DAY6 疲労

「できることならスティードで」の中でシゲが、書くというのはミルクレープの皮を一枚一枚はがしていくように内面に迫るようなものだ、自分の見たくない姿を、ということを言っていた(ここの表現も素晴らしい)。

感化されて私も自分のミルクレープをめくってみた。でも、はがしてもはがしても、「疲れた」としか出てこない。生クリームと皮の間から、疲れた疲れた疲れたーーー!と。明日どんな感じ?休める?と夫と予定のすり合わせをするのも疲れた。休校延長を知り、ドッと疲れが押し寄せた。

 

ミルクレープのどこかになにか残ってないか調べてみる。

友だちとライオンの交尾についてメールのやり取りをしてたら(まずここからしておかしい)、耳に刺したイヤホンからシゲの「もっと奥さ。君のこと、かき混ぜたいんだ。」ってセリフがちょうど流れて来て、ふいた。

よくこんなセリフを思いつくよ。そしてシゲに言わすよ。「エロいね~シゲ!」「いやいや....恥ずかしいっす」ってレコーディングの風景が浮かぶ。「これ、シゲのファンの人たまんないだろうね!」とスタッフが言ってるのもきこえる。悔しい。乗せられたくない、けど乗ってしまう。でも悔しいからあんまり触れたくない。

この曲をコンサートでする時、周囲のギャーからの「シ....ン....」(耳を澄ましてこのセリフを待つ)が容易に想像できちゃって、実際にその場にいたらその様子がツボにはまって笑いが止まらなくなりそうで心配。(私、まっすー的なところあって、人と笑いのツボがずれてるので)

 

別の友人から、大阪の紀伊国屋書店での「できることならスティードで」の大展開写真が送られてきた。2x4メートルぐらいのスペースあったよ!と、細部まで撮ってくれた写真に和む。

こんな時期だからこそ、好きなものや友だちに慰められる。

好きなものがない中年以降の人間は何を糧に生きているのだろうと、もはやNEWSと出会う前の自分が日々何を楽しみに生きていたのか思い出せない。

 

相変わらず婚約指輪をはめた指でつり革を握り、車内の案内をみながら「STAY WITH ME」を聴き、目がウルっとした。新しいアルバムはNEWSの歌がさらに進化しててすごいのだ。「NEWSが」とつけなくても、単に「歌声」に感動する。出だしのまっすー、まっすーの歌声なんて何万回も聴いて耳に馴染んでるはずなのに「え、これまっすーの声?」って驚いてしまう。力が抜けて、それこそ「ミルクレープの皮をむいた」ように、ひとつ奥に触れた気がする。てごちゃんのかすかに震える息遣いも、シゲの優しくて切ない発音も、そこからの4人の声がそろった時にバックの音が心臓のビートみたいに響きだすところも、とても良い。慶ちゃんの低音がケーキの下の一番おいしい土台みたいだ(ケーキに例える必要はない。)

開始から2分50秒から58秒にかけて、初めてCDを聴いたとき、ここでウワッと泣いてしまった。正確には泣いてないけど、感情が爆発した。

 

実際の恋愛なんてそんな綺麗なものじゃない。打算と自己中心と嘘、生々しくて目を背けたくなるようなものだと私は思ってる。もちろん、瞬間的にとても美しい瞬間はあって、それがあるから人はまた恋をするんだろう。結果的にそういう美しい瞬間が人を生かしていくんだと思う。

「NEWSに恋して」のような恋愛はない、多分、言いきれないけど、私はしたことない、と思う。どこかにはあるのかもしれないけど。彼らだってそうだろう、普通の恋愛をするには男性アイドルという職業はなかなか難しいはず。

なのにこんなに恋の歌を美しく歌える4人の技量と精神の豊かさに私は惚れている。例えばこれがほんとは歌いたくないけど、お仕事だから恋の歌を歌ってる、のであればどことなくその感じが出ちゃうんだと思う。NEWSは、恋の歌を「ファンへの気持ち」に展開したことで成功したんじゃないかな。それゆえに優しい人たちだな~って思う。

 

NEWSのこと考えたら元気でてきた。

NEWS恋のシゲくん的に言うと、好き、やっぱ好き、すげぇ好き、ほんと無理。って感じか。。。

今日すっごい疲れたので「シゲー疲れたー!」ってシゲに話しかけたら「俺もすっごい疲れたーーー!」と返事かえってくる夢、目を開けたままみた。

もー疲れた競争じゃないんだよー!って言ったら「わはは、お互い疲れたな。」って言って手を広げて「ほら。」って言って、「早く、来いよ。」って言うの。で、ハグー。

あー、疲れとれた。