フラゲはしたものの、なかなか時間とれなくてまだ一回しか通して観れてない、”傑作”DVD『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』について初見の感想を人に語るというていでまとめます。言いたいことあり過ぎてまとまらない予感。
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”結局この3人が勝ち残った” という感じだったね。初回の横浜公演で最後から2曲目のSTORYで小さい円を作り3人向かい合って歌うところ、勝ち残った3人が勝利の勝どきを上げるみたいだった。
”結局この3人が勝ち残った” がオーラスには”歓喜の舞”に変化していた。まっすーが着てるコートが宙でひらりひらりとはためき、シゲが歌ってるときにコヤマスが笑顔を浮かべているショットに、喜びが満ちてて、3人の命を映しとったみたいな、生きるって祝祭なんだなと思った。
2020年の年末に一回の配信で終わらせて新体制に移行する予定だったの信じられないくらい、時間の経過とともに画面に鮮やかさが増す感じで、これをアクシデント的に有観客で回るツアーに持ち込めたNEWSってやっぱもってる。
コンサート中たびたびまっすーが両手挙げてファンからの視線やコンサートの空気を蓄熱してて、時間の経過を楽しみたいからと髪の毛青緑に染めてくるのとか、そもそも4年もかかるプロジェクトを思いつくところとか、ほんとこの人って不思議に魅力的だな~と思って眠りについたらまっすーの夢見た。
コンサート行って質問コーナーで友だちが質問したらそんなツッコんだ質問じゃなかったのにまっすーがエキサイトして友だちがまっすーに怒られるという夢..... 友だち、まっすーに「お前」って言われてた笑
3人になって感じたことだけど、この4部作はまっすーのものなんだよ。客席通って登場したいけどコロナの関係で難しいんじゃないかって言われて、でもコヤシゲはまっすーのやりたいようにやったほうが絶対良いよって言ってくれた、と口もとすぼめながら話すまっすー。まっすーのやりたいように、と言いたくなる何かは、ステージでのまっすーの神がかったパフォーマンスを見ると納得できる。
まっすーの歌い出しから、神降しで神霊を招きいれてるみたいだし、激し目の曲でオラオラしてるのは、現在降臨中!って感じだし、ある曲でまっすーの口の中まで見えて、口の中まで綺麗って感心しちゃった。
ドキュメンタリーも圧倒的増田感で、近寄りがたさすら感じる圧がすごいのに、なぜか”まっすーを守りたい”って気持ちになるんだよね。瞳の色が青みがかった灰色を帯びてるのもミステリアスで見てると引き込まれるよ。
で、そんなまっすーを見守るコヤシゲのリアルイケメン感がすごくて。慶ちゃんがなんていうんだろ、ギラギラしてる。ギラギラつやつやフワフワさらさらしてる。美味しいコーヒーの上に乗ってるカプチーノの泡みたい。この例え、伝わる?ふわって包んでくるのよ慶ちゃん。なのにギラギラしてるの。
NEWSの変化の時を前向きにとらえてることがギラギラした慶ちゃんから伝わった。グループの意味を賢く理解できてて、社会人としてアイドルという仕事に向き合ってきた大人みがあったね。そりゃ慶の兄貴軍団加入者増えるわ。普通に大人としてカッコいいもの慶ちゃん。イケメンだし。テスト期間中の19歳が「小山君の声が聞きたくなって」と電話してくる37歳の先輩ってどんなって思うけど慶ちゃんなら分かる。
色気に内面の深さが加わって、名古屋の慶ちゃんとんでもなかった。視線泥棒。慶ちゃんばっかり見ちゃう。まっすーは守ってあげたくなるけど、慶ちゃんにはメチャメチャにされたくなる、これ私見。
待って、まだシゲのことは語らないよ 笑
ジャニーズJr.という面でも、すごく何かを切り取っていた。チャンカパーナでJr.が歌うでしょ、あそこ現場で聴いてるときは歌下手だなって思ったけど、あの子たちは無所Jr.だから歌はやってないっていうの知って、ステージに立たせて歌わせたNEWSの優しさ、立派だなと思った。ほんとだったらドームであれをする予定だったんだよね。Jr.がステージの飾りじゃなくて演者だった。私本作までそこに気付かなくてNEWS担としてちょっと恥ずかしい。Jr.たちのSTORYでもあったんだよ。無所Jr.という事務所内での微妙な立ち位置を照らしたの、NEWSの矜持や優しさが現れてたな。
