ゆずこんぶおいしい

アイドルのもつ一瞬の輝きと永遠の力について考えるblog

昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【前編】(ネタバレあり)

※舞台のストーリー含むネタバレあります

 

友だちに「モダンボーイズ」を説明するっていうていで書いてます。どうやってこの舞台の良さを伝えようかなって考えたときにこれが一番わかりやすいかなって。この時勢、なかなか人と会って話せない鬱憤も詰め込みました。観劇後、初台から新宿まで甲州街道歩きながら話すだけじゃ足りん!ネタバレありますのでご注意下さい。

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はい!これお土産~。うん、行ってきたのシゲの舞台『モダンボーイズ』。

あのねぇ、もう最高。まだ余韻に浸ってる。夢だったのかな?って思うけど、夢じゃないんだよ。ていうかもう見終わった瞬間に「夢?」って思ったの。だってこんなに私が見たかったものが見れるなんて、、、、夢??

私は2階の席でね、だからオペラグラスで見ることが多かったんだけど、オペラグラスの丸い視界の中でね、レビューのスターに扮したシゲがね、そこだけ切り取られて浮かび上がって。シゲの白目やおでこがキラキラと輝いてて。私がよく見る、私に都合のいい夢がリアルにそこにいるんだよ!同じ場所同じ時間!
あーごめん、もうさっそく興奮してた。もうね、一秒たりとも目が離せないの。なんなら3時間息止めてた嘘だけど。「夢?」って思いながら。マスクの下でため息の連続。は~~~って。息止めてたは嘘だけど、明らかに通常の呼吸の仕方じゃなかった。

あ、いい?ちょっと時間もらって語っていい?

ざっくりあらすじいうとね、戦前の浅草の話なの。戦前の浅草のレビュー小屋にアカ狩りから逃げ込んできた社会主義に傾倒する早大生のシゲが一座の人に匿われて、彼らに親切にされていく中でレビューの素晴らしさに触れ、レビューのスターとなっていく、っていう話なんだけど。シゲの演じる矢萩奏って男は、青森の出身で家にピアノがあって母親が音楽教師で子どもの頃から音楽やってるんだけど、そのことをブルジョア的だと恥じてる男なのよ。この人物像が素晴らしくって。

知らないけどさ、わかる!って感じなの。田舎の優等生が社会の不合理や恵まれない人を見た時に共産主義理想社会の実現を夢見るってのは。芸名のエフリィっていうのは、青森の方言で「ええかっこうしい」っていう意味なんだけどさ。顔も良くて頭もよくて、そんな自分にプライドもあるけど劣等感もある、みたいなさ。それって、、、「シゲじゃん!」でしょ?でしょでしょ!

これはね、元々27年前、えっと1994年にキムタクが演じた役なの。そうなの、20代前半の、ブレイク寸前のキムタクよ。

今回キャストがシゲになることで書き直されてはいるけど、確かに「あ、キムタクっぽい」って感じるところがあったわ。えっとあのねぇ、レビュー一座の女性たちが「奏~!」って言ってまとわりついてくるのを苦笑いで御するところとかw 自分のモテモテを勿論自覚してるんだけど無自覚ふうにふるまってるところがキムタクの片鱗あった。

でもさぁ、よく考えてよ。キムタクの次がカトシゲ。

一昨年に座付き作家に目線を変えた劇は上演されてるんだけど、「モダンボーイズ」として上演されるのはおそらくキムタク以来なわけ。

詳しくは分からないけど、コンサートツアーのスケジュールが既に決まってるところにこの作品あるけどどう?シゲが難しかったら他の人に回すけど。って話がシゲに来たってことは、この作品が割と急遽決まったものだと思うの。おそらくコロナで色んな舞台が変更になるなか、今こそこれをやりましょうってことになって事務所内で白羽の矢が立ったのがシゲじゃないかと思うんだよね、想像だけど。

