台が変更になるなか、今こそこれをやりましょうってことになって事務所内で白羽の矢が立ったのがシゲじゃないかと思うんだよね、想像だけど。

シゲってやっぱもってんのよ。この話はほんと2021年の加藤シゲアキなの。シゲの役なの。

ここでじゃあシゲを、となったことも、シゲが「ツアーあるけど、、、他の人にこの役を渡したくない!」って思ったことも、そして物凄く忙しいけどできるだろう!ってシゲも周りも決断してくれたことも、まるっと嬉しいよね。そこにはやはり子どもの頃からステージで鍛えられた心身の強さとエンターティメント魂があるんだよ。

 

いやー、ジャニーさんも嬉しいんじゃないかな。戦争とエンターティメントがジャニーさんのテーマだったしさ。本流でなくてサブカルだったシゲがメインストリームに来るっていう時代のめぐり合わせとシゲという人物の変遷ね。....関係ないけどこないだ「ジャニーズのグループごとの脱退者の人数のまとめ」を見てたら、2人3人2人2人....6人ってあって、もうおかしいの数字。脱退者6人って。どうした?!疫病でも流行ったのか!ってレベルで、、、まぁそれはさておいて。ジャニーさんもモダンボーイズみたら「You!かっこいいよ!」って言ったんじゃないかなって今ジャニーさん憑依して一瞬涙出そうになったわw でもね、ジャニーさんがあのトンチキヒロムワールドで言いたかったのはこういうことだったのかって思うふしもあった。

 

いやもうそんな感じでこの役を引き寄せたシゲについて考えるだけでもうヤバいんだけど、おはなしの内容がさらにヤバくて!良すぎて!

あ、ごめんねまだ語ってもいい??もう終わる気がしないw

まずね、ある夜、マルクス主義者の一斉検挙から逃げてきた奏が浅草の一座にやってくるの。血だらけでぶるぶる震えながら。丸くなって泣きながら一座にすがり付いて。ああもうそんな!怯えてるシゲって最高じゃない庇護欲高まってああもう私が助けたい!ってまるで私が震えるシゲの背中を抱きしめてるかのように思った。

なーーーんでシゲってあんなに怯えたり苦悩したりする姿がハマるのかしらねぇ~

そりゃ一座も思わず匿っちゃうよね。散々警察には迷惑してるってのはあっても、あの男前にすがられたらねぇそれは。そう、迷惑してるってのは、軍部の勢いが増して非国民的な要素を排除するために台本いちいち直されるとか、もうほんと言いがかりレベルなんだけどこの歌は歌うな、とかそういうのがまかり通ってる感じの時代なの。

その、命込めて書いた台本を削られる苦しみ、みたいなのも、シゲ、でしょ?もうそこかしこにシゲを感じるの。シゲの活動範疇が異常に広いってこともあるけど。

 

そう。でね、この矢萩奏って男は、元々音楽の素養があるインテリの学生なのよ。でも、共産主義仲間のうちではレビューみたいなものは大衆を愚弄する浅はかで程度の低いものだとされていて、奏も最初はレビューを見ようともしないの。特高警察に追われて先輩が負傷したこともかなりショックだったこともあって、むっつり押し黙って。その押し黙った感じもセクシーでさぁ、、、なんかペラペラした浴衣着てたりして。胸元から白い下着見えてたりして、むっつりしてんの。でも出されたご飯は食べるの笑。そういうちょっと子どもっぽいところも人を惹きつけるんだよね。

でもね、徐々に変わっていくの。

革命を夢見る学生から、レビューのスターへ。

もうそれがね、、、、言わなくても分かるよね。

シゲぇ!

っていう。言っちゃったけどww

 

パッと幕が変わったらもう、「お疲れちゃーーーん!」って感じで登場するの、レビューの出番終わった奏が。その急激な変化に笑ったわ。いきなり調子ぶっこいてんの。そういうお調子者の一面も、、、シゲぇ、、っていう。もう語尾に全部シゲってつけとけばいいって感じだよねw なるべく言わないようにするね。

そのスターぶりが、ほんとかっこよくてさ!

夢???と思うほどなの。

ピアノの上にある花瓶からバラを一輪抜き取って、白いスーツ着てひざまずいて美しい瞳でこちらを見つめ甘い声で歌いながらバラを捧げてくるんだよ?死ぬ前に見る夢かと思ったよ~

もうね、選曲が!

とにかく選曲がすばらしくて(帰ったらAmazon Musicで確認しよ!!)って見ながら鼻息荒く思ったもんね。シゲの声ってどっしりしてるのに甘いじゃない?それが十分に堪能できる選曲となっております。スター!よ。すごく歌が上手いの。あの種のスローテンポな昔ながらの歌を情感込めて歌えるのはスターしかありえないの。女性とのデュエット、初めて聞いたけど、溶けた。

恋仲になる女性と抱き合う場面がけっこうあって、もうそのたびに「夢、、?」って頬っぺたつねりたい気分。女性と抱き合うシゲ最高!ひゅう!美しいったらありゃしないのラブシーンが。こんなのを見れるなんて喜びで震えちゃう。ありがてぇありがてぇ。私の願望が見せた錯覚かもしれないけど、レビューの女性たちがシゲの胸板に触るシーンが多いような気がしたけどその胸板が!厚くて!白いシャツに浮かぶ胸板の厚み、、、あとねジャケット脱いだときの足の長さ!腰の位置たかっ!スーツ似合う!シルクハット、似合う!逆光の中から白燕尾服で奏、「夢か!!!!」ってまた、、、だって、だいたい「夢、、、、??」って思いながら見てたからほんとに。ここにこうして座っていることも、シゲがこの役を演じてることも、この舞台ができてることも、そもそも私がシゲに出会ったことも、、、夢????夢じゃない!