そんなNEWSへのあふれる思いが「NEWSしか勝たんはっしゅたーぐ」に込められてるんだよね新藤くん。
NEWSと共にSTORYを走り抜けたJr.たちのことを考えると、おのずとてごちゃんのことが浮かんでくるよね。ドキュメンタリーで3人が働く様子、これを彼が見(れ)なかったのは不幸なことだなと私は思った。でも、あの3人は手越の知らない3人なんだよねって友だちが言ってて、そうか、そうなのかもしれない、とも思った。
NEWSが4人になった時には手越君の走り方というのは必要で、あの負けん気に3人もファンも背中を押してもらった時期が確かにあって、でもその後NEWSに色々が起きて成長が進む中でギャップができてしまっていたのかな。STORYのドキュメンタリーには、もちろん既にいないのだからそうはそうなんだけど、ここには手越君の居場所ないなと感じるものがあった。
年功序列が作ってきた独特の平等さをジャニーズから感じ、有名だったり人気があるメンバーから辞めていく理由が分かった気がしたのが昨年末のジャニフェスだったんだけど、それこそメンバーが抜けていく経験を何度もしてる3人が理解してそうなんだよね、特にコヤシゲが。
個人の意志を歪めてまで集団にいるのはどうなんだろうか、って思ってそうだし。
だから、人が減った場所を埋めていくという作業には悲壮感なかったね。目標が明確だし見てて爽やかなきもちになる、チームワーク良いし。
勿論NEWSは続行、コンサートは最初のプランから変えない、そのためにこれはできない、ならどうする、と役割分担しておのおの注力するというのが清々しい。
なんで私エモ苦手なのにエモの代表みたいに言われるグループ好きになったんだろ?って思ってたんだけど。感情的になりすぎると事実を見誤るからエモが苦手なんだけどね。でもNEWSって別にエモじゃないんだよ。今回それを悟った。
プロセスと考え方のグループなの。
エモというのは、NEWSを見た時に生まれる個人的な感情であって。
そりゃジャニーズにはまらない人がはまるわけよ。
多分それって若さやキラメキを売るアイドルに課せられたことから逆の方向だから。
それをね、グループはじまった当初は一番地味だった3人がしているというのが。ジャニーズの仕組み上、地味メンが残るのは理にかなってるといえども、そこで奮起して努力して立ち上がっていくことはなかなかできないことだから。根性論ではなく、理性に裏打ちされたプロセスを持っていることが、わたしたちみたいな大人にも勇気を与えるのではないかな。NEWS見たあとって無性に仕事頑張りたくならない?まずは強く願って、そして計画をたて努力をする、そうすれば結果はでるって思うの、NEWS見てると。
でね、シゲなんだけど。年明けのシゲ部でジャニフェスの感想について素っ気なかったシゲにちょっと思うところもあって、同じように感じてた友だちがこの円盤見て「ここのところかなりこじらせてて、向こうから言われる前にこっちからサヨナラしてやるって気持ちだったけど、今は別れたいって言われても別れない。」って言ってた 笑
シゲ、魂がジャニーズじゃん。
まずさ、いつかまたドームを埋めたい、って舞台裏で語るシゲに驚いた。シゲはドーム諦めてる、もしくはこだわらない、もしくは「こだわない風」にしてると思ってたから。
コロナでファンと接することなくなって "俺のファンどこにいるんだろう"と思ったとか、"歳とかわかんないけどさ”とか、ほんとはいつまでもガツガツとアイドルしていたいって思ってるんじゃないかなこの人はって思えて私の心が躍ったよ。
目を丸くして語るシゲ、20代前半の面影があったな~
人の根本のところって変わらなかったりするものね。
シゲ部のシゲは「ドームやりたい」とか言わなそうなテンションだから、やっぱりコンサートってすごいんだね。コンサート大事よ。みんなの夢になりたいというシゲは、どんな時もファンの前ではアイドルでいる人なんだなって思う。
って思うのに、なんであんなにリアルなの?
