それは日曜日のお昼のことだった

突然やってくると思われてた日はほんとうに突然やってきた。

 

日曜日の正午お蕎麦やさんにて、運ばれてきた天ぷらせいろをスマホでカシャッと撮ると同時にピロンとLINEがシゲ担友人からのメッセージを受信した。

 

「生きてる?」

 

えなに?なにかあった?ときくと「FCメール」「私からは言えない」と。メールは来ていなかったので、解散?逮捕?と最悪を想定しつつFCにログイン。

 

「突然のご報告ではありますが」

 

えーーーー!!うれしい!!

 

ずっと、シゲが結婚するとき私はどんな気持ちになるんだろうと想像してた。「おめでとう」って一言だけ呟いてログオフしてこっそり泣くのかな、とか、一気に熱が冷めるのかな、とか。

実際はただうれしいだけ。

と、いうのは嘘で、やっぱりさみしい。

パンパンに膨らんだ「うれしい!HAPPY!」の風船にごくごく小さい穴が空いててそこからほんのすこしだけ空気がシュルシュルと抜けていくような。

100%の中に3%だけある「さみしい」という気持ちに気付いてしまったら、「さみしい」にスポットライトが当たって色が濃くなっていくような。

 

「さみしい」って気分になることは知ってたけど、わたしの知らない時間をシゲが生きてることや、シゲは結局わたしの人生にとってなんの関係もない人だったってこと突き付けられて辛いというような、虚しさに近いさみしさなんじゃないかと思ってたけど、そういうのではなかった。

 

誰にも止められない、時間の流れ、そういうものへの感傷なのかも。

不思議だ、さみしいという気持ちは心の中から取り出して眺めたくなる。うれしい!も綺麗な色をしてるけど、さみしいも綺麗な色をしている。

シゲが綺麗な人で、わたしがシゲを想う気持ちも綺麗だからだなーとか思う。(わたしは腹黒いところもあるけど、シゲを好きな気持ちは綺麗だと自負してる…)

 

NEWSになにかが起こるたび、シゲの婚期がまた遅れる~と心配してたのは、シゲが結婚をしたい人(に見えた)で、でもなにかを為し遂げるまでは結婚はしないって思ってそうな人だったから。いろんなもの背負って、そんな重荷をすこしでも軽くしてあげたくてファンになったはずなのに、このわたしの気持ちが彼の重荷になってるじゃないかと、アイドルのファンの人がみな思う心配を抱きつつ、なんかごめんねぇと心のどこかで謝りつつ、でも仕方無いよねと言い訳しつつ、この蜜月がいつまでも続くわけはないと思いつつ…

 

シゲがアイドルしてる年月で学んできたファンの人との関係性は「人類愛」だと思って、だからかなり年上の私でもそこに参加することができた。せっかく出会ったんだから良いものにしたいよね、っていうお互いの気持ち、側にいて一緒に生きていくわけではないけど、どこかで気持ちは重なりあってるよね、という共犯関係はこれからもひっそりと続いていくんだろうなと思う。

 

ファンの人の呟きで面白かったのは、

 

・シゲはファンと一度心中してるから転生してるんだね(ソロ曲より)

 

・シゲは若くて綺麗なファンの人が好きだから若い人担降りしないで(私からもおねがい!)

 

気持ち悪いこというと、先日のヒロイズムさんとのインライのなかでシゲが方向音痴で首都高の入り口も間違う、と話すなかで「よく間違って友だちとかに怒られる」って言ったとき、「とか」に反応して、ははんこれ彼女いるな。って思った。その時呟いても良かったけどめでたく結婚したので今言うw

 

仕事柄結婚できないせいで彼女に逃げられて、って勝手に孤独なイメージを抱いてたので、よかったー!安心した!が92%。シゲ結婚したか~!が5%、さみしいが3%、そんなところ。シゲ友たちと集まれば、匂わせしてくれて覚悟する準備があるのと、まったく突然とどっちが良い~?とか、有名な人と一般人ならどっちが良い~?とかワイワイしてたけど、実際、そんなのどっちでもかまわなかった。自担が幸せでいるのなら。エターナル構文も出せやしない。

 

いや~結婚したか~そっか~

いや~そっか~

ってあと3日は言い続けるし、明日は仕事休んで一日ベッドのなかにいたいけど。

おめでとう!うれしい!って言い過ぎて、わたしのなかの「さみしい」さんが拗ねてしまいそうなので「さみしい」さんにもそっと毛布をかけてよしよししてあげよう。よしよし、よしよし。

 

これ書きながらもまだ「夢じゃないかな…」って思ってる。シゲが結婚したなんてブログ、夢のなかで書いてるみたい。

そんなときは思い出す、人生なんて一瞬の夢、だと。それなら少しでも美しい夢を見たい。と書いて今日は終わります!おめでとうありがとう一生幸せでいてね。