 

人生は一瞬の夢のようなものだわほんとに。

でさ、こんな時代でもレビューを続行することを一座は固く誓っていて、ここには夢があるんです、こんな時代だけど、貧しい人たちも沢山いるけど、ここに観にきてる間は夢の世界にいられるんです、って。それは演じてる自分たちも同じだ。って。劇場の扉は開けましょう!と。

どうしたって今のコロナ禍を思わずにはいられないし、NEWSのことを思わざるをえないよね。

私もコンサートや舞台を見てる時は夢だと思うけど、ステージの上のシゲも夢だと思ってるのかなってそんなこと思ったよ。

お互いに夢の中にいるんだなぁ、、、って。彼らに夢を見てもらうためにも、シゲに夢を見続けてもらうためにも、私はずっと応援して協力するって。エンターティメントというものを。と固く思ったね。

もうね、年下のイケメンアイドルにお熱あげてるとかそういうのじゃないから私は。と、家族には言ってるんだけどね 笑。私は非常に文化的なことを支持しているある種のパトロンですよ?こういうものが世界を美しくさせるんです。エンターティメントの灯は消えさせちゃならんのです!と。マジでマジで。

 

私たちは歴史を知ってるわけじゃない?だから見てる間も「この人たち、これからどうなっちゃうんだろう」って悲しい予感にため息つく時間も多かったんだけどさ、こういう人たちが過去にいて、こういう人たちの想いのうえに今の私たちが生きているんだということは忘れたくないよね。それを次世代につなげていけるのは、今生きてる私たちだって、もうすごく定番なこというけど、マジでそう思った。それを教えてくれるのも、やっぱりエンターティメントなんだよ。

 

エンターティメントを私に教えてくれたのはNEWSとシゲだから、そこにも感謝して応援してるっていうのもあるな~

 

でさ。櫛で前髪をかきあげて「さぁ行くぞ!」なシゲがもう、、、

きぃぃぃざぁぁぁぁ!!!

で、たまらんのよ。気障。

そんな彼はスターと、普通の男の子の2面性を有してて。恋人と2人きりでいるときは普通の男の子なんだよ。でもその彼女がとある事情で去っていくのだけど。奏大丈夫かと問われて「全然大丈夫じゃないですよ。立ってるのもやっとです。」と言いながらスターの顔をつける奏が、、弱くて逞しくて。

人が恋に落ちる時って相手と自分だけスローモーションにかかったみたいにそこだけ世界の動きが止まるじゃない?その感じもよく出ててさぁ、、、自担が恋に落ちる瞬間も、切ない顔も、彼女の前でしか見せない優しくて可愛い顔も、彼女が去った後の憔悴も、苦悩も、全部この目で見れてしまうんだよ? 夢でしょ。。。。奏が頭にひっついて離れなくてなにも集中できないよ。

 

いやほんと、奏に恋したわ。私。

どうしよう次シゲに会ったとき、あ、コンサートね、シゲに奏を探してしまったら。。。ありえるぞ、、これ

毎晩奏を思って泣くレベルだよ。

菊谷さんあのあとどうなったんだろ。。。夢子はどうしてるんだろ、、、あのレビューの人たち、あのあと死なずに戦後を迎えられたのかなぁ、、、、

あのお笑いコンビの子たちなにしてるんだろ、、、

弁さんがいろいろな仕事をしてうまくいかなくて、結局軍国主義に呑み込まれていく感じ、リアルあるあるだったな、、、システムに入ってしまえば自分で考えなくていいから楽なんだよね、、あの人戦後どうしたのかな、さらっと普通に戻ったんだろうな、

夢子、幸せになったかな、、、

 

奏はどうしたんだろう?戦争に行ったのかな、、、

無事に帰ってこれて、戦後は脚本家とかになってるといいなぁ、、穏やかで平凡な家庭持ってさ。頑固でめんどくさいジジイになってるといいなぁ。。。涙

ああ、レビューの主役として調子に乗ってるときに、軍部の偉い人の前で軍歌を歌えと言われてブルブル震えながら断るところとか、自分の固い決意を表す為に自らの指を切るところとか、いつもは穏やかでおとなしい奏の激情がよかったなぁ。。。。

 

 

あ、ごめん!世界入ってたわ今。

スターだったわ。

奏のシゲ、スター誕生の瞬間を私は見た。と思ったよ。それがシゲ自身に重なっていくの。すごくない?30代でシゲはスターになったんだよ。10代からやってるのに、ついにこのタイミングで。

いやもう最高だよ。

わたし、あの、舞台にありがちな「あらかじめするって決まってるようなスタンディングオベーション」が嫌いなんだけど、自然に腰が浮いて立ち上がったね。賛辞を送りたくて。その熱量は観客席からも舞台からも感じた。熱があったね。あれがエンターティメントの熱だと思う。拍手が本気の拍手なの。観客の心の声が聴こえたよ。3年前のシゲの舞台では観客の様子に、正当に評価されないアイドルって辛いなってちょっと思ったんだけど、今回はそんなこと思わなかった。シゲも観客も成熟して、このコロナ禍でよりそれが高まったような気がしたな~

多分、このコロナは当分続くよね。2年3年じゃ終わらなくて、私たちが戦前ってあの時代を言うみたいに「あのコロナの時代」ってあとから言われるような時代になるのかもしれないね。不要不急なんて言われるけど、人間にとってはやっぱり必要なんだよエンターティメントは。だからコロナがあるのが普通になって、その中でうまいこと工夫して続けていけるんじゃないかな。私もその中にいたいなって思ったな。

 

そんな感じ。とにかく素晴らしかったのよ。舞台もシゲも。

本物だった。本物の男前。

でも、またこれで「この役を加藤シゲアキさんに演じてもらいたい」ってオファーが来てそんな夢のようなお芝居を見られるのかと思うと期待感で震えるね。

夢かなって今もちょっと思ってる。

夢じゃないよね?話きいてたもんね?!

