あさイチ「プレミアムトーク 加藤シゲアキ」の感想(2023/03/31)

すごく良かった、やっぱり好き、加藤シゲアキのファンで良かった、の気持ちを増大させるため、早速感想を書きます。

もし私あの時シゲに出会ってなくても今朝のあさイチ見てここから加藤シゲアキのファンになってたかも。番組中に寄せられたシゲのことをよく知らない60代のかたからのメール、

 

自分をきちんと感じる、考える、受け止める、周りを把握する。それが表現する才能を突き動かしてる。いい成長をされている。お若い方、こんな方が第一線にいるのは嬉しいです。

 

に、それなー!以上に、この人は私だったかもしれないと、「だったかもしれない」今に思いを寄せました。シゲのことを知らないで今出会ったとしても、今からだって楽しいシゲちゃんファン生活が送れる。シゲってそういう、明るい未来を見せてくれる人。

さすが60代は見聞が深いなぁと私は思うのですが、人間の深さに年齢なんて関係ないですね。オルタネートで高校生を題材にしたことについて、対象と自分の年齢差を埋めるのは大変ではなかったかの問いに、

 

10代の後半で感じることってみんなある程度一緒なんじゃないかと思うんですよ。モノ、時代は変わっても、気持ち、成長していく過程はいくつかのパターンに絞られるんじゃないかなって基本的には思ったんですよね。

 

と答えるシゲの目線の広さは、青春時代に色んな人の挫折や栄光や葛藤、もちろん自分含めて、を見てそれを糧に自分を作っていった人の地に足のついた意見で、シゲと「NEWS」の持つ魅力について私は思いました。

つまり、誰もが通過するけどあっと言う間に色あせていく濃厚な色彩を、シゲとNEWSがノスタルジーや郷愁ではない方向で表現してくれるから、何年も何年もこうして好きでいられるんだよなーと。

若さの輝きと今の自分がちゃんと繋がってるって思えるんです、シゲ見てると。そしてそれが未来に伸びていってるのも。

それはシゲがあの時の悔しさや嬉しさをちゃんと記憶に留めて、それを普遍的なものとして外に出そうとしてるから。自分の経験をもとに若い人になにかを伝えようと思うシゲのそういう、公平さとか親切さとか、端的にいって人の良さ、正しさに触れると背筋がしゃんとする。その「背筋がしゃんとする」が49歳になった私に大事なことのように思う。

 

決して押しつけがましくなく、美しい描写をもって世界を表現するシゲは、宝です。こんなしっかりとしたお若い方が第一線にいること大変喜ばしく思います、とシゲ・ファーストコンタクトの60代の人格お借りして言ってみる。

 

自宅で自撮り長回し(なんと1時間40分撮ってきてくれたそう!その気前の良さも愛すべきところ)「舞台稽古終わりで」の濡れ髪のシゲが画面に現れたとき、鈴木アナにシンクロして私(すごい...)と思わず口からでた。机に置かれた「お守りみたいな」カレイドスコープ。生まれ変わったらカレイドスコープになりたい。シゲのお守りになりたい。あ、キモオタの人格がつい出ちゃう、背筋伸ばしていこ。Vネック深すぎじゃね?!それ下着なのTシャツなの?(エドモンの舞台稽古終わりの打ち合わせでジャケットの下のシゲのVネックの深さ、美恋より深い。)クッションをお腹の上に乗せて執筆。わたしあの、シゲが考えるとき唇に指を置くのが好きなんです。ああどうしたってキモオタが出てきちゃう。背筋背筋。

 

「作家の加藤シゲアキさんです」とだけ紹介されたとしたら(小説家?嘘でしょこの人小説家じゃないでしょ)と初見の人でも絶対に気付く、隠しきれない(隠してはいないが)アイドル性。目の輝き。所作の愛らしさ。可憐さ。「作家でアイドルの」で「だよねー!?アイドルだよね!?安心した逆に!」ってなる。若い頃はアイドル風味が薄いのに、歳を取るごとにアイドルっぽさが増していく、不思議な人だ。つまり、アイドルというのは「万人に愛されることに自信が持てる人、他者のイメージと自己イメージを融合できる人」だけが続けられる仕事なんだな。

わたしは小説家以前のシゲの苦悩を知らないけど、それはそれは大変だったと思うし、そこで諦めず続けてくれたシゲと、諦めず彼を応援続けたファンの人にはほんとうに感謝してる。わたしに手渡された「NEWSのファンのバトン」はなにかとても貴重で大切なものだと感じてる。誰に渡されたわけではなく、ただそこに置いてあったのでひょいと拾っただけだけど、手にしたあとで「実はこれってすごいバトンじゃない?ラッキー!大切にしよっと」ってな感じ。

 

2011年に舞台『髑髏城の七人』を観にいったのがちょうどNEWSから二人脱退する日のことで、舞台を観ながら「俺はもうああいうキラキラした場所に立てないかもしれない」と感じたシゲ。ねぇねぇシゲアキくん、今2023年だけど明日、君の初日。新国立劇場で主演。あさイチで単独インタビュー。ね。頑張った先に待ってるよ、ってシゲが劇場から家まで歩いてる道の道路脇の花になって彼に教えたい。

このエピソードを番組内で教えてくれたのが、シゲの親友勝地涼くん。シゲのカレイドスコープ的な、防波堤のような存在なのだろうか。いつまでもシゲの友だちでいてあげてください、と謎目線だが思う。

 

作家専業になるという道もあったのかもしれない、でも舞台を観てあっちに憧れるということは、プレイヤーとして歌やダンスも、俺やりたいのかもな、と思ったんですよね。と語るシゲの、とことんまで沈んで自分の中に見つけた問いがあったから、こうして救われてる人間がいる。

 

有難いことです、感謝です、同じ時代に生きられる喜びです、と、感想をまとめようとするとありきたりになってしまう。そんなことだけではないのに。

つくづく、アイドルという単語って面白いなと思う。英語で言うと偶像だけど、シゲの「アイドル」は偶像ではなく、人間そのもの。彼がアイドルだから、生き方さえ商品になるのだから、こんなふうに一風変わった感じに人を惹きつける。爽やかな風に惹かれて彼に吸い寄せられる。私が首をつっこんで彼の内面をみたところで、その容器の中身は減ることなく、水は増え続けてる。

はやみんなが望むのは、健康で、寿命を全うしてほしい、ということで、そんなみんなの願いを集める本人の「頑張ってください!僕も頑張ります!このあと通し稽古がんばります!><」のぎゅっと目をつぶった笑顔と、ジャニーズ仕込みの両手バイバイは今日も輝いてた。

 

以上、あさイチ感想でした!

明日のエドモン無事開幕からの完走祈願いたします!