朝から義母の病院付き添い、自治会の会議、息子の試合観戦、とひとのためにフルコースで働き、3月の寒くて冷たい風にあたり冷えたからだを横たえて夫から借りた暗い小説を読みおわる。
友だちが、「やっぱさ既に結婚してる人を好きになりたかったって今更ながら思うよね」と言った。そうなんだけど、あの時の私には若くて可愛い男の子が必要だったのよ。わたしもシゲも若かったってことなのよ。
恋多き独身時代から一本、つつつーーーーと一本伸びている「恋の糸」のようなものが自分の結婚でいったん途切れかけたところを「シゲの糸」がつつーーーーと恋の命繋いでくれた感じで、加藤シゲアキって人は、若い自分と今の自分を繋いでくれる架け橋のような存在だったんだなぁと思う。
近所のカレー屋で平日ランチを夫と食べながらシゲの結婚の話を持ちかけてみた。夫はこの話題興味ないだろうと思いながら。「結婚でファンやめるって人もいるの?」と夫はきき、いるねと答える。ふーんとやっぱり興味薄そうな夫は「本来なら遠い存在なのに、今はSNSがあることで距離感を見誤っちゃう人も多いんだろうね。」と言う。(SNSとか関係なしに、まさにシゲって距離感バグらせるアイドルだったから。双方向を感じさせる人なんだよ。)ということをうまく説明したいけどできず、つまらない気持ちでカレーを口に運ぶ。
リア恋の人は降りるねなんて他人事みたいに言うのは、好きになって以来、家族には「私はシゲという才能及び、NEWSというグループに可能性を見いだし、応援をしてるのである。」という姿勢でカッコつけてるから。
なのにインスタで、都心の、ハイセンスにリノベーションされた低層の超高級マンションの不動産広告が流れてくると、(こういうところに引っ越したのかな…奥さんと…)と考えてしまって痛ッ
ずっと彼のこと見てきただけにありありと情景が浮かんで痛ッ
いや完全にただの失恋やないかー
慶ちゃんとまっすーの良さがいつもより沁みたりして。友だちがよく見えるパターンかー
こんな自分カッコ悪くていっそのことXもブログも消して心のなかだけに綺麗な想い出としてこの年月を納めようかしら。とか。
結婚後のRINGで通常運転だったシゲに、あっそ、そういうスタンスでやってくんだしばらくはね!ふーんお手並み拝見しますね!とちょっぴり意地悪な気持ちになった。カレー食べながら夫に、ブログでは結婚のこと触れてなくて~と言ったら、そりゃそうだろ。それで傷付く人がいるのならそうするだろシゲも。と言われ、やっぱりつまらない気持ちに。だってシゲの対応が完璧すぎるんだもの。
一週間たつけど、Xで「シゲ」って文字と「結婚」って文字が並んでる、もしくは「シゲの結婚」ってワードが目に入ると、マジで?って思っちゃう。マジで?結婚したの?結婚したのか。したのよね。
やはりさ、これはある意味、私のひとつの歴史の終わり、なんだろうな。青春、といってもいい。青春の終わりかけに再び拾った青春の終わり。青春なんてなんぼでもあっていいですからね、また新たに青春を拾うまで。
結婚で担降りなんかしないでしょうと思ってたけど、担降りってのも潔い決断なのかもなって感じてる自分もいる。いやっでもわたしは見届けたいんですNEWSがどうなってくかを!と自分の内なる欲望に抗議するかのように言う。ジャニーズアイドルのファンになった時、やべぇ沼に片足入れてしまった…と思ったけどある意味「自担の結婚」はメインディッシュ。沼の一番深い底の泥の部分に足が触った感じ。偶像と実像、理想と現実、打算と盲目がクロスしてせめぎあう。やべぇ沼だと思ってたけど、想像よりもっとやばかった。
生身の人間を好きになったと思ってたので、既婚者を出さない(そりゃそうだろ。それで傷付く人がいるのならそうするだろシゲもby夫)で、今までと同じようにみんなのアイドルでいれてくれるシゲに虚像を見ちゃって、勝手なシゲ像を膨らましてた自分自身に失望しちゃうんじゃないかな~という疑念。結婚を公にしたということ以外、シゲはなにも変わらないのにね。いや、変わるか。既婚者だもんな。いやでも。
キムタクだって結婚した当初は家庭のこと一切話さなかったけど今やファミリーだもんね、と偉大な先輩を持ち出して、だからシゲもいつかエッセイで奥さんネタ書いてくれると思う。だって絶対面白いもんシゲの家庭エッセイ。ちょっと頼りない感じで家族にダメだしされたりしてさーと妄想が膨らむ。どんな人なんだろうね、とだんだん理想化されていく仮想のシゲのお嫁さん。素晴らしい人に違いない、だんだんシゲのお嫁担になりそうな私たち。描くストーリーまんまNEWS恋本編。もちろんブックカフェで偶然の再会したりしてないだろうけど。何年たっても鮮やかにNEWS恋のストーリーを細かく描き出せる自分が嫌。リアコみ増したの絶対にあれのせい。あの頃からのNEWS担で、ごくまれに、「にゅす恋ねー、わたしあんまり進められなかったんだよね、根気がなくて」って言う人いるけど逆に羨ましい。
友だちが「『これうちの旦那ごっこ』しようぜ」と危険な遊戯を持ち掛ける。だんなっぽいシゲの画像と共に「これうちのだんなー」とコメント付けて送ってくる。やめとけやめとけ!って思うのにフォルダのなかの「うちのだんなっぽいシゲ」を探してしまう。2020年ごろの、ピースをしてる笑顔のシゲ、多分Mステで輪になって踊ろうをしたときの、を「これうちのだんなー」と送る。虚しい楽しい。
なんですかこのブログ、、、、夕飯作らないと、、、