辛抱強くきいてくれてありがと!機会あれば一緒に観劇しよーね!

 

--------------------------------------

 

感想後編↓

昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【後編】(ネタバレあり) - ゆずこんぶおいしい

推しの力(日記)

あしたシゲちゃんの舞台観に行くのがウキウキで仕事の合間に覚え書き。

楽しみってだけで文章書いて記憶箱に残そうって思うんだから、すごいです推しの力。

月火水木金働いた~♪って、SHISHAMOの「明日も」を朝からヘビロテ中です。

 

週末に新国立劇場でスタートした「モダンボーイズ」、ネタバレを見ないよう薄目を開けていてもその好評ぶりが伝わってきます。

5月に延期になった札幌公演の代わりにツアー初日になった横アリ、入場して席についても、一曲目が始まるまでほんとに始まるかどうか分からないという緊張でいっぱいでした。あの時の緊張感があったのでモダンボーイズに人々が楽しんでることがとても嬉しくて。

 

予想もつかない何かが起こりうる時代になったんだなぁという気がします。

こっちに帰ってきたら友人といっぱい会うんだ~と思っていたけど、実際蓋を開けたらこの一年間はほとんど人に会っていない。数少ない会った人のほぼ100%が趣味の、、、オタ友、、、つまりNEWS担。

コロナ禍の中わざわざリア友(学校や会社で出会った友だち)と会う理由はなかったけど、わざわざオタ友と会う理由はあった。

オタクと推しへの愛を語り合ったり、その感情を胸にお互いを勇気つけたり、そういう作業が不可欠だった、たとえそれがネット上だとしても。

 

推しに生かされた一年だったなぁ~

主に友人や仕事関係者への近況報告に使うfacebookを久しぶりに覗いたらコロナ禍の前は旅行やパーティに日々情熱を傾けていた人々がそれぞれの「推し活」について語ってて、コロナ禍で人は推しに光を感じるものなのだろうか、と思った。

 

推しはリスク分散しておいた方がいいですよ~何があるかわかりませんしね~と友人は言う。確かに。『推し、燃ゆ』はしんどかった。

誰かいないかしら?ほかに、、、と思って窓から外を見て、

 

推し猫(近所の猫)

推しオジ(近所の保育園の駐車場の誘導係。挨拶が大きい)

推しママ(毎朝子どもの登園しぶりに辛抱強くおつきあいしてるのをお見かけ)

推し木(近所の民家の感じのいい樹木)

 

などと推し認定をしてみる。(他の芸能人から探そうという気力はおきない)

なんとなく、そう思うだけで窓からの光景に輝きが増したような気がします。

 

「推し」はより人生を楽しく生きるライフハックのような存在なのかもしれない。この時代に生きるためには自分だけの力じゃ足りなくて、誰かの力が必要で、みなそうやって支え合って生きていくのかもしれない。と思い、一人うんうん頷く。

 

 

同じ時代に(以下略)それってすごい~

推しと会えたことも、

推す感覚を共有できる人に会えたことも。

 

幸せなんだなぁ、、、

生きてる、、、、

 

 

3年半ぶりのシゲの舞台。2017年のグローブ座での「グリーンマイル」を観に行くために夫の会社の最寄り駅まで息子と一緒に行って仕事帰りの夫に息子を託し、ひとり空港に向かったことをよく覚えてます。

その時にはじめましてをしたオタ友とも、久々に明日顔見れそうだし、こうしてコツコツと推し活ができる幸せよ、、、

なんだか噛みしめちゃいますね。

 

へこたれない推しをみて、私も頑張ろうって思って、

推しに会いたいって思う。

 

コンサートでの決まり文句だと思っていた「明日からも頑張れますか~!」という問い、今になって心に沁みてくる。お互いに、明日から頑張れるね。

 

この状況下、見られないファンの人も沢山いるなかでコンサートや舞台に行く私ができることとはなんだろうと考えたのですが、運営が繋いでくれたこのエンターティメントのともしびを次の人に回すことかなぁって、それは去年まっすーの舞台を観に行ったときも思いました。

この感覚はコロナ以前には無かった気持ちです。

この美しい世界を守りたい、という気持ち。

利他的ということがこれからのテーマになるのかもしれないです。

コロナ禍がそこに繋がっていけばいいなぁ~ ポジティブ過ぎるかしら、、、

 

 

窓の外ではお迎えの車たちが動き出す午後4時近く。

子どもと手を繋いだお母さんが車に戻ってきました。

生きてるってありがたいことだなぁ、、、世界は美しい、、美しいはず、、と

なんかぼんやりしちゃいます。

 

 

明日美シゲ見たらこんなにぼんやり物思いにふけってられないから!

もうちょっと仕事しとこ!

 

また~

加藤シゲアキ、愛と香りを語る。に触発された妄想のはなし

美的5月号の、初ポエムを特別寄稿!加藤シゲアキmeets ミスディオール 加藤シゲアキが語る「愛と香り」に触発された文章です。

 

シゲのポエムがくすぐったくて美しくて。

すぐ触発されちゃうもんね!

