人の役割/山Pの10000字インタビューを読んだ感想

今さらですけど、今年の9月に発売になったMyojoの山下智久さんの10000字インタビューを読んだので、今日はその感想を書きます。

 

元々は読むつもり無くてスルーしてたんですけど、NEWS担ではない友人にこの号を最近頂いたので、これもなにかの縁だと思い。これは私個人の考えです…って前置きしなくても、人は人の考え、自分は自分の考え、って今年の6月で身にしみて分かったNEWS担が多いと思うので 。

 

このインタビューを読んだ私の第一の感想は、山Pは人と人を繋ぐ人なんだなってことです。

 

インタビューの中に出てくる後輩への助言もそうだし、未だに彼に憧れて入所してくる少年たちや、当たり役となったコードブルーの役柄や、顔の綺麗さやスターオーラよりも、そこの部分が山下さんらしさなんだろうなぁと私は感じました。

 

私は6人時代以前のNEWSを昔のDVDでしか知らないので、それを見る限りは、山下さんって自己主張弱めと言うか、ボンヤリしたイケメンに見えるのですが、心の不満を押し隠そうとしてああいう感じだったのかもしれませんね。感情の降り幅が小さく見えるのも彼なりの防御というか。

 

そこにいるみんなが互いを尊敬しあえる集団というのは理想的だけど、現実はそんなことはなく、色んな能力において差がある人が集まり、集団を作っているのが社会。それを許容できないのは、やはり若さだなぁと私は思うのです。

 

インタビューで生い立ち等を知ると、山下さんが見た目よりハードで熱く、ハングリーな方なのがわかります。他のメンバーがヌルく見えて、独り立ちしたい!それは今!と思うのも致し方ないことだと思います。若さや美しさを武器にするアイドルには賞味期限がありますから。

 

そこで、まぁ人と自分は違うし、このままでソロをしながらNEWSも続けて…と納得をして脱退を選ばず、なんとなーくNEWSに母体を置きながら山下さんが活動を続けたら、勿論今のNEWSも関ジャニもないわけです。

 

山下さんがNEWSを抜けたいと行動したことで錦戸さんは関ジャニでフル活動ができて、それほど強固な関係ではなかった(らしい。当時を知らないけど今のNEWSの発言からそう思われる)NEWS4人の関係は深まり、まさに脱退前、当時の山下さんが望んだであろう、『メンバー同士が尊敬しあえる関係』を残された4人が持つことができたのです。私が、山下さんが『人と人を繋ぐ人なんだな』と感じたのはそれゆえです。

 

Myojo発売時のTwitterを思い返すと、このインタビューについて釈然としないNEWS担も少なくなかった気がします。当時を知らない後追いのファンとして言うのであれば、たしかに少々冷たく感じる部分もあります。カバーの『今日まで支えてくれたのは家族や仲間、カメ、そして何よりファンです』とか。あれ?NEWSメンはそのなかに入ってないのね?っていう読者の反応も編集者は見越してここを切り取ってるんだと思いました。今の4人に対しての見方も他のジャニーズに比べてあっさりしてるような印象もあります。

 

ただ、彼はNEWSを切ったのですから、これぐらいあっさりしてないとそれはそれで変です。ぶっちゃけ言ってしまえば、彼にとっては位置的、心情的に格下の相手でそれはずっとそうなんだと思うんです。そう感じるのは悪いことではないし。

 

擁護してるのか批判してるのかどっちなんだって感じですが、そこは私にとってどうでもよくって、むしろ、山下さんは自分の役割を見つけることで楽に生きられるようになったんだろうなぁという感想が今回のメインです。勿論私の想像にすぎませんが。

 

グイグイ人を引っ張るようなリーダータイプではないけど、人の気付きとか変化とか、そういう時に傍に居合わせて、知らず知らず人に影響を与えて、去ったあとに爽やかさが残るような人なんだろうな、ってそういう印象を持ちました。だから若いジュニアの子達が未だに憧れの存在として彼の名前をあげるんでしょうね。

 

人は誰でも役割を持って生まれてくると私は思ってて、その役割に気付いたときに自信が持ててぐっと生きやすくなると感じているんですけど、それは色んな環境に自分を置いて人と交わらなくては発見できないことなんですよね。人生には選択肢が多すぎて、選ばなかったこと/選べなかったことを考えてしまいがちだけど、自分が選んだこと、今、手にしていることに自信を持てばいい。

 

人との出会いと自分の個性を強めることで仕事が構成されてるようなアイドルの人を見てると、そんなことを思います。

 

シゲは、自分は表現者なんだと気付いたときにすごく楽になっただろうし、今みたいに見るもの全て仕事に還元しようという姿勢は自分の役割をはっきり意識しているからなんだろうな。だからあんな多忙のなかで時間をうまく使って、良い顔をしてステージにたって私をときめかせるんだろうな。

競争社会のなかで、自分の存在意義を普通の人より考える必要のある彼らの姿に、年上である私も日々気付くことばかりです。

 

山下さんのインタビューを読んで、2015年の同じくシゲの10000字インタビューも読み返しました。同じ物事でも見る人によって異なって見えて、その視線が歴史を作っていくことが単純に興味深く面白い。

 

わたしは昔からこだわりが薄いほうで、それはこだわりというのは楽に生きるのに邪魔になることを知ってるからなんですけど、実はこだわりや未練がましさこそが、私がシゲに惹かれた最初のきっかけなのです。彼が抱えたコンプレックスに惹かれたのかもしれない、と後で気が付きました。

 

こだわりのないところに物事の完成、充実はなく、私にとっては、それが自分に欠けていて欲しいものだってことですね。だから、自分が自担のどこにひかれるのかを考えるのは、自分を知ることに繋がるのかもしれませんね。

 

 

晦日に、本当は一緒にデビューしたかった人たちと山下さんは東京ドームに立ちます。その時、NEWSは京セラドームで、四人になってはじめての場所ではじめてのカウントダウンコンサート中です。巡り合わせってほんとうに面白いなって思いました。その場で、山下さんと、NEWS四人と、それから錦戸さんと、色んな思いが去来するんでしょうが、大きな視野で見ると、それほど変わりはないのではないかと、個人的に想像します。

 

まずみんなジャニーズにいて、このステージにいることがすごいことだし、10代の頃と変わらず女の子達にキャーキャー言われて、ああ、平成が終わっていくんだなって思うと思うんです。思うと思うって日本語変ですね 笑。で、自分達が過ごしてきた時間を思い出すと思うけど、それはもうやっぱり美しいキラキラしたものに変化しているんだと思うんですよね。

 

 

過ぎてしまうと時間ってあっという間で、そんなことあったかなぁ…って幻みたいに感じるんですけど、やっぱり自分の中のどこかにはあって、過去も自分の一部だよなぁってなりますね。年末になるといつもそんなことを思います。10000字インタビューの感想にするにはぼんやりしてますけど(まぁ私の書く文章ってどこかぼんやりしてるっていつも思いながら書いてますけど!)今この記事を読むことになったのもなんかの巡り合わせだから。そんなまとめです。

 

 

今年もあと2週間ですね!

NEWSくんの露出が続いて年末気分盛り上がってきました~。

風邪などひかぬよう、ご自愛下さいませ~!