Strawberryの感想(後編)または、サブスク時代にファンブログを書く意味とは

やっほ~!スランプです!

なにがスランプなのかというと、Strawberryのdisc2が良すぎてまったく言葉が追いつきません。ブログを書く限界を感じます。

 

だって、みてこれ。

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ここから何が読み取れます?

加藤シゲアキ当時31歳。オールバック、丸いフレームのサングラスで現れた彼に人々は目をみはった。「こんなに美しい人を見るのは初めて。」味の素スタジアムに集まった人々のどよめきからそれが伝わった。この鼻のラインの美しさはどうだろう、鼻孔までが美しい。小ぶりの小鼻にふっくらとした唇。すこし唇をあけ何かを誘っているような表情を浮かべる。汗をかき、一段と白さと輝きとを増した肌は蠱惑的ですらあり、コンサート以外ではしないピアスは彼の隠し持つ色気をただならぬ様子で醸し出す。サングラスの奥の濡れた眼差しには儚さが漂い、どこかに行ってしまわないよう、彼の特徴である細く長い首に思わず手を伸ばしたくなるような衝動を見る人に与える。

 

と、いうことを一瞬で伝えることのできる画像の前では、素人の文章なんて「無」です。

 

私がブログを始めたのは2016年1月で、謎の情熱でコツコツと書いてきました。

ジャニーズの肖像権に対する独自の解釈のために、ジャニオタ界では文章が尊ばれ、こうして長文を書くファンが多いわけです。

わたしも最初ジャニーズ界を知った時には、その独特さに仰天してこんなブログを残しています。

 

yuzukonbu.hatenablog.com

当時はこれが叶うのはだいぶ先に思えましたけど、この3年ちょっとで社会の変化はめまぐるしく、昨日(2019年10月9日)のYoutubeSpotifyAmazon Musicにおける嵐の期間限定配信開始をもって、私が挙げてた全てが実現しました。

 

まさか、嵐が休止したり、関ジャニから2人抜けたりするとは思ってなかった。ジャニーズJr.がネットを利用して勢いを増していくことも。そんな中、ジャニーズのCDデビュー組というのは、世界でも数十人しか確認されてない、そしてこれから増えていく見込みもない、『絶滅危惧種』のような存在だなと個人的に感じたりもします。

 

と、私が勝手にジャニーさん時代のセンチメンタルを乗っけてるだけで、実際のデビュー組の皆さんはアイドルという特殊な仕事をしてる普通のアラサー男子(大体)であり、日常生活ではTwitterにこっそりアカウントを持ってたり(謎のアカウントにフォローされた時は大体これだなって思うって友人が言ってました)、サブスクで音楽聞いたりしてるのでしょう。

 

無料(または月額制)で動画や音楽を楽しむのが当たり前の時代、その波に乗り遅れることは若者相手のエンタメにとって致命傷。なので、これからどんどん進んでいくのでしょう。ジャニーズの、質のわりに安価なコンサートのチケットやグッズや会費は安定したCD売り上げのおかげだと思っているので、CDの分の売り上げをジャニーズがどこで補填するのか気になります。『NEWSに恋して』で事務所に入るのは売上全体の30%、って携帯ゲーム業界に詳しい人から聞いたけど(真偽は不明)、だとしたら結構実入りのいいお仕事だな~とか。

 

ま、もしNEWSもYoutubeSpotifyに参加したら、新規ファンへの門戸が開くんじゃないかな~。そこまでになるには大分先かもしれないけど、わかんないですね今の時代何がどうなるか。オタクにとっても、臨機応変に動く、という姿勢がますます重要になっていくと思われます。

 

そんなわけで、文章を書くモチベーションが落ちてるわけです。

 

しかし、といっても「私が全世界に見てほしいNEWS」が直ぐに動画配信されるわけもなく....

 

よし!文章で『夜よ踊れ』のパフォーマンスの素晴らしさを書いてみるか!

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幕間になり、ダークなファンタジー調の映像が流れる。この流れは『BYAKUYA』だな、そう人々は思った。BLACK AND WHITE....びゃ!く!や!、聞きなじんだメロディが観客の頭の中に流れたその時、スクリーンの中でぶら~んと看板がこちらを向き、そこにあったのは『夜よ踊れ』。味スタが揺れた。うそうそ!やばいやばい!どこかで声があがった。

♪~ 流れてくるイントロと共にステージあがる4人。

天使のような手越のフェイクが自由自在に夏の夜風に舞う。後ろで揺れる小山の影。青い闇の中佇む加藤。マーティ・フリードマン氏と早速コンタクトを取る小山。スクリーンに映るサングラス姿の増田に歓声があがる。直後に映る加藤にさらに大きな歓声。そして増田と加藤のハモリ。増田が作った衣装の裾をはためかせてくるくると回る手越が楽しげで微笑みを誘う。左足と右手でリズムに乗るシゲアキも心底楽しそう。両手を広げマイクを口から外す増田の整った口内と舌がのぞくのが刺激的である。

