東洋紡のCM(と、映画)をみに行った話。

ゴールデンウィーク一週間限定で全国のうち二ヵ所のみの映画館にて東洋紡のCMがかかるというので新宿ピカデリーに来た。席に座り、結婚式場とかレストランとか4、5個CMが流れたあとに"満を持して"的に大きな地球がドンと映り、続いて原稿用紙の上に「東洋紡加藤シゲアキ!」と、ドドーーンと流れるタイトル。既に上映体勢整ってる満員の観客は身動きもせずシゲの綴る文章を浴びる。ながれるハレルヤのサビ。これはすごい。加藤シゲアキの!(ドーン!)でシゲの顔が浮かぶんだろうか、ここにいる人たちは。ねぇ、上映前のあれなんだった?加藤シゲアキの!ってやつ…って映画終わったあと話したりしてないだろうか。私には加藤シゲアキが身近な存在過ぎて、実際の彼の知名度がいまいち掴めない。しかし凄いことだ。ほんとーに満員だったもの、映画館。

 

観る映画はフランス映画にした。目下、私のなかでプチフランスブーム。92歳の老婦人と彼女を乗せるタクシードライバーとの交流、的な話。観なくてもだいたい内容分かるわと生意気に思ったけど、老婦人の送ってきた壮絶な人生とNHK世界ふれあい街旅歩き的なパリの町並みに目が離せなかった。

しかしパリの車のクラクションうるさすぎ。わたしもパリで運転するようになったらあれくらいクラクション鳴らしまくるんだろうか。

映画は現在の老婦人の語りで回想シーンが進んでいく。タクシーの後部座席に座る婦人が横を向くと昔の若い自分が隣に座っていて、2人で目を見合わせ微笑み、それから手を繋ぐところが良かった。思わず自分に置き換える。少し老けた私と、20代の私。ちょうど、映画の前にOIOIのトイレの鏡で自分を見て、顔に老けが…とちょっぴり衝撃を受けたタイミングだった。映画終わったら紀伊國屋書店で顔のたるみ対策的な本買おうと考えていた。なので、時が流れていき、気付いたら別人レベルでルックス変わってる!っていう状態が心底理解できた。

 

映画終わってピカデリー向かいにある紀伊國屋書店に寄ったら2階のコーナーにまだシゲがいた。正確に言うと1と0で使われたシゲのパネルがいた。(シゲ~👋)と心の中で手をふり、エスカレーターで美容本が置いてあるフロアに寄ったけど、あの映画の後では顔のたるみなんか大したこと無い問題に思えて、またエスカレーター下って知らない若者の書いたエッセイを一冊選んで買った。

 

前も書いたけど新宿は私にとって特別な場所だ。私が作られた大きい部分はここにあって、ついつい懐かしさであふれてしまう。映画のように、隣に昔の私が座ったらと想像してみる。二の腕細っ!とか思うのかな。とりあえず、若くて可愛い姿を写真撮らせてもらう。なんならシゲ担になってもらう。憧れの「シゲより年下のファン」になれるチャンス!悩みごとの相談をシゲ部に送ろう!

 

 

"甘い接吻を交わした翌日には老人になってる"という台詞が映画で出てきた通り、気付いたら20年、30年なんてあっという間。このところすごくそのことについて思う。人生があっという間過ぎる、と。友達のお姉ちゃんが新宿の映画館でバイトしてて、赤い絨毯がひかれたいかにも昭和な内装、このピカデリーが建て替えになる前だったかそれとも別の場所だったか。ここだったような…確証は持てないけど…とこんなふうに全ての記憶がちょっとつづ薄くなっていくんだなぁ

 

昨日は慶ちゃんのお誕生日で、小山担友とお祝いのディナーをした。お祝いプレートを頼むときに本人不在でアイドルのお誕生日を祝うことが恥ずかしくなって『けいちゃんお誕生日おめでとう』と平仮名でオーダーしたら「慶は絶対漢字!」と小山担にダメ出しをもらい、慶ちゃんおめでとうに変更。夜の銀座は外に慶ちゃんが歩いてそうな良きムードで、窓の外を見ながら私たちも大人になったわねぇ、仕事のあと夜の銀座とか、、と言ったり。数年前にオタ活で知り合ったんだからお互いの若い頃全然知らないけど。

 

私たちっていつまでNEWSの話をするんだろうねと友だちが言うので「死ぬまで」と答える。STORYのオーラスでまっすーが『シゲと小山とずっと一緒に歌っていたいです❤️』って言ったのにすがりたいって気持ちあるよねと、いつでも引用するあの時のまっすーの言葉。すがりたいけどすがりすぎないようにしなきゃね、でもすがっちゃうよねと堂々巡りの話をする。

 

まっすーを真似て「~ちゃんとずっと一緒にNEWSの話をしていたいです❤️」それが私の夢、と言って、いいね!それ!ウオオオオオ!って会場なるよ!と爆笑した。

 

歳をとることは全く悪いことじゃなくて、残された時間の減りを思うと良いこととも言えないけど、こうしてる時間もどんどん時は経ち、しかしそこに並走してくれる存在がいることなんて貴重なんだろう。「共に生きる、チームNEWS (ドーン!)」と、東洋紡×加藤シゲアキ!ばりの圧の強い雑誌の表紙タイトルを思う。平和で穏やかな3人たちなのに、そこから派生するものは圧強めになるの面白い。

 

紀伊國屋書店では相変わらずシゲが推し続ける「愛するということ」が平積みになってて、家にもあるけどパラリと開いてみる。これを日常的に読んでるシゲってやっぱり面白い人だ。面白そうな本がいっーーーーーーーぱいあって、世の中にはこんな本があって、生きてる間に、生きるってなんだろうと考えたい人がこんなに沢山いるんだなぁ!とか思った。そして前向きなことに、90歳過ぎまで生きられるとするとまだ時間あるな、よしよし。とも思った。

 

それにしても大画面での東洋紡のCM凄すぎた。夢だったのかレベルの\加藤シゲアキ!!/だった。いつの日か全国の映画館で名前またバーンと出るんだろうな~