シゲってやっぱもってんのよ。この話はほんと2021年の加藤シゲアキなの。シゲの役なの。

ここでじゃあシゲを、となったことも、シゲが「ツアーあるけど、、、他の人にこの役を渡したくない!」って思ったことも、そして物凄く忙しいけどできるだろう!ってシゲも周りも決断してくれたことも、まるっと嬉しいよね。そこにはやはり子どもの頃からステージで鍛えられた心身の強さとエンターティメント魂があるんだよ。

 

いやー、ジャニーさんも嬉しいんじゃないかな。戦争とエンターティメントがジャニーさんのテーマだったしさ。本流でなくてサブカルだったシゲがメインストリームに来るっていう時代のめぐり合わせとシゲという人物の変遷ね。....関係ないけどこないだ「ジャニーズのグループごとの脱退者の人数のまとめ」を見てたら、2人3人2人2人....6人ってあって、もうおかしいの数字。脱退者6人って。どうした?!疫病でも流行ったのか!ってレベルで、、、まぁそれはさておいて。ジャニーさんもモダンボーイズみたら「You!かっこいいよ!」って言ったんじゃないかなって今ジャニーさん憑依して一瞬涙出そうになったわw でもね、ジャニーさんがあのトンチキヒロムワールドで言いたかったのはこういうことだったのかって思うふしもあった。

 

いやもうそんな感じでこの役を引き寄せたシゲについて考えるだけでもうヤバいんだけど、おはなしの内容がさらにヤバくて!良すぎて!

あ、ごめんねまだ語ってもいい??もう終わる気がしないw

まずね、ある夜、マルクス主義者の一斉検挙から逃げてきた奏が浅草の一座にやってくるの。血だらけでぶるぶる震えながら。丸くなって泣きながら一座にすがり付いて。ああもうそんな!怯えてるシゲって最高じゃない庇護欲高まってああもう私が助けたい!ってまるで私が震えるシゲの背中を抱きしめてるかのように思った。

なーーーんでシゲってあんなに怯えたり苦悩したりする姿がハマるのかしらねぇ~

そりゃ一座も思わず匿っちゃうよね。散々警察には迷惑してるってのはあっても、あの男前にすがられたらねぇそれは。そう、迷惑してるってのは、軍部の勢いが増して非国民的な要素を排除するために台本いちいち直されるとか、もうほんと言いがかりレベルなんだけどこの歌は歌うな、とかそういうのがまかり通ってる感じの時代なの。

その、命込めて書いた台本を削られる苦しみ、みたいなのも、シゲ、でしょ?もうそこかしこにシゲを感じるの。シゲの活動範疇が異常に広いってこともあるけど。

 

そう。でね、この矢萩奏って男は、元々音楽の素養があるインテリの学生なのよ。でも、共産主義仲間のうちではレビューみたいなものは大衆を愚弄する浅はかで程度の低いものだとされていて、奏も最初はレビューを見ようともしないの。特高警察に追われて先輩が負傷したこともかなりショックだったこともあって、むっつり押し黙って。その押し黙った感じもセクシーでさぁ、、、なんかペラペラした浴衣着てたりして。胸元から白い下着見えてたりして、むっつりしてんの。でも出されたご飯は食べるの笑。そういうちょっと子どもっぽいところも人を惹きつけるんだよね。

でもね、徐々に変わっていくの。

革命を夢見る学生から、レビューのスターへ。

もうそれがね、、、、言わなくても分かるよね。

シゲぇ!

っていう。言っちゃったけどww

 

パッと幕が変わったらもう、「お疲れちゃーーーん!」って感じで登場するの、レビューの出番終わった奏が。その急激な変化に笑ったわ。いきなり調子ぶっこいてんの。そういうお調子者の一面も、、、シゲぇ、、っていう。もう語尾に全部シゲってつけとけばいいって感じだよねw なるべく言わないようにするね。

そのスターぶりが、ほんとかっこよくてさ!