幸せなことです。

妄想のお裾分けよかったら。

 

 

 

---------------------

 

木陰のコーナーに作られたテラス席はここちよくて話が弾む。

「私、思ったんだけど。若い人って未来があっていいなって言うでしょ。でも、未来も今も過去も割合が違うだけで総量は一緒だよね、人がみんな80歳まで生きるとしたら。」

「そう、だね。」

「未来があっていいなっていうのは、未来はまだ決まってなくてそれを自分が作れるからだよーってことだよね。」

「そうね。」

「でも未来が少なくなるかわりに、過去が老人にはあるわけでしょ。」

「……」

「だから一概に若いからいいな~っていうのはどうなんだろう?未来の評価は決まってないから評価の不確定さに可能性があるよってことなのかなって、、、、いう事をうまくまとめてほしい。」

「なにその投げかけ」

運動会の玉入れかよ。すごい適当にボールたくさん投げられたな、と彼は笑った。

その笑顔と例え方が好きだからボール適当に投げちゃうんだよ、と思う。

 

「今もこの瞬間に過去に変わっていくわけでしょ。どんどん。」

「うーん、、、」軽く眉間に皺を寄せる。そのあとちゃんと答えてくれることも私は知ってる。

 

「一番大事なのは今、じゃない?今の現実をしっかり見ないと未来に繋がっていかないんだから。だからその点は子どもも大人も一緒、と思うけど。」

「なるほど、今、ね」

「旅先で話すはなし?それ」そういって鼻で笑うけど、その顔は幸せそうだった。

「人間は家から300キロ離れると思考がいつもと違ってきていいんだって」

それはあるな~と言って彼はグラスを手に取り炭酸水を飲んだ。

 

南仏の初夏の日差しと風が彼の瞳を輝かす。

東京からフランスの距離は、9千キロだって。300キロって愛知ぐらい。とスマホを見ながら言ってから、いや、今に集中しようと思い直す。

私は今ここで彼と向かい合って座ってて、天気が良くて、空気がおいしい。カフェのテラスのテーブルと籐の椅子。コーヒーと花の香り。そよ風。思わずにんまりすると、彼が「ん?」とこちらを見た。

「なんでもない。幸せだな~って思って、今。」

「そっか。俺も。」

彼の顔を見ると、彼もにやにやしてて思わず吹き出してしまった。

「にやにやすんなって。」と言いながらにやにやしてる彼がおかしくって、

「ごめん、なんか笑いのスイッチ入っちゃった」と笑いながら言うと、

「どんなスイッチングなんだよ」と楽しそうにツッコまれた。    

「だってにやにやしてるだもん。にやにやするなって言いながらにやにやしてるからにやにやしちゃうんだよ~」

にやにやがゲシュ、ゲシュ、、、言葉を思い出せないでいると

ゲシュタルト崩壊。よく知らないなら使わなくていいんだよ」と彼が言って二人で笑った。

 

店を出て旧市街の石畳の小径を歩く。

南フランスのカラッとした空気と広い青空に心が浮き立つ。お土産屋さんの前を通ったときに、寄ってく?ときいたら、プロヴァンス行ってプロヴァンス柄のなんか買うのもな~、と彼らしい返事が返ってきた。

 

「あ、香水売ってる。はいっていい?」

「俺も見たい」

地元のブランドだろうか。いかにも昔は薬局でしたというような質実なつくりの店構えがそれっぽい。ボンジュールと挨拶をする彼は、世界基準で見てもカッコいいな。彼を見た店のマダムの笑顔を見ながら思う。

おすすめされた青臭い強い香りは母のつけてた香水を思い出して、「これうちの母親の香水の香りがする」と言って彼に嗅がせると「あー」と別に興味なさそうだった。大人ってなんでこんなくさいものつけるんだろうと、不思議に思ってたのにな。

 

いつもはメンズっぽいベルガモットやペッパーが好みだけど、今の気分はフローラルだなと思って、バラの絵が添えられた香りを試す。

上品で優しくて清潔な花の香り。

どことなく懐かしさもある。

 

「旅行の時はそこで香水買ってつけることにしてるんだ」と店を出て彼に言うと、そういうのいいね。と言ってくれた。香りと記憶って直結してるよね。この香りを嗅ぐとあの光景が浮かぶとか、俺もある。という彼も昔の恋と香水が結びついたりするのかなとふと思うけど、別に心は痛まない。

 

 

バラのそばで蝶々がキラキラと舞っていた。

「あ、センティフォリアローズ」花の名前に詳しい彼はそう言って、茎が折れたばかりの花を拾った。そして私のワンピースのボタンホールにそれを挿した。

「よく似合うよ。落ちてたのでごめんだけど。」

優しく微笑む彼の顔が見れないほど、嬉しくて照れくさかった。

 

この光景と香りを覚えておこう。

今はすぐに過去になってしまうけど。

覚えておけばいつでも取り出せる。

 

博学な彼に「なんで恋って終わってしまうんだろう」って聞いたらちょっとビックリするかもしれないけど答えてくれるんだろう。でもなんでそんなこときく?と、傷付いたような彼の顔が想像ついちゃってその問いは心にしまう。

恋が終わることを知ってるのに恋をしてしまう私はいつの間にか大人になって、恋人と南フランスまできて自分のための香水を買ってる。

 

右手首につけた新しい香水を深く吸い込む。愛は確かにここに存在してる。

「今が過去になってく感じ、する?」

彼はそう言って、私の右手をとった。

「ほら、どんどん過去になっていくよ?」といたずらっぽく口角をあげる彼はやっぱり楽しそうで、この人ってすごく可愛いのかもしれない、と思う。

 

時間がさらさらと粉砂糖のように積もっていき、香りが満ちる。

 

俺は美術館行く未来がいいな!と油絵で有名な画家の名前をあげる彼の腕に自分の腕をからませた。

「いこ!」

彼の左手首からも良い香りがして、結局買ったんだ?ときいたら店の人がペアで付けるといいってすごい推してくるから。と彼は言った。

「お揃いの香水ってあれだけど、まぁ~いっか!って」

その「まぁ~いっか!」の浮かれた感じが面白くて可愛くてまたにやにやしてしまった。

過去になった今はずっと記憶に残るもんね。そう私が言うと、彼は「その話引っ張るね」と笑った。

 

 

 

 

------------------

おしまい!

