ジャニーズタレントの人生(2016/08/10少年倶楽部感想)

お盆休みでちよっと間が空きましたが、いつものように少年倶楽部の感想です。今回は図らずもジャニーズタレントとしての一生について思いを寄せる週になりました。(大げさ)

 

黎明期

メンバーが増えてSがつきました!なHiHi Jetsの皆さんは、まだジャニーズとして憧れの先輩と同じ舞台に立てるのが嬉しくて仕方ないジャニメン黎明期の時代。

第二次成長期真っ只中の彼ら、新しいダンスの技が日に日に向上していくのが自分でも分かって毎日が新鮮で楽しくて仕方ないのではないでしょうか。

新しくメンバーになった高橋くんという野球少年が、一番憧れてる嵐の二宮さんのことを「トークの時の顔から歌う時の真剣な顔へのギャップが凄くて、そうするとファンが増えるんだな~と思いました」とコメントをしてましたが、こんな若い子でもそんなこと(ファンを増やすにはどうしたらいいか)考えるのか!という驚きと、しかしながらまだ一視聴者の立場に両足残してる感じの正直さを微笑ましく思いました。

そんなフレッシュなHiHiの中で、襟ぐりの異常に深いTシャツで年不相応な色気を出す猪狩蒼弥君。気になります。

 

 

ジュニア下積み期

Snowman、Love-tuneSixTones、この三組を同列に扱うのが相応しいのかわからないのですが。半年ほど当番組をウオッチしてもまだメンバー全員が把握できない。

メンバーが1列に並び、それぞれ思い思いの方法で心を込めたパフォーマンス(くねくねと身をよじったり手をかざしたりする独自のアレンジ)をする、私がジャニーズと聞いて思い浮かぶのはそんな図です。多分初期KAT-TUNの印象からです。全員がそれぞれ自分がカッコよく個性的に見せるパフォーマンスをしゃかりきに一生懸命した結果、逆に全員が埋もれてしまい没個性になってしまうという現象が起きがちなのもこの時代。

人気もデビューも流動的、焦りと葛藤で、正直一番辛い時代でもあり、しかし実は中年になって振り返ると一番青春してた時代でもあります。

私がいつまでたってもこの3組のメンバーを覚えられないのは、デビューしてない(自分達独自の歌を持たない)のに加えて、パフォーマンスの方向性や彼らのもつギラギラ感が、40過ぎてしまった私には同じような「若い衆」に見えてしまうからです。

 

なぜ今回そう思ったのかというと、戸塚くんたちとやったバンドスタイルの曲(戸塚君作詞)でドラムを叩く岩本照君の姿。SnowManで迫力あるダンスをしてるのとは違う、その穏やかでニコニコした顔に一瞬で岩本くんの名前と顔を覚えることが出来たからです!高橋くん(先ほどのHiHiのニューフェイス)、これね、落差の魅力ってこのことね!ジュニアたち個々の幅の広さと魅力を伝えるためにも、今回のようなコラボ企画は恒例にしてほしいです。

それに、デビューできるかどうか不明なユニットのイメージでメンバー自身の個性が縛られるのはちょっと可哀想な気がする(ジュニアにとってもファンにとっても)。

 

 

アイドルの旬期

女子アイドル界には昔から、アイドル自身が何もしないで輝けるのは約3年間という「アイドル三年寿命説」というのが一部で根強く信じられていました。独自のタレント成長過程メソッドを確立したジャニーズにはこの説はあてはまらないのですが、それでも「アンダルシアに憧れて」を歌い踊る松島聡くんと藤井流星くんの身長差のある背中合わせツーショットをこの目で見たとき、あっ!!と思いました、その目の離せない魅力に。

この旬の時代には、アイドルも自信と人気のバランスが取れ、呼応するように顔がどんどん変わっていきます。いわゆる「売れてるオーラ」が出てくるようになります。

アンダルシアの振り付け、間奏で手に持ったジャケットをハラリと落としたあと、唇でくわえて拾い上げるというまさかのパフォーマンスがあったのですが、最初中島健人くん独自のアレンジかと思って彼の異才に震えたのですが、何回かリピートしたら後ろで松島くんもやってた…!これはデフォルトなんですかジャニーズ怖いな。こないだの生放送で自分のチームが選ばれず、「いっぱいいっぱい練習したのにぃ!」と悲しんでた高橋海人君も良かったね。

 

 

自分見つめ直し期パート1

今回の放送見て、ジャニーズタレントの半生について考えてしまったのは、やはり内博貴さんがいたから。彼が関ジャニでありNEWSであった時代を全く私は知らないのですが、今年のサンキュー野球大会のあとのNEWSのラジオで小山さんとまっすーの二人が「野球大会で内と久しぶりに会った」とその名前を出したときドキッとしました。

