ゆずこんぶおいしい

アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

LIVE TOUR V6 grooveの配信を見た。

V6のコンサートの配信を見た。前から予定してたわけではなく、本日18時からV6の活動の締めくくりをしますので是非見て下さいとわざわざNEWSのファンクラブメールあてに連絡があった為。

他のグループのファンにまで送ってくるということは、ジャニーズ事務所が思う理想のアイドルの終わり方がV6のステージにあるんだろうなと思い、開始一時間前にチケットを購入。どんな風に締めくくるのか知りたかったのは、タレントの加齢がグループに及ぼす影響に興味があることと、もちろん自分もいつかは直面する状況だから。

見た結論を言うと、うちはうち、よそはよそというか、この綺麗な解散が全てのグループに適応されるわけでないよなと思った。山あり谷ありを越えた後の、全てが落ち付いたうえでの結、最終回みたいな大団円。ほんとなら、SMAPでもこういうステージを見せたかったんだろうなと少し思ったりもした。

 

まだできるけどここで終わりにする、というのは勿体無いようで、でもそれが一番綺麗かなとも思うし、でも実際コンサートが終わって、ジャニーズが一堂に会する歌番組でV6を見ることないのかと思うと寂しいし、ファンの人にとってはすごく複雑な気持ちだろう。

 

大人と子どもが一緒にやってて、なんだかすごく微妙なバランスのグループだなって26年前V6がデビューした時そう思った気がする。まさか、分別のある大人と、やんちゃな子どもが相互作用でどこよりも盤石感のあるグループになるとは、物事は分からない。みんな大人になったのかと思いきや、MCでトニセンにかまうカミセンが未だに、担任教師をイジる生徒みたいで面白かった。ずっとイノッチが喋ってて、長野君と坂本君は、長年子どもたちのお守をし続けた結果あまり色んな事に動じなくなった夫婦っていう感じ、した。

 

イノッチが「赤ちゃんとか泣いちゃっても会場から出なくていいですから。泣き止まなかったらステージに連れてきてくれれば僕らあやしますから、ステージに転がしたりして。沢山の世代の人に楽しんでもらいたい」って言ってて良かった。イノッチは最後のほうでも、うちわに色々書いてくれてね、その気持ち伝わってますよ。いろいろ作ってくれてね。古いうちわもずっと大事にしてくれたんですね。ほんとうにあなたたちは僕たちの誇りです。って優しい先生みたいな口調で言ってて、年齢の実体を伴う人間性の深みと言うか優しさというか、端的に言うとお父さんみがすごかった。

そうよね、この人たちの多くがもうお父さんなんだもの、と、テレビの向こうで「パパ~」と言ってる幼子がいるのかなぁと考えたけど、今朝何してた?って質問にもメンバーの誰一人として家庭を感じさせる発言をせず、そうかやはりV6にとってもそこはデリケートなところなのだな、アイドルである以上、などと思った。

 

冒頭の曲「雨」でまず度肝を抜かれる。MVを見た時もV6はこんなパフォーマンスができるようなったから解散するのかと思った。ここまで到達したからこその、区切りというか。よく知らないけど、売れ線で曲を固めなくていいというグループの立ち位置がアグレッシブな楽曲に繋がったのかもしれない。要所要所に今っぽいカッコいい曲が挟まれ、特に中盤の「分からないだらけ」の不穏な旋律のカッコよさは筆舌に尽くしがたいレベル。

見る前から私は森田剛に心奪われるんだろうなと思ってたけど案の定奪われた。てか、森田剛を嫌いな人間なんかいないのでは。最後の曲を歌ってる時に帰宅した夫が挨拶する森田君を見て「これアイドルのルックスじゃないでしょ~」と、夫が森田剛を見た時にいつも決まって嬉しそうに言うセリフを聞き、もうそこで嬉しそうに森田剛について言及することが森田剛沼の一歩なんだよ.....と思った。

コンサート中のV6を初めてみた私は、三宅健が傷ついた少年のような顔をしていること、艶やかな肌とアンニュイな表情に軽く動揺した。あ、三宅君ってそういう人なのね。長野君は古代ローマみたいな彫りの深い綺麗な顔してるし、坂本君は終始大人なのに挨拶あまり上手じゃなさそうで可愛いし、岡田君の顔の濃さがかき消されるキャラの濃さが集まっていた。森田君と三宅君はいくつになってもフルネーム呼び捨てしてすいません。

 

Believe Your Smileとか、未来や夢や希望といったワードが散りばめられたいかにもジャニーズっぽい歌も、昔の彼らより今のほうが説得力増してるんじゃないだろうか。大人が言う、未来や夢や希望には、よりキラメキが増す気がする。それが永遠じゃないって知ったうえで望むからかも。君が描いた未来の中に今僕は映っているの?って歌詞、1999年の発売時にファンの人が描いた未来の中のV6以上のV6が今日のコンサートにはいた気がする。

 

同じく社会人生活26年を迎えた夫がしみじみと「この人たちは幸せだよ。仕事してて最後にこんなにありがとうって言ってもらえることないもの。個々の売買で感謝されることあっても、最後の最後にこんなふうにありがとうって言われるなんてほんとに幸せだと思う。」と、アンコールで出てきた6人を見て言った。その言葉にほんとにそうだなと思った。V6とファンの奇跡の関係を見せてもらって、元気がでた。

 

「家族」という曲で、幕の中で踊る6人が一人ずつ幕の外にでていく演出が印象的だった。「俺たち家族」と歌うV6に、(そうか、彼らは家族なんだな)と素直に思ってしまった。ジャニーズのグループって不思議だな。大人が作為的に選んだとしても長年続けていく中で運命的なものを感じていく過程が。その過程には必ずファンの存在が必要で、メンバーの中には介入できないファンが、彼らの芯に影響を及ぼしていく。アイドルとファンの関係には線引きしてあるのに、人生をシェアしているような。26年という年月は途方に暮れるほど長くて、でも実際に生きてみるとあっという間で。

 

アンコール前の曲を歌い退場し暗転した時の観客の拍手がとっても大きくて、内心どんなにか辛い気持ちでいるだろうに一生懸命V6に気持ちを届けようとしててそこに感動した。ジャニーズ事務所がこれをアイドルの大団円だと思ってるかは分からなかったけど、大切に育てあげてデビュー日に綺麗に終われたことはメンバーもファンも誇れることだと思う。配信を見る前は、解散なんて喪失感としかいいようがないと思っていたけど、締めくくったとしてもまだその先もあるんだと多くの後輩たちに示したV6とファンはやっぱり大人で。うーん、かっこよかったな。とても。