 

いいですね、恋って。

ミスディオール手首につけてクンクンしながらニヤニヤしてます♡

 

NEWSに会いたかったよ~ すでにもう会いたいよ~(NEWS LIVE TOUR 2020 STORY)

 

行ってまいりました!1年越しのツアー「NEWS LIVE TOUR 2020 STORY」。タイトルからも分かるように、去年やるはずだったツアーが中止延期でのびのびなったうえ、4人でやるはずだったのにいつのまにか3人でやることになってた、というそれはもう大変なツアーの初日が今日、だったわけです。(実際は一週間前の札幌公演が初日だったのですがそれも延期になったので今日の横浜公演が初日に)

 

そもそも2017年からグループの頭文字をとってコンサート4部作にするという、アイドルとしてはあまり類をみない方法で作られた物の最後の作品という、既にかなり意味が乗っかってるところに加えて、メンバーがひとりいなくなったという、この状況。

 

さぁ、NEWSどうする!

結論から申しあげますと、涙腺ガチガチ女として生涯を過ごしてきた私が、膝を折り曲げて嗚咽をもらしながら号泣してしまいました。

私がどれくらい泣かないかというと、朝のニュース番組見て泣いてる夫の顔見て(顔洗ってちゃんと拭かなかったのかな?顔濡れてる。)って思うほど、「泣く」という行為が身に付いておらず、人がそんなに泣くということが信じられないと思っている人間です。信じられなさ過ぎてTwitterで「みなさん、よく泣いてる絵文字😭使ってますけどそれってほんとに泣いてるんですか?」ってきいた経験あります。

 

その私がうぇーーーーん!とマスクの中で声をあげて泣きながら隣の友人の横顔をチラ見したら友人はもっと号泣中でした。(フェイスシールドにできた涙の跡を公演後にみせてもらった)

何で私が泣いたのか。音外したり声出なかったり泣いちゃったり、必死に「STORY」を完結しようとするNEWSの姿に泣いちゃったのです。それだったら今までのコンサートでも泣いちゃうはずなのに、今回に限って肩を震わして泣いたのは、やっぱり元々4人でやるはずだったツアーを、内容はそのままで3人でしてる、そこに至る3人の、特にまっすーの悲しみや寂しさ、いつもは表に出さない葛藤、そういうものが私の胸にせまってきたからだ、と思います。感慨深いとか、出来て安心した、だけじゃないものを涙から感じたのです、、印象です。

 

手越パートは3人で分け合って歌い、手越ソロ曲がないだけで去年4人でやるはずだったツアーそのままでした。シゲが以前「できるだけ当時のままで」と言ってた通り、LIVE TOUR 2020は2020のままで、という決意を感じました。

ものすごく語弊があることは承知のうえで言うと、旅の途中に不慮の事故で仲間がひとりなくなったがこの旅を終えることで彼の弔いにもなる、みたいな感じ、、、、

手越君はいないし、名前や映像もなかったけど、不在の存在としてそこにあって、不在の存在として4部作を終わらせたかったんだなぁNEWSは。と私は感じ、彼ら4人が共に過ごしてきた日々の長さと深さを思いました。

だからてごちゃんを中心にNEWSを今まで見ていた人は、今回のコンサートを見に行くこと躊躇する気持ちも勿論あるだろうけど、NEWSとしての手越君を見届けるような気持ち、完結するつもりで見に来るのも全然良いと私は思います。その気持ちはある種NEWS自身の持つ気持ちと近いところじゃないかな。

 

 

友人が「私はNEWSが4人の時に好きになったから、今の3人になったNEWSがNEWSなら、じゃあ2人になってもそれはNEWSなのか?」と言い、確かにそうだな、、、と思いました。9人でも8人でも6人でも4人でも3人でもNEWS。じゃあシゲと増田だけでもNEWS?小山と増田だけでもNEWS?シゲと小山でも?それはコヤシゲじゃない?

........結果、メンバーの頭文字や人数や年号を用いない、どうとでもとれるシンプルで大人っぽいNEWSというグループ名を付けたジャニーさんってやっぱ預言者!というところに結論落ち着きました。

 

 

「NEWSとは概念である」と、概念という言葉を用いてNEWSを説明しだしたシゲ、さすがうまいこと言いだしたなと思ったのですが「これってNEWS的じゃない?」で普通に他のアーティストをカテゴライズできるシゲもスタッフもやべぇな。

『NEWSのメンバーが一番NEWSに魅入られてる説』ありますからね。

NEWSという概念に。

NEWSという哲学を考えずにはいられない。

と、こんなことを考えてる私も結構異常だという自覚あります。

NEWSってそういう、人の磁場を狂わせる何か、を持ってるんです。

よく知らない人がみたら中堅ジャニーズグループなんですけど。

私もそう思ってたんですけど。

なんか、、、なんでしょう。うまく言葉にできない。

人をおかしくさせるものを持ってます。

静かに狂ってるというか。。。。私だけではないはず。

 

 

先ほど私、2人になってもそれはNEWSなのか。って言いましたがシゲとまっすーの2人ではNEWSではない気がしました。やはり慶ちゃんの存在は大きく、リーダーになるべくしてなった人だと、今日のコンサート観て思いました。静まり返った会場をうまく温めてたのも、メンバーをうまくフォローしてたのも慶ちゃんだと思いました。はっきりいってさらに好きになった。慶一郎さん素敵。

そんな慶ちゃんに「小山さん小山さんなにかお知らせあるんじゃないのぉ」と新しく決まったお仕事の話をさせようと慶ちゃん1人に可愛く笑いかけるシゲが超可愛かったです!!!