彼が諸々の理由でNEWSからも関ジャニからもいなくなってもう10年以上たつんですね。その間内くんはどんな時間過ごしてたんでしょうか。ジャニオタでなかった私からみると、当時ゴシップネタが続いてたジャニーズ事務局とジャニーズとは上手くやっていきたいテレビ局との綱引きの結果、ジャニーズの若い子が示しをつける形で退いた。という印象を持ちました。若干気の毒な面があったように思います。

それ以降も内くんはジャニーズに居続け、今回は「内先輩with後輩ジャニーズ」というイメージの厚待遇で迎えられてましたが、彼が味わった10年間と、あの出来事がもし無かったら、と思うと、なんとなく手放しで喜べない気がしました。いまの内くんが幸せであればそれでいいんですけどね。何かね。

内くんと平野くんのコラボはとても良かったです!

 

 

自分見つめ直し期パート2

黎明期から下積み自体をあまり経験しないままデビューできたジャニメンも壁や葛藤にぶつかる時がきます。むしろ下積み時代に葛藤できた人はラッキーかもしれません。

ソロコンサートに「風 are you?」とタイトルつけちゃうほど絶賛自分見つめ直し中の風磨くんや、バラードの最中自分のパートでカメラ抜かれてるのに下向いて歌う戸塚くんには「堂本剛色」を感じました。風磨くんのはピリピリする痛さがありますが、戸塚くんには痛さがなく、葛藤と自意識さえウリにできる逞しさを感じました。少クラ歴の長さの違いかもしれない。

 

少クラにはでてませんが、メンタルモンスター手越さんにもその「自分見つめ直し」を感じることがあります。コンサートのネタバレにこだわったり、ジャニwebで綴られる手越さんの近況からは、お疲れぎみなのか、単に誰かに甘えたいモードなのか。元々かなり努力して今のメンタルを保ってると思うので、ちょっと心配になります。(手越さんは私にとってNEWSで一番母性本能と保護欲をかきたてられる存在)

 

 

悟り期

そんな時期を乗り越えて到達するのが、悟りの境地です。多分。

アンダルシアで華麗におどる五関さんの小柄な体つきに、完成された大人のジャニーズの魅力を感じました。前々回のキスマイ回でも「誰より少クラ長く出演してる、今や小3もでてるのに。まるでお父さん」といじられ微笑んでた五関さん、少クラを通してジュニアたちの栄枯盛衰を見てきたからこその落ちつきを感じて、パパ~と呼び掛けたくなりますが無論私のほうが五関さんよりずっと年上です。

 

これに関連して述べると、NEWSが表紙の日経エンターテイメント(2016年9月号)の後ろの方に堂本光一さんの連載がありました。若いころから怒濤の人気と多忙を味わった人が経験で生み出した持論が興味深かった。手越さんにも是非読んでもらいたいと思いました。

光一さんは、顔もしらない人にネットで叩かれても全然気にならない。なぜなら僕がその人たちに心を開いてないから、こっちの心に届いてこない、とそのようなことを言ってました。そのメンタルはジャニーズ事務所のタレント」というだけで多くの人に媚びを売られてきた経験を通して鍛えられたということも。

光一さんや内くんなど、芸能界の光と影を見てきた人が後輩に伝えられることって多い。それもまたジャニーズの宝刀ですね。 

五関君にしても光一さんにしても、別に悟りを開いてるわけではなく迷うこともあるでしょうが、若いだけで魅力的だった時代を過ぎたからこその新しい花を咲かせているように思います。それは30代後半で人気のあるジャニタレたちが若い頃と同じようで、でもやっぱり違う魅力を持ってることからも分かります。ジャニーズだけでなく一般人もそうですけどね。

 

とにかく、そんな少年期から一緒に歩み、ファンとして人間の成長を見届けることのできるジャニーズってほんとに興味深いなってことです。

 

『LOVEケンティー!』とコール&レスポンスをする観客が包まれた多幸感をTVの前で感じながら、本日もジャニーズに想いを寄せ過ぎました。今回、ステージ上の番協のファミリーの中で、すっごく元気でずっとぴょんぴょん跳ぶように踊る女の子が最前列にいて目が離せませんでした。(やっぱり事務局はイキがいいファンを選んで目立つ場所に置いてるんですか?)あなたがそんなにぴょんぴょん跳ねて応援してるなら、私も負けずにがんばって感想書くね!と思ったのですが、思い入れ過ぎて手首痛くなってきたので、このへんでやめときます。

 

ananの「年下の男」特集で『好きなおにぎりの具』と『好きなフルーツ』について質問されてたHiHi Jetsの皆さんも、20年近くたったら光一さんみたいに『加速するリスクヘッジについて雑誌で語るようになるのでしょうか?そんな未来を夢見ながら今日の思索タイムはおわりまーす。

ではまた!

 

 

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 本日の発見、岩本照君の笑顔の可愛さ。