『あきない世傳 金と銀』第4回までの感想※惣次がしんどい

ごめんやす。ゆずだす。

現在放映中のBS時代劇『あきない世傳 金と銀』にはまってるからあの口調で文章書こうと思ったけどさすがに無理だす。

 

(あらすじ)

舞台は江戸中期、ものがさっぱり売れない享保期。主人公幸は9歳で故郷を離れ大阪天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公に出される。鍋の底を磨いて一生を終える女衆でありながら、慣れない商家で幸は才能を認められていく、、、

 

っていう話なんだけど。

このドラマ観始めたのはもちろん、我が愛しの推し、加藤シゲアキくんが出演してるからというのが理由なんだけど、すごい面白い。(…加藤シゲアキってフルネームで書くと妙に照れる…試しに加藤成亮って漢字で変換したら動悸してきた)

 

すごい面白いし、お正月休みの間、うーーんと思ってたことに光がさしたような気分になった。

 

例えば、このドラマの2話で、女遊びばかりしてる長男も子どもができれば真人間になるでしょうと義祖母が話すのをきいた長男の奥さん(ご寮さん)が翌日、幸にだけはほんとうの気持ち言うとくわ。心通わん人とおって、子作りばっかり期待されるのはきつい。よいご寮さんになりたいと思ってたんやけどな。わて気付いてしまったんや。わてにはわての、もっと別の道があるはずやって」と言って家を去るところ。

 

3話で、出世とは無縁で一生を同じ仕事を続けるしかない女衆という立場をわきまえ半ば人生諦めてる(公式の人物紹介より)女中頭のお竹が、長男の後添えになる幸に、「女衆のなかでも能力あるやつもぎょうさんいてるはずって世間に示しておくれやす。望みをかけておます。ご寮さんとして、人として、大きな花咲かせてください。」と言うところ。

 

同じく3話で、大番頭・治兵衛に「あんさんは商いの才能があるんだからやってみなはれ、あんさんの武器は知恵と才覚や。笑って勝ちにいきなはれ。」と言われ、後添えになる覚悟を決めるところ。そして女衆出身だなんてと失笑する旦那衆の前で、家事仕事の傍ら覚えた『商売往来』をすらすらと説き満場一致で認められるところ。

 

お正月休みの間、直木賞候補作品を読むなかで、そういう時代背景だから仕方ないけど、女性の立場弱っ!とにかく弱っ!弱い女性の心の裏も分からない、そんな小説は今読まれるべきものなんだろうかと、物語を楽しむより普遍性が気になっちゃってう~むとなってた私には、このドラマ(と原作)のガールズエンパワーメントが心地良かった。

 

そしてシゲアキくん。(わたしがシゲアキくん呼びしてるときはデレデレしてるとき。)

2話までとにかくずっと怒ってプリプリして怒鳴ってる次男・惣次の役、一昨年のツアー『音楽』のMCでキレ散らかしてたシゲ(おぉぉふぅざけんじゃねぇーよ!!俺にも釣り番組くれよ!!)を見たひとがキャスティングしたのかなぁ?と思ったのだけど。

 

直木賞候補全て読み終わったので原作読むことにして一巻読んで続き買いに行ったら同担が近所にいるのか二巻が売り切れで三巻を買って帰って読みだしたら…読み出したら…えっこれを実写化?このセリフを惣次が?ってなって。

 

ていうか全ての惣次の台詞がシゲの声で脳内再生されるー!

 

ヤバすぎる!

 

にゅす恋やん…突然のにゅす恋や…あんさんどないしよ…

 

江戸時代でもちょんまげでも、シゲがいればそこはNEWS恋…

 

思い出の、私の大好きな呉服屋シゲくんの話…着物見立ててくれて着物姿のわたし(概念)が綺麗でシゲくんがハッとするやつ…

 

5話の予告で幸の手首掴む惣次にデジャヴ。宿屋の廊下で偶然会って手首掴まれて非常階段に連れてかれるやつ… それ宿屋じゃなくてホテルだし貴くんの本編や

 

最新の4話は惣次出ずっぱり。兄が売り飛ばしてしまった大事な反物と同じものを手に入れるため、幸を連れて外出。女遊びはしないのに着物の見立てが上手。上品な装いでさらに美しくなった幸を満足げに見つめる惣次 (優しいまなざししんどい) どこにいかれるんですか?と質問する幸に”きもだめしや”と微笑む。(笑顔しんどい) 

 

幸の二歩前を歩く惣次。(距離感しんどい、腕を組んで袖口にいれてるのしんどい)

「さぁ、きもだめしや!」と唇の端を上げて笑い幸の両肩をポンと叩いて掴む(幸の細い肩と惣次の大きな肩。体格差しんどい顔良すぎしんどい大きな瞳がしんどい)

見事幸がゲットした反物を大事に抱える惣次、いくで!と言う(まずもって関西弁がしんどい) 

その後、幸が商品の勉強をしているところに通りかかる惣次は、てっきり3話のように「なんであんたに商いの知識が要るのや、おなごのくせに余計なことせんといてくれ!」と怒るのかと思いきや、じっと見てから一瞬目を伏せ静かに立ち去る。(なにその反応、しんどい) 

 

あーしんどいしんどい。しんどさに拍車をかけるのが、惣次担のお杉さんの存在。惣ぼんとだんさん生まれる順番逆だったらよかったのにというお杉さんの顔怖くてこれがアンリーか。。。となった。仕事中の惣次に冷えた白玉持ってて塩対応される。また「なんで幸とでかけたんですか?あのひとだんさんに相手にされないからって惣ぼんにまで、、」とか言っちゃうから、気持ちはわかるけどやめとけって。ああ、どうかお杉さんがダークサイドに落ちませんように。惣次もさー、白玉ぐらい食べてあげればいいじゃん。幸には笑顔見せるのにさー。しんど。

 

お杉のはなし聞くよ~と言いたくなるほど仕事に燃える惣次はかっこいい。反物を現金即払いセールにかけ、営業スマイルで呼び込みする惣次。(職業アイドル!) 客の反応に素早く対応する惣次。(しごでき!) 惣ぼんは何よりも商いがお好きなんやとニヤッと笑うお杉、完全にオタクの微笑。TLに現れて芯の食ったこと言って去るフォロワーさん。ちょっとお杉スピンオフ作ってもらえまへん?お杉目線の惣ぼん下さい。しかしお杉さん、大丈夫だろうか惣ぼんと幸が以下略

それにしても、現金買い半値に興奮するご婦人たちに囲まれてニコォと笑う惣ぼんのネコちゃんみたいな笑顔かわいい!しんどい!

 

なんだって惣ぼんが婿に?の4話のラストからの衝撃の5話予告を見、手元にある原作三巻をめくる。前述のとおり、全てのセリフがシゲの声で再生されるので、読んでると私が狂人になりそうでまだ第一章しか進めてない。

いやこれ、、いや、まだ明日金曜日の放送を待ってから話そう。私も細かいネタバレは知らんし。これどないしよほんま、、

でもとにかく、このキャスティングがシゲのキレ芸でなく、仕事に対する熱い気持ち、そして、シゲの女性に対するフラットな視線や、同士として人間を求める感じ、に起因してることをわたしは察知し、震えてる、、、

智蔵(作家志望で顔が綺麗)と幸の妹(都会で働くことを熱望)の存在も気になるぜ、、、

 

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