シゲはずっとかっこよくて可愛くてピアスしてて髪の毛伸びてきてくるんくるんしてたと思ったら後半ではやっぱりヘアセット変えてきて、どっちもたまらんでした。まっすーと慶ちゃんが泣いたときもシゲは泣いていないように見えたけど、感情の高まりを歌唱にぶつけてて、声がとっても良くでてて惚れちゃいました。

 

 

驚きの神席で、歌うシゲの後ろ姿が近くにあったのですが、そのシゲの後ろ姿越しに観客を見、そうかシゲにはこういう光景が見れてるのか、、、、と思い、そのしなやかで幼少からのジャニーズ仕込みのダンスの色気にあてられ、正面向いて歌うシゲに(私が死ぬ時の走馬灯で見るのはこのシゲかもしれない)と思いました。いやもうほんとにかっこよかった。キラキラが発光してました。でもリアルなの。ますますリアル。

 

 

髪の毛真っ青に染めてきたまっすーは、、、、、今日のまっすーはソロ曲を何度も間違ってやり直したり、泣いたり、すこしふわぁっとしてた。ふわぁっとしてたって言い方でいいのか分からないけど。そのまっすーが泣いて泣いて。泣いて歌えないぐらいの曲があって。そのまっすー見て号泣の私。『泣いた青増』って今名付けました。(泣いた赤鬼のもじり)

両手広げて観客のパワーを浴びるまっすーは、特殊な環境で育ってきた普通じゃないのに普通の男性で、でもやっぱり変わってて、この人ってやっぱり不思議な人だなぁと思いながら「まっすーを守りたい!まっすーを抱きしめたい!」とおいおい泣いていた私。

 

アメリカ人でもないのにすぐに「ハグしよハグ」っていう私は、また軽率にNEWS3人をハグしたくなったのですが、ガーっと走っていってハグしたい!と思う瞬間が何度もありました。シゲとか「おいおい」って言いながら普通に受け止めてくれそう、、、

そんな感じに『圧倒的30代男性のリアル』でした。姫要素の高かった手越君がいなくなったことで、30代男子のリアルが鮮明になって、そりゃもう大変でした。3人とも、より素の自分を出すようになってるし、アイドルと本人の間のギャップが無くなっていく感じがします。だから私はNEWSが好きなんですけどね。ステージの上でキラキラの夢を見せて欲しいとは思わなくて、その人をまるっと好きでいたいと思うタイプなので。

 

圧倒的に蛇足ですが、シゲのソロ曲のところでシゲの息継ぎが非常にセクシーで、「おおっ!」と思いました。希望者居れば私が真似しますので。ハッ..アッみたいな感じ、、、いや、アッ..ンン..かな、、、

 

ネタバレしなくても伝わりますかね、、、こんな感じで。

 

うちわを作るにあたって、NEWSにいいたいことがありすぎた為迷って文面決めれずTwitterで投票してもらったら(便利)、わりとぶっちぎりで「NEWSに会いたかったよ~」という選択肢がトップだったので、作りました。

「NEWSに会いたかったよ~」ってうちわを持ってNEWSに会いにいって、生のNEWSを感じて、そして帰ってきて、もうNEWSに会いたくなってる。

そこがNEWSの一番恐ろしいところです。

さっき会ったのにもう会いたい。

♪あしーたもあいーたい♪

まさに恋(旧仮名遣い)

 

目をつぶればそこにNEWSがいて、明日も会えそうな気がする。

そういうグループです、NEWSって。

でもみなさん、ご安心ください。

NEWSからビンビンに感じました、どんどん活動していくこと。仕事の匂わせとかじゃなく、姿勢の、彼ら自身の人生の方向性の中にこれからもNEWSが入ってることを感じました。アイドルを演じるのではなく、普通の人間のままアイドル化していく、、、

だってNEWSは概念ですしね!

これからもずっとシゲのファンでいられるし、ずっとシゲの活動追えるな~ってそれだけで私はもう幸せ満開です。

一生NEWSを推し続ける!

そういう気持ちになって帰ってきて、そしてまた会いたい。

 

 

なんとか無事にオーラスまで完走できますように。

この大変な世界で、少しでもみんなが楽しいって思える瞬間が増えていきますように。

これからもNEWSに沢山の幸せを与えられるファンでいたいです。

あ~もう会いたい。

 

心の叫びうちわ。~(にょろ)に思いが込められたと思ってる。

f:id:yuzukonbu:20210326024708j:plain

史上最高なシゲの刻!

にゅーす加藤シゲアキのぉ~!ソラシゲぶっくぅぅ~!!

私の知る限り史上最高に元気な出だしの、3月14日放送SORASHIGE BOOKは、持ち時間30分のフリートークほぼすべてを使って3月2日の吉川英治文学新人賞受賞の話。まぁもうそれが可愛くて可愛くて可愛くて!可愛いってこういうことなんですね!人間って可愛い!