夢???と思うほどなの。

ピアノの上にある花瓶からバラを一輪抜き取って、白いスーツ着てひざまずいて美しい瞳でこちらを見つめ甘い声で歌いながらバラを捧げてくるんだよ?死ぬ前に見る夢かと思ったよ~

もうね、選曲が!

とにかく選曲がすばらしくて(帰ったらAmazon Musicで確認しよ!!)って見ながら鼻息荒く思ったもんね。シゲの声ってどっしりしてるのに甘いじゃない?それが十分に堪能できる選曲となっております。スター!よ。すごく歌が上手いの。あの種のスローテンポな昔ながらの歌を情感込めて歌えるのはスターしかありえないの。女性とのデュエット、初めて聞いたけど、溶けた。

恋仲になる女性と抱き合う場面がけっこうあって、もうそのたびに「夢、、?」って頬っぺたつねりたい気分。女性と抱き合うシゲ最高!ひゅう!美しいったらありゃしないのラブシーンが。こんなのを見れるなんて喜びで震えちゃう。ありがてぇありがてぇ。私の願望が見せた錯覚かもしれないけど、レビューの女性たちがシゲの胸板に触るシーンが多いような気がしたけどその胸板が!厚くて!白いシャツに浮かぶ胸板の厚み、、、あとねジャケット脱いだときの足の長さ!腰の位置たかっ!スーツ似合う!シルクハット、似合う!逆光の中から白燕尾服で奏、「夢か!!!!」ってまた、、、だって、だいたい「夢、、、、??」って思いながら見てたからほんとに。ここにこうして座っていることも、シゲがこの役を演じてることも、この舞台ができてることも、そもそも私がシゲに出会ったことも、、、夢????夢じゃない!

 

人生は一瞬の夢のようなものだわほんとに。

でさ、こんな時代でもレビューを続行することを一座は固く誓っていて、ここには夢があるんです、こんな時代だけど、貧しい人たちも沢山いるけど、ここに観にきてる間は夢の世界にいられるんです、って。それは演じてる自分たちも同じだ。って。劇場の扉は開けましょう!と。

どうしたって今のコロナ禍を思わずにはいられないし、NEWSのことを思わざるをえないよね。

私もコンサートや舞台を見てる時は夢だと思うけど、ステージの上のシゲも夢だと思ってるのかなってそんなこと思ったよ。

お互いに夢の中にいるんだなぁ、、、って。彼らに夢を見てもらうためにも、シゲに夢を見続けてもらうためにも、私はずっと応援して協力するって。エンターティメントというものを。と固く思ったね。

もうね、年下のイケメンアイドルにお熱あげてるとかそういうのじゃないから私は。と、家族には言ってるんだけどね 笑。私は非常に文化的なことを支持しているある種のパトロンですよ?こういうものが世界を美しくさせるんです。エンターティメントの灯は消えさせちゃならんのです!と。マジでマジで。

 

私たちは歴史を知ってるわけじゃない?だから見てる間も「この人たち、これからどうなっちゃうんだろう」って悲しい予感にため息つく時間も多かったんだけどさ、こういう人たちが過去にいて、こういう人たちの想いのうえに今の私たちが生きているんだということは忘れたくないよね。それを次世代につなげていけるのは、今生きてる私たちだって、もうすごく定番なこというけど、マジでそう思った。それを教えてくれるのも、やっぱりエンターティメントなんだよ。

 

エンターティメントを私に教えてくれたのはNEWSとシゲだから、そこにも感謝して応援してるっていうのもあるな~

 

でさ。櫛で前髪をかきあげて「さぁ行くぞ!」なシゲがもう、、、

きぃぃぃざぁぁぁぁ!!!

