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ゆずこんぶおいしい

アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

美しい少年が舞い踊る不老不死の館(ジャニーさんへ)

ジャニー喜多川 ジャニーズ全般

金曜日のMステの「勝利&健人withジャニーズJr.」があまりにも面白かったことを文章に残したくなりました。HiHiJet、中毒性高すぎやしないですか?!帝国劇場であんなことが行われていたなんて...!番組冒頭、出演者の最後に階段を下りてくる勝利君と健人君の後ろから、まるでカマキリの卵が割れたように、わらわらわらわらと溢れるように出てくるジュニアの子たち。目にもどぎつい真っ黄色の服を着た何十人もの男子。画像をコピペしたかのようだった。

 

圧倒的多幸感と一抹の切なさ

そこから繰り広げられるイリュージョンにつぐイリュージョン。手品、早着替え、バレエ、バトン、ローラスケート、アクロバットにはじまり、バスケ連続シュート、意味は分からないがなんかすごい。一列に並んでのドラム、なんかすごい。なんかなんかすごい。原色の多色使いとめくるめくスピード、歌詞の意味は分からないけどとにかくポップでハッピーなチューンで視聴者の思考を停止させ、(なんかすごいもの見たな。)という印象が強く残る。私にはセンターの2人とそれに追随する3~4人しか顔の判別ができず、みんな同じ顔に見えるのも頭クラクラします。そしてとても後を引く。めっちゃリピートしました。多幸感のレベルでいったら、NEWSの全編感動巨編であるDVD「美しい恋にするよ」の一番最後、エンドロールとともにその日3回目になるチャンカパーナが流れ始めた時に匹敵します。多幸感のなかに、一抹の切なさがあるのも同じ。

 

正味数分のパフォーマンスで、ジャニーさんの脳内を覗いた気がしてワクワクしました。美しい少年たちが舞い踊る不老不死の館。あまりこのドラッグに耽溺してると、竜宮城で時を忘れた浦島太郎みたいに気づいたらどっと老女になってそうで怖い。ジャニーさんって毎日あんなこと考えて生きてるの?なんて幸せなお方。おそらく、ジャニーさん以外では考えもつかない世界だと思われますが、このジャニーズワールドを引き継いでいく後継者はいるのでしょうか。

 

HiHiJet過剰摂取による中毒症状

勝利君のあまりに小顔で人形のようなお顔も箱庭感が出ていて、まるで映画「脳内ニューヨーク」のポスターばりに、ジャニーさんの頭の蓋がパカッとあいて、その中で勝利君はじめ少年たちがミニチュア化され、まさにオルゴールの中の人形さながらくるくると回る様子が浮かんできました。もちろんオルゴールのBGMはハイスピードのHiHiJetです。ちょっと興味がわいて調べたら、帝国劇場の公演ではこの曲が何度も流され、HiHiJet過剰摂取により観客たちに中毒症状をもたらしたそうですね。恐ろしいことです。私が、あのパフォーマンスをこの目で実際に見てしまったら、もう日常生活に戻る自信がありません。HiHiJet廃人になってしまうことでしょう。

 

話は変わりますが、最近読んだ本『ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後』(秋尾沙戸子著 新潮社)のなかで、ジャニーさんがビジネスを興すまでが1章分にさかれており、とても興味深いものでした。ご存知の方も多いでしょうがざっくりまとめると、ジャニーさんはロサンゼルスで仏教のお坊さんだった父を持つ日系人であり、太平洋戦争期に帰国したのち、朝鮮戦争の頃には米軍に勤務していました。その際、ワシントンハイツ(今の代々木公園~NHKのあたりに建てられていた米軍人のための住居街)に住んでいたことから、近所の少年たちを集めて野球チームを作り指導をしていました。その少年たちを連れて映画「ウエストサイド物語」を見に行ったことで、少年たちは自らミュージカルに憧れるようになり、もともとL.A.のお父さんが地域の顔役で日本から芸能人を呼んだりして芸能に明るかったジャニーさんがジャニーズ事務所を興すきっかけとなったわけです。

 

「野球」と「ミュージカル」、この相反する2つの要素が50年以上たってもジャニーさんの創造の源泉であり、金曜のMステを見る限りでは泉は全く枯れる様子がない!すごいことです。

 

ジャニタレントが真似するジャニーさんはどこかあくの強い変人といった趣きがありますが、昨年年始の蜷川幸雄氏とのラジオを聴く限りでは、ジャニーさん、「物静かな人の良いおじいさん」と言った印象を受けました。(ホ○セクハラ裁判の人とは思えない...)話している内容で印象に残ったのは、少年に対する深い愛。愛と言っても、ホ○的な意味ではなく、少年の持つ才能や未来や可能性、そういったものへの全幅の憧れと信頼。そういうものを感じました。だからこそ、あのお年になってもあれだけのキラキラした舞台を作れるのでしょう。

 

HiHiJetを踊る子たちはみんなキラキラして可能性に満ち溢れてるようで、しかし、未来は実はそれほど明るいわけじゃないという事を視聴者もそしておそらく演者自身も知っています。それは、このままジャニーズとしてデビューできる子(キラキラ輝き続けられるかという点では勝利君も健人君も同じ)がどれだけいるかということもそうですし、そもそもこのジャニーさんによる、ジャニーさんのための、ジャニーさんだからこその舞台がジャニーさんの命とともに儚く消えるものになるかもしれないということもそうです。(縁起でもないこと言ってごめんなさい、でもジャニーさんの長寿はみんなの願いだと思う。)

 

ジャニーイズムの継承者

Mステを見て思ったのはジャニーズの中堅どころ以上(例えば私が好きなNEWS)はジャニーさん的ワールドとは全く別物であるということ。良かれ悪しかれ、もうテレビタレントとしてジャニ臭が薄まっています。しかしながら、デビュー組のジャニメン、みんなジュニアだった小学中学のころはこのジャニーさん世界にどっぷり漬かっていた時期もあるはず。彼らからそのジャニイズムをたまに感じるとき、人々は(というか私)は何とも言えない満足感に浸れるのではないでしょうか。ぜひ、今は箱庭少年感を消している中堅のジャニーズメンバーに、ジャニーさんイズムを思い出してもらい、その永遠なる継承を複数人でお願いしたい。一人だけだとあまりにも巨大すぎて重荷なので複数での継承を希望します。勝利君が前よりやつれて見えたのは、このジャニイズムの継承者としての重荷が強すぎるからではないかと思う。ジャニーズの未来が見えない今こそ、タレントの団結力を高めるためにも、ぜひ、マッチさん以下、スマップのみなさん、一度はジャニ道を通った方々全員に、あの昭和の名(迷)曲『踊り子』を振り付け付きで歌っていただき、今一度ジャニーズタレントとしての矜持をただしてもらってはいかがでしょうか。

 

ジャニーさん無き後のジャニーズの行方に不安を募らせますが、所属のタレントさんがもっと発言力を増して、活動してほしい。なんならタレントのみなさん人生のほとんどをジャニーズに捧げているわけです、ということはジャニーズについて一家言あるのはヲタ以上にタレントたちであるはず。ジャニーさんの掲げた平和(と平和における少年の輝き)を戦後的民主主義で守っていきたい。そう私は考えるわけであります!

 

ジャニーさん、厚めの自伝書いてくんないかな~ もしくは日本国憲法ならぬジャニ憲法。創始者自ら書く聖書(バイブル)が、タレントとヲタ、ともに「今読みたいNo.1」だと思うよ。

 

ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後 (新潮文庫)

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脳内ニューヨーク [DVD]

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