アイドルとファンの関係性の変化と、SNSとの距離。

光GENJIのライトファン(とも言えない、CDを買っただけ)だった私がなんと約30年弱ぶりにアイドルに戻ってきて一番驚いたのがSNSを駆使したファン活動でした。

 

私がyoutubeでNEWSの動画を見て、もっとNEWSを知りたいと思った時にとってもお世話になったのが個人の方々のブログ。素人が書いたとは思えない文章力のブログのおかげで、NEWSの歴史やメンバーのキャラなど知ることができ、ずぶずぶとはまるきっかけを頂きました。

2ちゃんねるが生まれたあたり、2000年ごろはネットしてて「こんなの無料で読んじゃっていいの?ありがたや!」というような瞬間が時々あったように記憶してますが、そのころのような衝撃をそれらのNEWSファンの個人ブログから感じました。愛とユーモアにあふれたNEWS担のブログがなければ、私はここまでNEWSにはまってないです。

 

光GENJIの時代、1980年代の終わりにはアイドル誌かTVなど公式ルートでしか情報を知り得なかったわけですから、すごい違いです。そもそもそんなにアイドルについて情報を得ようとするジャニオタはそのころはあまり居なかったと思います。ジャニオタって言葉もなかっただろうし、目いっぱい応援したい人は「おっかけ」や「親衛隊」のような組織に属していたんじゃないかな。今のジャニオタとはずいぶん方向性が違いますよね。

たまーに取り上げられる軽~いゴシップ記事(事務所検閲済)や、あの女性アイドルと付き合ってるらしいという噂レベルでショックを受けてた牧歌的な時代でした。そんな平和なムードの中、元フォーリーブス北公次氏の「光GENJIへ」という本がどれだけファンにショックを与えたか、想像に難くありません。光GENJIの急激な人気の下降のひとつの要因でさえあったと、当時を振り返って私はそう感じます。それだけ、当時のジャニーズファンはアイドルに夢を持っていたということです。

 

あれから25年以上の時間が流れ、今回NEWSのコンサートに行って感じたのが、

ファンもアイドルもずいぶんドライになったんだな、ということ。

観客はキャーキャー言っててもしっかりアイドルを見極めているし、アイドルの行い(パフォーマンス、ビジュアル、売り出しの方向性)いかんでは、あっさりファンをやめそうな(降りそうな)雰囲気を感じました。ちゃんと自分が払った金銭や労力に見合う報酬がアイドルからペイされるか意識しているし、そしてアイドルもそのことを重々意識して行動しているように見えました。NEWSだけでなくすべての中堅以下のジャニーズに言えることだと思います。

例えば、私がちょっと苦手なジャニメン同士の過度ないちゃいちゃ(「腐売り」という言葉を知った)ですが、これもファンのニーズに合わせたものなら営業の一環としてアリなんでしょう。

エゴサーチtwitterでファンの反応を知る、そんなジャニタレも多いそうです。

ジャニタレのみなさん「ほかにいかないで」ってよくいいますよね。

アイドルではなく、ファンの方に決定権がある、そんな印象を持ちました。

 

へたにチヤホヤされない、そんな時代のアイドルは天狗になったりもしないし、賢く世の中を見ることができるので、もし人気がなくなった時路頭に迷ったり、過去の栄光を忘れられない姿を元ファンに見せることもないのでしょう。それはそれでいいことなんだと思います。アイドルになったがために不幸な人生を歩んでしまう少年がいなくなれば。

 

そして、私が感じたアイドルとファンの関係性の変化に大きく寄与してるのがインターネットの存在だと思いました。みんなが評論家の目をもち、ここが素敵あそこがいいこれは直して欲しいとアイドルをジャッジして楽しむ。そういう楽しみ方は昔は無かったように思います。

 

私がこのブログをはじめた理由は、誰にも話せないNEWSやジャニーズへの想いを吐き出す場が欲しいという自己満足のためでしたが、書いていくうちに自分の記事が誰かに読まれていることが分かり感動しました。たくさんスター頂けるようになり、コメントなんかも頂いて、でもそのうちにウケを気にするようになったのも確かです。だれも傷付けないように書いたり。

 

ここ数日の間で、レコメンパーソナリティーの変更、ヒルナンデス、NEWSコンサートネタバレ緘口、NEWS24時間テレビパーソナリティーなど、様々な意見が出る事柄が起こりました。私が知らないだけでジャニ界にはいつもこのような賛否もろもろになる事柄が起こっていたんでしょう。

 

なんかしんどいな、っていうのが正直な気持ちです。たとえ推しのグループに関することでも中立的な立場にいたいなって思うんですが、やっぱり気になって色んな人のブログ見ちゃう。Twitterも検索かけちゃう。気にしない、と思いつつ、自分と相いれない意見を目にしたらやっぱりちょっと落ち込む私がいます。勿論感じ方は自由なので、そのこと自体にどうこう思いません!ただそんな自分が困ったものだと思うだけ。

 

好きなアイドルに対する意見の相違で気持ちが落ち込むって、なんだかすんごい無駄な労力だと思います。

 

私けっこうな中年なんで、そういうむなしい作業はスルーできる力あると思ってたんですが。

今日も、24時間テレビ嬉しい~!って言ってる人と、いやだよ~!って言ってる人がいて、なんかどっちの気持ちも分かるなぁーとか思いつつ、どっちにもいいね!ってできないっていう。そこで自分の立ち位置を決める必要はないと思いつつ、うーんうーん。ってなってるこの私の時間の使い方の下手さ。

 

なにより、こんなブログを書いていること事態がSNSに振り回されている証拠な午前2時半。

むずかしいよ、SNSとの距離感。