嬉しそうに弾んだ声で、まるで向かいに誰か座ってるかのような語り口でペラペラペラと、その日あったことすべてを話そうとするシゲちゃん。30分後にいつものオヤスミッで〆めたけど、嘘でしょまだまだ話すでしょ。

 

わたし:〇〇さんなんて言ってた?

シゲ:あ、それがぁ、〇〇さんLINEくれて!あ、LINE200件きてて。もっとかな?200件ってすごいの?俺ん中ではすごいんだけど!トゥクトゥクって!着信の音がぁ~。アハハ!こんな?こんなに来るんだーーーって思うと同時に、直木賞取れなかったとき、みんなどんなだったのかなって思ってちょっと、、、笑。結果出た時みんなLINEの向こうで「・・・(てんてんてん)」みたいな感じだったのかなって思ったけど

わたし:いやいやw そんなことないよw 

シゲ:吉川英治文学新人賞ってそんなに知られてないんじゃって思ったけど

わたし:いや!そんなことはない!有名!吉川英治文学新人賞超有名!

シゲ:超有名か!

わたし:おめでとーーー!ほんとすごいよ!

シゲ:めでてぇ!めでてぇ!

シゲの嬉しそうな声を聴いてたら、あれ?私、シゲの友だちかなんかかな?って思えてきました。シゲってそういう気持ちにさせるんです!私が狂ってるせいじゃないです!それもあるけど!

 

シゲ、「伊集院静先生に、こういう時は思いっきり喜びなさいって言われたので喜びたいと思います.....」なんて控え目に話してたけど、受賞した時の真面目な態度と、シゲ部のわーい♪わーい嬉しいな♪ってテンションの落差が、、、、

 

可愛い!

 

ちょっと時間あいて、色んな人からおめでとうって言われて、自分でも成し得たことに、俺凄い事したなって実感湧いてきたのかな?俺、吉川英治文学新人賞受賞した!この俺が!俺の本が!賞を!頑張ってきてよかった!うわぁ~嬉しい~すっげぇ嬉しい~

ってなったのかな?可愛いなぁ~
そして、そんなシゲのファンでいれて嬉しいなぁ幸せだなぁ~

恋に落ちた時みたいにずっとニヤニヤしてます(私が)

シゲが楽しそうならそれでいいんだよ、なんてシゲがしんどそうな時にいつも祈りみたいに願ってること、実際それが叶ったら、ふふ、、、予想した以上にシゲの喜び方が可愛くて。うふふ、、、、

そう!楽しい時、嬉しい時は思いっきり味わうの。それが人生の味わい方。

だって、こんなに好きだと思えるアイドル、いや人間になかなか出会えないうえに、その人がとても楽しそうなんだよ!そんなの、祝祭だよ!

生きる人間をリアルタイムに熱心に応援してること自体が祭り感があるのに、その人が念願の夢を手にした瞬間を共に体験できる、なんて、こんなに幸せなことありましょうか、いや、無い!

それを、本人から直々に親シゲ(したしげ)に知らされるなんて。

シゲのLINEのID知らないのに、シゲとLINEしてるような気持ち。

 

 

わたし:あの服と髪については、まぁ触れないけど

シゲ:触れないよね笑

わたし:シゲらしかった!でもあのビジュアルと会見の発言の落差が良かった

シゲ:へへっ あの白い靴、ブランドの。日の目をみた。

わたし:靴まで見てなかったわw

シゲ:ラフだけど、気合の入ったラフな格好だったの!

わたし:髪の毛ぴょこんってなってた。

シゲ:一応シャワーも浴びて綺麗にしてラフな格好にしたの。どっちなんだよって感じだけどw それで電話かかってきて、直木賞の時もテンション高かったけど吉川英治文学賞も高くて。おめでとう!ってなって。あ、その時事務所にいたから事務所の人に話して。そこから記者会見もあるって移動してその間にお世話になった人に電話して。で、その車の中で配信見て、受賞したって言ってるけどほんとかなぁ?って、みんなでパチパチって拍手して、そして着いたら伊集院静先生と大沢在昌先生が待ち構えててぇ~オーラがすごくて!あ、関係ないけど俺の父親が今村翔吾さんすごい好きで!

 

と、こんな具合に永遠にその一日何があったのかということをつぶさに報告するシゲアキ先生だったのです、、、、可愛い、、、、

ファンに向けての報告が、受賞後はじめて親友と会うみたいな、

 

よぉ~し今日は話すぞ~!!!!!

 

ってもう向こうもこっちもやる気(話す気聞く気)満々で、、、、可愛い、、、、、

友人のようなシゲの報告に「うんうん、へぇ~、すごいすごい、えっマジで、うわぁ~すごいねシゲほんとすごい!おめでとう、ほんとよかった~。ほんとうれしい」と、相槌打ちまくりなために上記のような文になります。

 

でもね!シゲはシゲだから!これからもシゲ!

全然変わらないから!

 

そういう言い方をシゲはしてないけど、ここからがスタートと思って、でも何も加藤シゲアキは変わりませんから、NEWSの活動もどれも頑張っていきたいと思います。なにも。僕はなにも変わらないんで。うん。と言ってたことは確かで。

 

あぁ、もう、幸せ過ぎる。

こんなに幸せなファンでいいのでしょうか?.....いいんです!

ただ、加藤シゲアキという人と出会っただけで、こんな幸せな気持ちになって口角あがりまくって、まるで今日新しい恋に出会ったみたいに心ウキウキして。

幸せって噛みしめればかみしめるほどに味わえるものなんですねぇ~

大人になってより味わえる幸せの味。

大人って最高~

生きてるって素晴らしい~

 

ってな感じです。史上最高なシゲの刻。ありがてぇありがてぇ。

これ書いてる間ずっと笑ってました。マジで。

この幸せを世界に伝えたくて書いてます(大げさ!)