小山の髪が湿度で自然な表情を彩る。シンメの加藤とシンクロするかのように頭に指をあててクラクラする仕草をする。白く輝く手越の肌に茶色く光る瞳。真っすぐで強いまなざしに神秘的な美しさがいどる。

語彙が多く難しいパートを一気に駆け抜ける小山の柔と強の落差が人を引き付ける。

『夜よ踊れ』は4人の歌声が様々に重なり合って離れて、また重なり合って、の繰り返しで浮揚感がある。観客はペンライトを置き、ダンスフロアにいるように自然と体に身を委ねる。

増田が手を挙げれば小山も手を挙げる。二人の間に流れるせせらぎのような、優しく穏やかで清らかな、滑舌の良い掛け合い。増田の性格を熟知した小山が増田の顔を包み込むような愛に満ちた表情でのぞき込む。それに応える増田の雄たけび。音楽の神に派遣された天使のごとき手越。

そしてついにその時が近づく。場の緊張はある一点に向って止まることなく流れていく。絶頂が近づいたその寸前、一瞬の静寂ののち放たれる。

「君の、君の美貌が僕を狂わせた」

サングラスを外したその顔は、意外にも少年のような面持ち。先ほど「はったりかましビィトオォォン」と余裕たっぷりで口にしていた者とは思えないほど。ピュアな目をした加藤が切なげに放った一言が会場の熱気を最高潮にあげ、それを受ける小山増田のせせらぎが余韻を涼やかに冷やす。

少年の顔とした加藤と手越が楽しそうに舞い、年長の小山増田のペアがこの曲の最後の見せどころをしめる。煽情的な増田の歌声をピリッとした小山のパートが追い、甘い点では共通点のある二人の歌声が折り重なることで、深みを増し、小山の謎めいた表情を最後にこの曲は幕を閉じる。

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....伝わりました??

 

いや、ほんと作家って、シゲってすごいなぁ!って書きながら思いました。シゲ、高校生の時から目に映ったものを文章に置きかえる練習を頭の中でしてたってどこかで読んだけど、ほんと人に伝わる文章を書くってすごい難しい。語彙が沢山ないといけないし。文章で戦う作家、視覚聴覚で戦うアイドル、どちらも両立させているシゲの凄みに改めて惚れました♡

 

それにしてこの曲のコヤマスの熱。すごい。あーみんなに見てもらいたい!

 

ジャニーズがどんどん変化する中で、NEWSはアイドルという名前を冠しつつ、新しい何かを開拓できるグループだと私はずっと思ってて、今もその期待が色あせることはないです。

最近、小山さんが滝沢君とジャニーズ舞台を見たり、テゴちゃんが滝沢君と一緒になにかしたいなんて意外なことを言い出したりで、波動を感じずには居られない。ジャニーさんが亡くなり改めてその功績に触れることで、実は日本に新しいエンタメを持ち込んだジャニーさんが一番最先端だったこと、今は「化石」「恐竜」みたいに思われてるジャニーズエンタテイメント、実はそうじゃないんだ!ということを手越君は言いたい、そんなような印象を紙面*1から受けました。

 

数か月前のanan*2を読んでいたら錦戸君が、「ステージでキャーを言わせようとしてカッコつけるのは色気じゃないと思う。自分にとって音楽とは、表現力と言うより、自分で曲を作ってるかどうかが大事。自分で作ったメロディを歌っているかどうか。」と岡村靖幸さんとの対談で語ってて、そう思う以上、決断も理のあることなんだなって思いました。何も語らず出て行ったみたいに言われてるけど、わりと雄弁に語ってるな錦戸君...笑

人も変われば社会も変わる。ジャニーズ事務所という稀有な存在が変容していく今をリアルタイムで感じられるのって楽しいなって思います。中の人が魅力的だから、こんなに面白いんでしょうね!

 

ジャニーズのこと考えてるとキリがない。

 

よく『エモい』言われるNEWS。その『エモい』がよく分かんなくて考えてみました。

emotional、私に感情を呼び起こさせるのは、愛と情熱かな。

うん、エモいわ。NEWS。ファンやメンバーやスタッフへの愛。アイドルでいることへの情熱。うん、エモい。

愛と情熱が詰まったこの、NEWS 15th Live 2018 Strawberryはマジでエモエモな名盤です!沢山の人に見てほしいな!

 

ってなんとかまとまったかな。難しいわ~文章書くの。

またね!

 

おまけ:素晴らしすぎるコヤマス

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*1:TV navi Smile 34号

*2:anan 2019年8月7日号