で、たまらんのよ。気障。

そんな彼はスターと、普通の男の子の2面性を有してて。恋人と2人きりでいるときは普通の男の子なんだよ。でもその彼女がとある事情で去っていくのだけど。奏大丈夫かと問われて「全然大丈夫じゃないですよ。立ってるのもやっとです。」と言いながらスターの顔をつける奏が、、弱くて逞しくて。

人が恋に落ちる時って相手と自分だけスローモーションにかかったみたいにそこだけ世界の動きが止まるじゃない?その感じもよく出ててさぁ、、、自担が恋に落ちる瞬間も、切ない顔も、彼女の前でしか見せない優しくて可愛い顔も、彼女が去った後の憔悴も、苦悩も、全部この目で見れてしまうんだよ? 夢でしょ。。。。奏が頭にひっついて離れなくてなにも集中できないよ。

 

いやほんと、奏に恋したわ。私。

どうしよう次シゲに会ったとき、あ、コンサートね、シゲに奏を探してしまったら。。。ありえるぞ、、これ

毎晩奏を思って泣くレベルだよ。

菊谷さんあのあとどうなったんだろ。。。夢子はどうしてるんだろ、、、あのレビューの人たち、あのあと死なずに戦後を迎えられたのかなぁ、、、、

あのお笑いコンビの子たちなにしてるんだろ、、、

弁さんがいろいろな仕事をしてうまくいかなくて、結局軍国主義に呑み込まれていく感じ、リアルあるあるだったな、、、システムに入ってしまえば自分で考えなくていいから楽なんだよね、、あの人戦後どうしたのかな、さらっと普通に戻ったんだろうな、

夢子、幸せになったかな、、、

 

奏はどうしたんだろう?戦争に行ったのかな、、、

無事に帰ってこれて、戦後は脚本家とかになってるといいなぁ、、穏やかで平凡な家庭持ってさ。頑固でめんどくさいジジイになってるといいなぁ。。。涙

ああ、レビューの主役として調子に乗ってるときに、軍部の偉い人の前で軍歌を歌えと言われてブルブル震えながら断るところとか、自分の固い決意を表す為に自らの指を切るところとか、いつもは穏やかでおとなしい奏の激情がよかったなぁ。。。。

 

 

あ、ごめん!世界入ってたわ今。

スターだったわ。

奏のシゲ、スター誕生の瞬間を私は見た。と思ったよ。それがシゲ自身に重なっていくの。すごくない?30代でシゲはスターになったんだよ。10代からやってるのに、ついにこのタイミングで。

いやもう最高だよ。

わたし、あの、舞台にありがちな「あらかじめするって決まってるようなスタンディングオベーション」が嫌いなんだけど、自然に腰が浮いて立ち上がったね。賛辞を送りたくて。その熱量は観客席からも舞台からも感じた。熱があったね。あれがエンターティメントの熱だと思う。拍手が本気の拍手なの。観客の心の声が聴こえたよ。3年前のシゲの舞台では観客の様子に、正当に評価されないアイドルって辛いなってちょっと思ったんだけど、今回はそんなこと思わなかった。シゲも観客も成熟して、このコロナ禍でよりそれが高まったような気がしたな~

多分、このコロナは当分続くよね。2年3年じゃ終わらなくて、私たちが戦前ってあの時代を言うみたいに「あのコロナの時代」ってあとから言われるような時代になるのかもしれないね。不要不急なんて言われるけど、人間にとってはやっぱり必要なんだよエンターティメントは。だからコロナがあるのが普通になって、その中でうまいこと工夫して続けていけるんじゃないかな。私もその中にいたいなって思ったな。

 

そんな感じ。とにかく素晴らしかったのよ。舞台もシゲも。

本物だった。本物の男前。

でも、またこれで「この役を加藤シゲアキさんに演じてもらいたい」ってオファーが来てそんな夢のようなお芝居を見られるのかと思うと期待感で震えるね。

夢かなって今もちょっと思ってる。

夢じゃないよね?話きいてたもんね?!

辛抱強くきいてくれてありがと!機会あれば一緒に観劇しよーね!

 

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感想後編↓

昨夜モダンボーイズを観た感想を友だちに語るというていで述べます。【後編】(ネタバレあり) - ゆずこんぶおいしい