読んでいただき、ありがとうございました!

「表現と愚直に向き合ってきた男に、文学賞というギフトが訪れた。」吉川英治文学新人賞受賞

受賞会見のシゲの写真を「吉川英治文学新人賞」と名前をつけたフォルダーにしまっていく。なにに使うのか分からないけど、さまざまなニュースサイトを回ってとりあえず保存。シゲの顔を見てるだけで幸せになるから、保存。

シゲなんでその服で来たの~と言いたくなる茶色のパーカーに、ちょっぴりはねた後ろ髪、ヒゲの剃り跡確認できるお肌。

 

”「シゲ、頭ボサボサじゃん、眠いの?寝起き?」と息子が言ってて。”

”まさにそこが素敵と思った"

"説明しても分からないだろうからウンウン言っておいたけど。”

 

と、同じ年頃の男の子がいる友人からメッセージ。

受賞会見を見てる途中で宅急便屋さんがジャニーズショップの箱を持ってきた。段ボール欲しいから今開けていい?(子どもは段ボールを欲しがる生き物)と息子が開封した箱に手を伸ばしてうちわを抜き取る。うちわを持ったままパソコンの中で受賞について語るシゲに目をやってから、息子に向かってうちわをひらひらとかざす。

 

会見でシゲが与えてくれた空気を逃したくなくて(私に話しかけないで~!)と思ったし多分態度に出してた。『花束みたいな恋をした』で絹ちゃんが麦君と出会って朝帰りした日、朝帰りかよ~と家族たちに話しかけれてもガン無視でズンズンと階段を上りベッドに倒れこみ(上書きしないで!)と昨夜の思い出に浸る絹ちゃん。会見途中でも家族に呼ばれれば「なにー?」と席を立って返事をする私には、絹ちゃんの傍若無人な若さが羨ましかった。

 

なんだよシゲかよ。とうちわを見てつまらなそうな顔の息子に私のシゲに対する気持ちを伝える術はない。むしろシゲが作家であること、文学賞を受賞したことで、年下のアイドルにお熱をあげていることを「アカデミック」な意味合いにとらえてもらえるなら、それは母や妻の役割を持つ私にとってはラッキー。(だってシゲってほんとに素敵な人なのよ、小説もほんとに面白いよ?)

 

でも実際はこうしてシゲの笑顔を見ながら、この人に見つめられたらどんな気持ちがするんだろう~?とため息をついてるのです。あ、見つめられてたわ。テレビや雑誌越しに、、、

 

「作家とアイドル、今後はどちらの活動に重きを置くことになりそうですか?」という質問に、「それはよく聞かれるんですけど」と、ジャニーズのタレントは最初からかなりマルチなことをするから僕の中ではどれも自分自身の仕事。踊って歌う日があれば演技する日もある。小説のために休みをくれと言ったことはないし、これから先もそうなるんじゃないかと思う、と語る、帝国ホテルの金屏風の前で茶色いパーカーのシゲはまるで侍のようだった。

 

普段着パーカーの襟元からは色気が漂い、異能の天才ジャニー喜多川氏が作り出してしまった世界に選ばれた数少ない男の子らしい、尋常でないなにかが漂っていた。

 

すごい人を好きになってしまった!

そして、

やっぱりシゲと出会うために生まれてきたんだと思う!

 

家族や友人、そういう縁も理屈では説明できない不思議なものだけど、私が「シゲ的なもの」に見出してるなにかは、私の本質が求めているものだって感じるのです。それはシゲ本人というより、対シゲにおいて私が醸し出すムードや空気や、そういったものなのかもしれない。

人生は限られた時間だから、なるだけ深く楽しく味わいたくて、この貴重な気持ちを小学校の時は得意だった作文に落とし込めないかって思うけど難しい~

 

シゲの笑顔を見てると、自分にもシゲの笑顔が移るような気持ちがするのは、シゲの表情が自然だから。

どの表情も30代男性らしく自然で、ジャニーズ竜宮城で過ごしながらも時を止めなかったことが今のシゲとNEWSの方向性に繋がるんだなと思いました。

 

受賞会見でジャニーさんのことを、「物語は作ることができるというのを、僕の前で体現してた最初の人」とシゲは語っていたけど、そのシゲが今や多くの人にとって「物語は作ることができる事を体現してる人」になっている。文章を書く面でも、自分の人生を作る面においても。

人間とは思わぬところで人に影響を与えるんですね、ジャニーさん。

 

シゲは国宝だと私は思ってるので、もはや彼の良さを説明する過程は過ぎ、シゲ素晴らしいでしょ、みんなでシゲを守りましょう、健康と平和を祈りましょう、という段階で自分にできることなどないのですが、本を沢山読んで本の楽しさに触れたいなって思います。

ある晴れた日の午後、机で本を読んでふと窓の外の空に目をやった時に、「あ、今すごく幸せ」って思う瞬間がおりてくるんじゃないかな。その時にふっと笑顔のシゲが浮かんできたら最高に幸せなんじゃないかな~。

そういう気持ちにさせる人です、わたしにとって。

タイトルは3月3日付スポーツ報知の「表現と愚直に向き合ってきた男に、文学賞というギフトが訪れた。」という一文が気に入ったのでお借りしました。これからもそんな愚直な男に沢山のギフトが訪れますように。

 

追記:1年前の今日はNEWSのアルバム『STORY』の発売日なんですね。物語、作ってますね~