新事務所の名前を考えてみた。託したいビジョンについてイメージ膨らましてたら、自分は綺麗なもの、綺麗な心、そんなものを見たいんだなと分かった。金曜日の少年倶楽部プレミアムは「そんなもの」にあふれててとても良かった。
シゲが先日のRINGのQ&Aで、気持ちを言語化できないどうすればいいかという質問に、むしろ言葉にできない思いを大事に愛でてあげてくださいと返事してて好き。と思った。自分の中の思い、言葉にしなかったらどこに流れていってしまうんだろう?と思って私はブログ書いてるんだけど、気持ちが小さくなったり大きくなったり、そういう感情の揺らぎまでも愛おしいと思える気がした。
言葉って不思議だ。前も書いたけど、中学の時、クラスの男の子が、愛とか悲しみとか、昔のひとは目に見えないものにどうやって名前をつけたんだろうと発言してて、その問いにハッとして以来、その事がずっと頭のどこかにある。
だから、「ジャニーズ」という単語を失った彼らが概念として表現してくるもの、がグッとくる。その単語が無いことで、不在の存在が引き立つような。
少プレで各人が思い入れのある一曲をプレゼンする時も、その言葉は使われないし、外界(ジャニーズ外)の事が話されるけど、それにより彼らのうちにある、表現欲や人を愛する力を感じて、とてもバランスの取れた人間に見えた。
NHKがいち芸能事務所の人材育成に協力してるなんてすごいな、時折はさみこまれる大昔の洋楽の選曲のセンスもすごいし、後ろで手を叩き続ける女の子たちもすごいな、と、大人になってジャニーズに触れた私、この番組が持つ全てが驚きで、それゆえにハマってしまった。そんなわけでこのブログ始めた最初のころは毎週少年俱楽部見て感想を書いてた。
それらの感想読み返したら「ジャニーズの進駐軍テイストヤバい。未だにGHQみを感じる。この世界観を何十年も保ち続け、その世界観は次世代さらに次世代へと受け継がれていく.... いくのかな....」って既に不安になっている私に苦笑して、こんなことになるとはね、と思いつつも、自分たちの手でスクラップアンドビルドできるように育てたんだなジャニーはという、なにか納得のような気持ちもある。
何が言いたいかというと、結局、概念なんですよね。名前じゃなくて。概念が伝えられていくっていう。
新事務所の名前公募ってどうなんだろ?と首をかしげたくなるけど、この概念にふさわしい名前思い付くー?って感じなのかな。違うかな。むずいんだけど。
我がまっすーは数年前、「Johnnys」って文字がかたどられたブレスレットを自分の舞台のグッズで出したんだけど、概念をアクセサリーにしたい気持ち、今なら理解できる。
そんな事を、近頃のまっすーの歌唱に重ねちゃう。まっすーが感じることは繋がっていくんじゃないかな。そんなパワーがある。
B'zの曲の「この声がきこえるかい どうか苦しまないで」という歌詞をコンサートできいて、そういうことかと気付いたまっすーが、この言葉をコンサートで伝えるべきなんだなと思ったというのがすごく印象的だった。躍動する心臓みたいなまっすーの動きから繰り出される歌、本当に沁みるのだけど、歌で何を伝えるべきなんだろうといつも考えてるから、聴いていてあんなに心が震えるんだろう。
『Forever Mine』をまっすーとコラボして、優しく語りかけるような歌声を聴かせてくれた髙橋海人くんが歌い終わりに、口をあけて、あー!みたいに言うところ、そしてウンウンって頷くところとても良かった。まっすーが誰かとコラボして歌い終わったときの嬉しそうにほろこぶ口元も好き。
あー!という顔、前回もしてたなと、2019年の少クラも見直した。まっすーと歌い終わったあと、「増田君は2メートル以内に近づいちゃいけないって思ってて、ほんとに神だから...」って顔を手で覆って泣く海人君の姿に、私は綺麗なものが見たいんだよなとやはり思う。
歌で何を伝えるべきなんだろうと言うまっすーを浮かべ、私は生きてるあいだに、何を伝えるべきなんだろうと考える。
NEWSが4人になった時によく聴いていた曲を挙げたシゲが、「あんまり言ったことなかったよね2人には。」とコヤマスに振り返って言うところもよかった。20代半ばで思っていたことを10年たって、20代半ばのキンプリに伝えられるなんて、生きるって不思議で偶然。休むことに向き合ってこなかったなという慶ちゃんも、まっすーも、自分の体験を俯瞰の目で人に伝えられるようになるんだもんな。誰もが失われた名前を心にしまい、他者への思いやりや優しさを伝えようとしてる。尊い。
それにしても、『愛は悲しみの対価』という言葉を紹介するシゲに、そんな経験があるのねシゲぇ…と思う私にとってシゲってなんなんだろう? これも尊いなにかなんだろうか。
アイドルの彼らもアイドルというものが分からなくて、私もアイドルのファンというものが分からない。分からないから面白い。一緒に五里霧中の只中にいると思えばそれはロマンティック。
「NEWSが20年かけて到達した一曲」と曲前ナレーションで紹介された『Different Lives』、少プレのステージは歌を仕事にしてる人へのリスペクトがあった。
いつもはある、次回のゲスト紹介が無かったけど、どうなんだろうか。すぐさま感想を、受信料払いたくないと思ってたけど今日の少プレには払いたいとつけ加えて書いて送った。
もっと歌が伝わればいいのにな。でも「ジャニーズ」に絡めなくても物事を伝えられる彼らの能力に、希望を見たのも事実。
新会社「 」って、空白じゃ支障きたすからなにかしら言葉は必要だけど。「New Name Coming Soon社」でもいいんじゃないかしら。