君はSweet Martini Baby (2024/1/28 直木賞選考後のSORASHIGE BOOK)

今夜のシゲ部、今年の終わりか、それとも何年かしたら振り返りたくなる神回だと思ったので感情の記録です。

少なくないシゲ担が、冒頭のシゲの含み笑いの声を聞いて、収録は直木賞の前か…?と思ったであろう。私はそう思った。そこから「えー笑、すごくメールが多くて…笑」で、違う、「後」だ!となった。

 

わたしはなんだか最近気後れしちゃてシゲのラジオにメール送れなくて、直木賞のあとにシゲ部にメールしよう!と呟くフォロワーさんに頼む、というより、眩しいというか羨ましいというか、そんな感情になったのだけど、"私は!『なれのはて』好きです!"ってシゲに伝えてくれた沢山のひとたち、ありがとう。それらのメールがどんなに彼を元気付けたことでしょう。

 

奇しくもシゲ部OAは1月28日。12年前の2012年1月28日はシゲが『ピンクとグレー』を出版した日。2024年1月17日に行われた直木賞選考日のいきさつをシゲが語るのを聞きながら、12年前はアイドル界の隅っこで膝を抱えていたシゲが、今やジャンヌダルクのように沢山の人を率いて大きな旗を振っているイメージが浮かび、この勇敢な指揮官は彼の後ろにいる者たちにまで気配りができるのか。なんて真摯で誠実な人なんだろうと感じ入りました。

 

『なれのはて』の執筆時を知ってるシゲの友人は直木賞落選になり「シゲがまた地を這うような努力するの見てられない」と言ってるそうです。わたしもシゲに地を這って欲しくないよ。もっと楽をして欲しい。みんなそう思ってる。

 

直木賞の選考委員たちはそう思ってないみたい。お祭りに参加したい気持ちと、加藤シゲアキのファンとして文学賞に臨みたい気持ちで候補作全て読んだ結果、全部面白かったけど、『なれのはて』が持つ熱量や深み、そして力(潜在力、可能性)は6作のなかで飛び抜けてると感じたので、今回は獲れるな…と思ってた。シゲが文学界に与える熱もそこに入るはずだった。

 

勿論、小説の内容のみが問われてるのであって、作者の熱量とか本が持つ意味は選考に含まれないのだろうということは分かる。でもさ、シゲの目指すもの、ひいては理想が反古にされた気がして悔しかったんだよなー。シゲが描く世界は文学界にしても良いものだと思ってるから。文学界だけじゃなく、すべてに向けて、あの作品が持つ意味をもっと多くのひとに感じて欲しかった。全て「ファン」の意見に過ぎませんが。今、これを選ばないの勿体ないなーと思っちゃった。

 

でも、人生がAとBあって、2024年に直木賞とる人生がAだとすると、Bのほうが長い目でみたら良いのかもしれない。実際の人生は一度きりだからAだった人生を比較することはできないけど。

時間がなくて仕事に関係する本しか読めてないというシゲの現状がAだった場合、多忙を極めることは確実で、それならBで仕事に関係ない本や、色々との新しい、思いがけない出会いがあるといいなぁと思う。シゲも言ってたけど、そういう年に今年はなるんじゃないかな。

 

他人の人生心配しないで自分の人生心配したほうが…って感じだけど、わたし。シゲの人生を通して自分の人生を生きたような気持ちになってはいけないよ、と自分に諭す。

 

シゲも気落ちして、周りの人も気落ちして、選考の後は今村翔吾さんや小川哲さん、勝地君たちも来てくれて、飲みながらああでもないこうでもないと話して盛り上がった、小川さんは人生で一番楽しかった飲み会は直木賞落選の時の飲み会と言ってたけどなんか分かるとシゲ言ってたけどわたしもそれ分かる気がする。今回直木賞落選を一緒に体験した人たちとの絆ぐっと深まるんじゃないだろうかという気もする。あの時さーって何十年たっても話せる、そんなご縁が生まれたんじゃないかと。

 

シゲが今日の放送でかけたのは、まずNEWS『幸福論』、次にjo0ji『不屈の花』、最後にNEWS『Sweet Martini』の3曲。

「君が泣くのなら僕が笑おう」「言葉なんかに吹かれて消えるような光ではない」の2曲が来て(いつもながらシゲの選曲センス神か)と思ったあとでの、「Bar counter グラス傾けてる Next of me♪」に、私がシゲを好きな理由なんかSweet Martiniで言い表せちゃうんだよなと思う。シゲがこの曲を今日の最後に選んだのはリスナーリクエストで、懐かしいな、と思ったからかもしれないし、直木賞後の飲み会にかけてるのかもしれない。私にとっては、色々、作家加藤シゲアキや作品について思っても、結局、"君はSweet Martini Baby 酔いしれ溺れたいんだ I'm so into you" なんだよなー。。

そこが専業作家との違い。『なれのはて』読んだ人が加藤さんって優しいですねと言うの、作品と俺を同一視するな、って思ってたけど太田光さんの本読んでやっぱり俺もそう思うから、これは表に出てる人間が書くものについてそう思われるの仕方ないですね。と、『笑ってなれのはて』で太田さんと語っていたけどそこだよね、と。(そして私もまさに「加藤さんって優しいですね」という感想を読了後に送った一人…笑) 

 

ほんとに久々に聴く、Sweet Martiniの震えるビブラートに、シゲを好きになった理由とか記憶とか甦ってきて、結局ここだよ、と思う。私もバーカウンターのとなりでグラス傾けてるシゲの横顔見たいよ、会うたびに好きになってしまうんだライクアドランク…っつて!

 

「『わたしは好きですなれのはて!!』笑」と、1月17日後のファンの急く気持ち、「わたしは!」に込めたひとりひとりの気持ちをありがとうね笑、と受けとるシゲアキくんはやっぱり偉大なひとだ。

 

2024年が振り返ればシゲにとって最良の年でありますように。本日のシゲの刻は以上です。♪Sweet Martini聴いて寝ましょうオヤスミッ