あんなリアル30代男性アイドル私みたことないんだけど??
”アイドル”抜きにしても、リアル男性としてリアル。
分かる?この感じ..... 距離感が近いとかそういうことではなく。
私が男性に求めるものをシゲが持ってるってことなのかなと、ふと思う。
ヒゲが伸びていく時間の経過が味わえるのヤバすぎるんで危険物取扱って書いといて欲しい。
この歳のシゲが、ヒゲ伸びて行く段階を露わしつつ、ヒゲをたくわえたままキラキラの衣装をまとい、全身全霊で踊り歌い、アイドルのキラキラをヒゲのままで出し、かつ、普通の男性なの。ふつーの。ヒゲアキ。汗と共に放出されるヒゲアキの色気はっしゅたーーぐ!
いやもうなんか、リアルな私生活まで想像できちゃう等身大の30代男性なのにアイドル、そして作家。君のこと、かき混ぜたいんだ。って言われる前からこちらの頭のなか混沌としてるつーの。
友だちのシゲ担がリア友に「この人のことが好きなの?」って不思議そうに言われるんだって。シゲの魅力って分かりづらいからね、ふーん、、、と思ってやり過ごしてしばらくしてハッ!ってなってその時はもう沼だから。濡れ髪で額にシワ浮かべて目を細め、時に顔をゆがめて歌うシゲが脳裏から離れなくなってるから。
私もまだ一回通してみただけだから、この歌のここが!と子細に語れないのだけど、全般的にシゲが良すぎる。声も顔も。この瞬間を映像に収めてくれてありがとう。この円盤、画面が明るくて見やすくない?すごい3人が近く感じで、自分がコンサート会場にいるみたいだよ。
感覚のほうが伝わる、とか、あの人たち(コヤマス)が泣いてるのがいい、とか言う、シゲの感じ方が好き。人の意見聞いてるとき、否定から入るのではなく、"やる"ベースでの改善策を出してくるところも好き。好きしかなくて惚気ちゃう。
NEWSに惚気ちゃうよね。映像の綺麗さを優先し初回も通常もBlu-rayにした結果リビングでしか今のところ再生できなくて、観れるの夜中とかになっちゃうんだけど、それが、「仕事終わって会社一歩出たとたん携帯で彼に電話して今から行くねって伝える」ときの気持ちの高揚感に似てるの。
楽しいねぇ。なんでNEWSに会えちゃったんだろうね。運命だね。
このDVDは「意思の勝ち残り」「意志の強さと実現する努力」って感じなんだけど、印象に残るのは強さより成し得た喜びなんだよ。NEWSに出会ったのも運命なら、コロナでNEWSの形が変わったのも運命。人は運命と時代の歴史に翻弄されるものだけど、その運命の渦中でもどう生きるか、生きていることを喜ぶかっていうのは個人に委ねられてるんだなぁとか思った。そんな感じ。
止まらないね、この円盤について語ってると。
機構から作っていくジャニーズのガチさとか、3人で分け合った歌割とか、まっすーの襟ぐり深すぎるインナーとか、MCの慶ちゃんの可愛さとか、まだまだ語りつくせない。とにかくさ、全く中だるみしてなくてすごい。色んな背景抜きにしても名盤中の名盤。ほんと良かったこうなって。うん。最高だよ。
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